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母親の浮気が子供の未来を潰す? 家族に与える影響と関係修復の方法

浮気が原因の夫婦喧嘩を悲しむ子供

『母親が浮気している?』いい大人なのに、何をしているんだろう? 母親と一緒に過ごす時間が長いだけに、子供が真っ先に母親の浮気に気づくことも珍しくありません。子供は父親と母親は仲がいいものだと思っていますし、夫婦円満の家庭の中であればこそ安心して暮らしていくことができます。それなのに、母親に父親のほかに好きな人がいると分かれば、大きなショックを受けるのではないでしょうか? 母親が浮気をする原因や兆候、子供に及ぼす影響、浮気をしている場合の対処法、家族の関係を守る方法などをご紹介します。

母親が浮気する原因は?

異性関係が離婚の動機であると答えた夫および妻の割合

浮気というと、男性がするものというイメージがありますが、最近は女性の浮気や不倫も増えてきています。平成30年の司法統計・離婚の動機別割合の統計で、異性関係が動機の場合、夫の申立てが14%、妻が16%となっています。男女ともに一定の割合で男女関係のトラブルに陥っていることが予想されます。

なぜ女性は浮気をするのでしょうか? 男性の場合は、文字通りの「浮気」、つまり一時の感情や快楽に流されるケースが多いのに対し、女性の場合は体より心の問題が原因となるケースが多いと言われます。そのため、女性の浮気は一時的ではなく、本気の不倫に発展しやすいとも言われ、より深刻なトラブルになる危険性があります。

浮気の原因を詳しく見ていきましょう。

寂しいから

1つ目の原因は、寂しい、満たされない、という気持ちです。パートナーの愛情や安心感を求めている女性は多く、それが得られているうちは心が安定した状態でいられます。しかし、パートナーへの不安を日ごろから感じているようだと、やがてそれが不満に変わり、慢性的にストレスが溜まるようになります。男性が以前と変わらずパートナーに愛情を抱いていたとしても、それを言葉や思いやり、態度であらわさなければ、女性は自分がもう愛されていない、大事にされていないと感じてしまうこともあります。

そしてその状態が続けば、心に隙が生まれ、今までは見向きもしなかったような男性がその隙間に入り込む可能性が出てきます。彼女の心に空いた穴を埋めてくれるような男性が現れれば、その人を選んでしまうかもしれません。

女として見られたいから

女性は結婚すると恋愛感情がいったん落ち着くので、女性モードになる時が少なくなります。さらに子供ができると、「お母さん」という扱いを受けるため、女性モードはますます抑えられます。一方で、女性の心の中には、年齢や立場に関係なく、いつまでも女性らしくあり続けたいという願望があります。それなのにパートナーが自分を女性扱いしてくれなくなると、次第に不満がたまり始めます。そこに、自分を女として見てくれ、魅力的だと思ってくれる男性が現れると、気持ちが動いてしまうことがあります。

また、結婚後も恋愛体質が抜けずに、常に好みのタイプの男性に目がいったり、肌の露出の多い服を好んで着たりする女性もいます。そのような行動によって自然に男性を惹きつけてしまい、浮気に発展するケースもあるのです。

ミッドライフ・クライシス

「ミッドライフ・クライシス」は、日本語に直すと「中年の危機」です。中年期を迎え、やり残したことがたくさんある気がしてくる一方、時間や自分の可能性が限られていることに焦燥感を覚え、『自分の人生は本当にこのままでよいのだろうか』と思い悩む状態が続くことを指します。

ミッドライフ・クライシスは、男性ばかりでなく、生き方が多様化している現代の多くの女性にも訪れます。キャリアを優先した人は家庭を重視しなかった自分に疑問を抱き、家庭を選択した人は仕事を選ばなかったことを悔やみます。

そして、子供に手がかからなくなった頃、これまで何の疑いもなく送ってきた生活が急に無価値なものに感じられ、『このまま残りの人生を無駄にしていいのか』『もっと幸せな人生があるのではないか』と迷い始めます。そんなときに出会った男性に誘われると、人生の新しい可能性が開けるような気になり、浮気に走ってしまうのです。

新しい刺激が欲しいから

夫婦の中がマンネリ化してくると、無意識のうちに新鮮な出来事を求めてしまう場合があります。そんなときに、いつもとは違うシチュエーションや出会いが訪れると、今まで抑えられていた恋愛への関心が突然高まることがあります。

例えば、同窓会など、夫以外の男性と会ってお酒を飲んだりする機会があった場合、夫や子供との会話とは異なる話で盛り上がり、楽しい時間を過ごせます。また、家と違って母親としてではなく、女性として接してもらえるのも普段の生活にはない刺激です。そして、楽しい気分のままに連絡先を交換したり、再び飲みに行ったりといった行動を繰り返すうちに深みにはまっていくというパターンです。

家族に対するストレス

結婚してから時が経つと、家のことは母親が何でもやってくれるという習慣ができあがり、母親が小間使いのように家事に追われる家庭もあります。『夫が家事を手伝ってくれない』『祖母の世話は私に任せっきり』など、家族に対する不満やストレスが溜まってくると、母親の目はどうしても外に向かいがちになります。

結婚当初は思いやりのあった夫が、自分の趣味に没頭して何の気遣いもしてくれない。また、小さい頃は毎日スキンシップのあった子供が、思春期を迎えて母親と離れがちになり、コミュニケーションも減っていく。そこで自分を大事にしてくれる男性と出会うと、気持ちが傾いてしまうケースもよくあります。

浮気が疑われるサインとは?

化粧する女性

浮気や不倫は他人の話で、うちの母親に限ってそんなことがあるわけはない……小さい頃からの家族の温かい思い出を振り返ると、ついそう思い込みがちです。しかし、母親も1人の女性ですから、その可能性がないとは言い切れません。中には、今までの母親にはなかった小さな異変に気づき、疑いを持ち始める子供もいます。母親が浮気しているかもしれないと思ったら、まず生活・行動の変化に注目してみましょう。

服やメイクが変わった

多くの女性は浮気をし始めると、浮気相手により女性として意識してもらえるよう気を遣うもの。その気持ちは、服装やメイクの変化に現れます。特に、普段はほとんどメイクもせず、服装にも無頓着だった母親が、急にメイクにこだわり始め、オシャレな服を着るようになったら要注意です。もし、そのメイクや服が今までのパターンとはまったく違うものになっていた場合、浮気相手の好みに合わせているのかも知れません。

その他にも派手な下着をつけたり、ムダ毛の処理に時間をかけたりするのも1つの兆候です。美容院やエステ、ネイルサロンなどに行く回数が以前より明らかに増えた場合は、異性に見られることを強く意識している可能性があります。

外出が増え、帰宅が遅くなった

今までは母親だけで出かける機会はそんなに多くなかったのに、何かと理由をつけて外出するようになるのも、浮気が疑われるパターンです。特に、おしゃれをして出かけていくことが多くなった場合は危険信号。また、外出する理由についても注意しましょう。「友達と会う」「同窓会が入った」「職場の飲み会」などは行先や相手を曖昧にしておくことができるため、使いやすい言い訳です。さらに、子供を置いて友達とよく旅行に出かけるというのも、怪しい行動と言えるでしょう。

また、仕事を持っている母親の帰宅が遅くなる日が急に増えてくるのも、疑わしいケースです。特に、あまり残業も飲み会もない職場だと聞いていたのに、それを帰宅が遅くなる理由にするようになったら、浮気相手と会っているのかもと疑っていいかも知れません。

スマホをいつも手放さない

浮気をしていると、スマホが手放せなくなるケースがよくあります。LINE(ライン)やSNSが主なコミュニケーションツールとなっている今、頻繁に相手と連絡を取り合うためにいつもスマホをチェックしているのです。また、相手からのメールを家族にうっかり見られないように、以前はリビングに置きっぱなしにしていたスマホを常に身につけていたいという心理も働きます。

さらに、以前はスマホにロックをかけていなかったのに、突然ロックをかけるようになったり、トイレにまでスマホを持ち込んでメッセージのやりとりをしていたりするようであれば、家族に知られたくない相手と連絡を取りかっている可能性を否定できません。

新しい趣味を始めた

母親が突然、新しい趣味を始めた場合、それが浮気相手の影響である可能性があります。それまでは嫌いだった趣味や嗜好品であっても、好きな相手の趣味だったり、やってみないかと勧められたりすると、『やってみようかな』という気になるケースはよく見られます。

もちろん何か別のきっかけで新しい趣味を始める場合もありますが、通常大人になると趣味嗜好に大きな変化は見られなくなります。例えば、今までインドア派だった母親が、急にアウトドア派に変わって週末あちこちに出かけるようになったら気をつけたほうがいいかもしれません。

最近いつも機嫌がいい

人間、不満やストレスがあるときは、いらだちが表に出ることも多くなりますが、浮気相手が優しくしてくれたり、甘えさせたりしてくれていれば、気分が明るくなります。また、自分が浮気をしているという後ろめたさから、家族に対して優しくなる場合もあります。

例えば、今まで夫が夜遅く帰ることや出張が多いことについて文句を言っていたのに、急に何も言わなくなった。門限にうるさかったのに、子供が門限を破って遅く帰っても厳しく叱らない。そうした急な態度の変化の裏には何か理由があるはずです。

母の浮気が子供の将来に大きな影響を及ぼす

母親の浮気を知りショックを受ける娘

子供とって父親と母親の仲がいいのは嬉しいことですし、その状態がずっと続いてほしいと思っています。それなのに、母親に父親以外の好きな男性がいたとすれば、どんなショックを受けるでしょう? ちょっとした出来心で始めた浮気が、子供の人生を大きく変えてしまうことがあります。

親の浮気が子供の将来に与える影響を見ていきます。

親を尊敬しなくなる

本来、親は子供にとって人生のお手本となる立派な存在であるべきですし、子供は自分の親が立派な存在であってほしいと願っています。そして、子供の願い通りの親であれば、『自分も将来こんな人になりたい』と人生の目標にもなるでしょう。しかし、親が浮気をしていると知れば、尊敬や憧れの気持ちは消え去ってしまい、『親のようにはなりたくない』と考えるようになります。

人生最初の目標を失った子供は、生きていく上で何を基準にしていいか迷い続けることになります。さらに、親を軽蔑するようになった子供は、親からのどんな助言も受け付けなくなります。

人間不信になる

自分が信頼し、尊敬していた親に裏切られたことで、周りの人を誰も信じられなくなる子供もいます。将来、本当に自分のことを考えてくれる人が現れたとしても、『表面では優しい顔をしているけど、そのうち母親みたいに私を裏切るのではないか』と、心が開けず、どんどん孤独になっていきます。

また、『仲良く見える夫婦も隠れて浮気しているのでは?』とか、『愛し合って結婚した相手でも、いつか浮気されるのでは?』といった疑いが頭から離れず、異性に対して不信感を抱くようになる場合もあります。親の浮気が、子供を恋愛に消極的な人間にする可能性をもっているのです。

自己否定をするようになる

親の浮気を知った子供は、『母親は自分のことが好きじゃないから浮気したのでは?』と思ってしまうことがあります。また、『お母さんの言うことを聞かなかったから、私と一緒にいるのが嫌で家から出ていくんだ』と、自己否定に走る子供もいます。逆に、母親への怒りが芽生えると、母親の存在が汚らしく思え、『同じ血が流れている自分も汚い』と、これも自己否定に陥る原因になります。自己否定をする子供は、大人になっても自分に自信が持てず、何事にも積極的取り組めない人生を送るようになってしまうかもしれません。

怒りや不安を感じやすくなる

母親の浮気は、子供にとっては世界が崩れ去るような大事件が起きたのと同じで、心に深い傷跡を残します。そして、今まで自分たちだけの母親と感じていた人が、突然赤の他人となって家族から去っていくような気持ちになり、情緒不安定になってしまいます。

穏やかな性格だった子供が、母親の浮気を知ったあと、感情の起伏が激しくなったという例もあるようです。母親の浮気、夫婦のいさかい、冷え切った家庭の空気などがストレスとなって子供の中にどんどん蓄積されていきます。その結果、ちょっとしたことで怒りを爆発させたり、自分より弱い相手をいじめたり……。それでも発散されなければ、さらに攻撃的になって、暴力事件を起こすようなことになるかも知れません。

親のマネをして不倫をする

親が浮気をすると、将来的にその子供も浮気するようになったり、浮気をする人をパートナーに選ぶ可能性があります。『子供は親の背中を見て育つ』と言われる通り、毎日一緒に暮らし、親のすることを見てさまざまなことを覚えていくのですから、良くも悪くも大きな影響を受けざるを得ません。頭では浮気は悪いことだと分かっていても、親を見習う習慣が無意識的に身について、親と同じ行動パターンを取ることもあるのです。

また、実際に浮気をしなくても、浮気をした母親と同じ血が流れている自分も浮気を繰り返してしまうのではないかという不安にさいなまれる子供もいます。『自分は母親とは違う』といくら自分に言い聞かせても、その不安をぬぐい取ることができず、大人になって素敵な人と出会っても、一歩を踏み出すことができないのです。

母の浮気に気づいたらすべきこと

母親の浮気に気づいた娘

自分の母親が浮気をしているのではないかと気づいた時、子供が大きな衝撃を受け、冷静でいられなくなるのは仕方のないことです。しかし、そこで居ても立ってもいられずに感情的に母親を責めたり、浮気を止めさせようと無謀な行動に出たりしたら、かえって問題がこじれ、家庭が崩壊することにもなりかねません。ここでは、母親の浮気が疑わしい時に、まずどうふるまい、どんな行動をとるべきかをご紹介します。

いきなり問い詰めない

母親の浮気疑惑に動揺しても、いったん冷静になることを心がけましょう。母親が浮気しているなんて信じたくという思いから、すぐに白黒はっきりさせたいという気持ちが募るのは分かりますが、証拠もなしに感情的に問い詰めるのは危険です。冷静さを失うと、自分でも適切な判断ができなくなり、一方的に暴言を吐いて親を責め立ててしまいます。そうなると、母親も感情が高ぶって、『それなら私は家を出ていく』という事態になり、問題解決どころではなくなります。

また、母親も大人ですから、証拠もなく問い詰めると、上手くかわしたり言いくるめられたりする場合もありますし、証拠を隠滅されてしまうかもしれません。浮気しているのではないかと思っても、事実関係がはっきりするまでは、疑いを持っていることを母親に知られない方が得策です。

探偵社に調査を依頼する

母親の浮気を疑って不安なままでいても、ストレスになるばかりで問題解決には近づきません。本当に母親が浮気をしているのかどうか、自分で証拠を集めてみるのも1つの方法です。例えば、母親に外出の理由を聞いておき、後日、外出の際の出来事などについて話をし、つじつまが合わなければ疑惑が濃厚になります。母親のスマホのLINEやメールをさりげなく見たり、母親のバッグや引き出しの中を確認したりするという手もあるでしょう。

しかし、それらの「証拠」は決定的なものではないかも知れません。逆に、浮気の証拠を探していることが母親に知られてしまった場合、事態を悪化させることにもなりますので、決定的な証拠がつかめなかった時は、探偵事務所や興信所に依頼するという選択肢もあります。基本的に、父親ではなくても、成人している子供が母親の浮気調査を探偵事務所などに依頼することは可能です。しかし、子供が未成年の場合には契約ができないケースが多く、調査費用をどうやって払うかという問題も出てきます。かといって父親に頼むわけにもいかないので、難しいところです。

父親にすぐに事実を知らせない

父親が母親の浮気に気付いていなかった場合、父親に対して何をすべきかということは悩ましい問題です。子供が最初に母親の浮気を知ってしまい、そのショックから父親にその事実を伝えてしまうというケースもままあります。しかし、母親の浮気を知ることで、父親は裏切られた感覚を強く味わうことになり、大きなダメージを受けるでしょう。その結果、両親が離婚してしまうことも考えられ、子供は『自分が父親に知らせたから離婚したのだ』と罪悪感を背負うことにもなりかねません。父親が感情的になりやすい性格なのだとしたら、すぐに報告しないほうがいいでしょう。

もし、父親が何事にも冷静に対処できる性格なのであれば、慎重に様子を見ながら母親が浮気をしているかもしれないと自分が悩んでいることを伝え、どうすればいいかを相談できるかも知れません。しかし、その場合でも、やはり父親が冷静さを失い、パートナーに裏切られた悲しみや孤独感に打ちひしがれることもあるでしょう。そのため、『母親の浮気が事実だったとしても、自分は父の味方で、離れていったりしない』と伝えておくことが、父親の心の支えになるはずです。

信頼できる大人に相談する

母親の浮気は、子供が1人で抱え込むには荷が重すぎる問題です。かといって、友達などに打ち明けるのは避けましょう。それが信頼できる友達であっても、うっかり他の人に漏らしてしまうこともあり、そうなったら噂が広がるのを押さえられません。また、両親の世間体もあるので、学校の先生などに相談するのもやめた方がいいでしょう。

父親に相談することができるのであればベストですが、それが難しい場合は、信頼できる身近な大人に相談することを考えましょう。例えば、思慮深い祖父母や伯父・伯母。特に母親側の両親なら、自分の娘が浮気しているかもしれないことを知れば、娘をいさめて事をうまく収めてくれるかもしれません。もしそういう大人がいないのであれば、弁護士に相談するのも1つの方法です。弁護士に相談するのは未成年でも可能ですので、1度利用してみてもいいでしょう。

浮気をやめさせ、夫婦の関係を修復するには?

両親の喧嘩を見守る娘

母親の浮気が事実だと分かった時、子供は母親を軽蔑し、厳しく非難するかもしれません。父親もまた母親を責め立て、ついには離婚という道を選択する場合もあるでしょう。しかし、先に挙げたように、子供の将来に重大な影響が及ぶことを考えると、感情に任せて離婚することが必ずしもよい選択だとも思えません。また、離婚するとなると、協議に時間がかかるばかりでなく、子供が未成年だった場合、親権争いや養育費の負担など、さまざまな問題が発生します。

逆に、離婚を選ばず、一緒に夫婦の危機を乗り越えたことによって、以前よりお互いをよく理解でき、絆が深まったというケースも少なくありません。子供も心の奥では、家族が仲良く円満に暮らす家庭を望んでいるはずです。もし両親ともに相手に対する気持ちが残っているなら、もう1度やり直す道を探ってみてはいかがでしょう。

関係を修復するためのポイントをご紹介します。

自分の素直な気持ちを伝える

母親の浮気が疑わしい時は、浮気をしてほしくないという気持ちをさりげなく母親に伝えてみましょう。例えば、浮気に関するニュースやドラマを見ながら、『浮気って嫌だな。旦那さんも子供も可哀想だよ』とつぶやいてみるのもいいでしょう。母親にとって子供の言葉は重く響くので、自分が浮気することが子供を深く傷つけるのだという認識が強まれば、歯止めになるかも知れません。

もし、母親の浮気が事実であることが判明してしまったら、自分がそれをどう感じているのか、率直に気持ちを伝えてみましょう。今回のことで大きなショックを受けたことや、浮気は許せないけど離婚して母親と離れ離れにはなりたくないなど、葛藤も含めて今思っていることを感情的にならずに話してみるのです。子供の真摯な思いに触れることが、母親が自分自身を見つめ直すきっかけにもなりえます。直接言葉にするのが難しければ、手紙で伝えてもいいでしょう。

夫婦で話し合う場を設ける

両親が関係を修復するためには、浮気をした理由やお互いの気持ちなどについてとことん話し合う必要があります。それによって、例えば夫婦関係に不満があったなど、背後に潜んでいた問題が浮かび上がる場合もありますし、今後お互いにどうしていきたいのかが見えてくるでしょう。母親の浮気が発覚したら、まずは夫婦だけで話し合う時間が設けられるようにしましょう。

子供がいては話しづらいこともありますから、祖父母の家に泊まりに行くなどして、夫婦でゆっくり話し合える環境を整えることも必要です。ただし、両親が感情的になることが予想される場合は、離婚に走るなど望まぬ結末になってしまうことも考えられますので、信頼できる大人に相談した上で、夫婦だけにするか、間に入ってもらうか判断しなければなりません。

調停など、第3者に介入してもらう

両親の関係を修復したい時、2人に「夫婦円満調停(夫婦関係調整調停)」を行うことを提案するのも1つの方法です。これは裁判所の調停手続きを利用して行う、夫婦関係を修復するための話し合いです。この調停では、夫婦がそれぞれ個別に調停委員に対面し、事情を説明したり意見を言ったりします。そして、調停委員は双方の言い分を検討した上で、和解案の提示や夫婦円満になるためのアドバイスをします。

調停委員と話す時は、パートナーは同席しませんので、遠慮することなく本音で話せます。また、夫婦だけの話し合いになると、それぞれ自分の正しさだけを主張し合うことになるケースもよくありますが、円満調停では客観的な視点から夫婦関係悪化の原因や、双方の問題点・改善点などを探ってくれます。それによって関係修復のための糸口が見つかるかもしれません。

母親の家庭でのストレスを減らす工夫をする

両親が関係の修復に合意したら、家族全員で協力し、母親がストレスや不満を感じないような居心地のいい家庭作りをしましょう。母親の浮気に対するわだかまりはすぐには消えないかも知れませんが、それを理由に冷たい態度を取ると、母親を追い詰めることになります。家の中に居場所のない寂しさから他の男性に頼ってしまう母親もいますので、子供によそよそしくされるとまた浮気が再発する可能性もあるのです。

そうならないためにも、なるべく母親に優しく接することを心がけましょう。優しい言葉をかけたり、家事を手伝ってあげたりすることで、母親は家に居ることが心地良くなってくるはずです。また、父親とも相談し、日ごろから母親とコミュニケーションを取り、折に触れて感謝の気持ちを母親に伝えてもらうようにしましょう。母親が、自分が必要とされている存在だと実感できる環境作りが、本当の意味での家庭円満につながっていくのではないでしょうか。

まとめ

1番身近にいて最も信頼していた母親が浮気していると知った時、子供は夫が受ける以上に大きなショックを受けます。その影響は、時が過ぎれば薄らぐものではなく、人間不信になったり自己否定をするようになったりと子供の将来に暗い影を落とします。また、浮気が疑われる時、その理由や事情もよく確かめずに怒りに任せて相手を責め立て、挙句に離婚ということになれば、『母が浮気し、離婚した』という事実だけが残り、子供の心にさらに深い傷をつけます。

一時の感情や衝動で浮気に走る男性と違い、母親の浮気は家族との気持ちのすれ違いや孤独感など、家庭内での不満が徐々に膨らんだ結果であることも少なくありません。つまり、日ごろからの母親に対する家族の態度やコミュニケーション不足が浮気の原因を作ったのかも知れませんし、逆にそういう状態を改善すれば、母親の心を家族のもとに引き戻すこともできるのです。

ですから、専門家に頼んで証拠集めを行い、浮気の状況や経緯をしっかりと把握することも有効です。そして、お互い冷静になって浮気の背景にあるものや、家族としてできることを話し合いましょう。母親の浮気という問題は、当事者だけで解決しようとするとこじれてしまい、離婚という最悪の結果になることも珍しくありません。調停委員や弁護士など、時には第三者の力も借りながら、関係修復への道を模索してください。