消される前に証拠を探せ！不倫裁判で有利になる証拠とは？

言い逃れができなくなる

妻から不倫の動かぬ証拠を突き付けられたとき、夫は衝撃を受け、とっさにどうしたらいいかわからなくなるでしょう。そして、その不倫が出来心から始まったもので、不倫相手にのめり込んだりしていないのであれば、素直に事実を認め、妻に謝罪する可能性も高いでしょう。

しかし、はっきりした証拠もないまま、「あなた、不倫しているでしょう？」と問い詰めても、すぐに不倫を認める夫はまずいません。多くの場合は、「そんなわけないだろう」とごまかし、遊びで不倫相手と付き合っていたのであればひそかに関係を清算し、本気で付き合っているのならさらに巧妙な方法で関係を続けようとするでしょう。夫の言い逃れを許さず、事実を明らかにして制裁を課したり、2度と浮気をさせないようにするために、はっきりとした証拠を手に入れることが必要なのです。

夫婦関係の修復に役立つ

夫の不倫を知って離婚を選ぶ人もいますが、関係修復を望む人も少なくありません。夫婦関係を修復するためには、不倫を裏づける証拠を示して夫に事実を認めさせ、2人で話し合いを始めることが必要です。その証拠によって、どこの誰と・どの程度の関係にあったかなどの事実もわかっていれば、心の準備ができ、夫にどのように対処するかを冷静に考えられます。

また、話し合いを進める中で、「夫婦の会話が減っていた」「お互いに相手に対する感謝の気持ちが薄れていた」「夫婦の営みがなくなっていた」など、不倫に走ってしまった原因も明らかになっていくでしょう。不倫という行為自体は許されることではありませんが、不倫を機にお互いの気持ちや家庭環境を見つめ直すことで、以前より良好な夫婦関係を築ける場合もあるのです。

不倫された側に立証責任がある

パートナーや不倫相手に慰謝料を請求したい、離婚したいと思っても、相手が不倫したことを認めず、裁判に持ち込まれた場合、不倫された側、つまり妻の方が不倫の事実を立証しなければなりません。民事裁判では、基本的に請求をする者（権利を主張する側）が、自ら主張している権利を根拠づける事実の証明責任を負うことになっているからです。

不倫に関する慰謝料請求や離婚請求では、不貞行為があったことを確認、ないし推認できる証拠を提示する必要があります。不貞行為とは、夫婦の貞操義務に反して配偶者以外の異性と肉体関係を持つ行為です。裁判所では、詐欺などを防ぐため、不貞行為の証拠を厳しく制限しています。そのため、不貞行為が確実に行われていて、それが結婚生活を破綻させる確かな原因となったことを裁判所に認めさせるだけの説得力がある証拠を提出しなければならないのです。

慰謝料交渉を有利に進められる

パートナーの不貞行為を証明することができれば、離婚しなくても慰謝料を請求することが可能です。また、慰謝料は、パートナーに対しても不倫相手に対しても請求することができますが、離婚しない道を選択した場合は、不倫相手のほうに請求するケースが一般的でしょう。

不倫による慰謝料の相場は100～300万円程度で、結婚していた期間や不倫していた期間の長さなど、さまざまな要因によって認められる額が変わってきます。また、不貞行為の事実を完全に立証できなくても、離婚請求や慰謝料請求はできますが、その場合、慰謝料を取れなかったり、金額が大幅に少なくなったりする可能性があるため、交渉や裁判を有利に進めるには、やはり確実な証拠が必要です。

自分からの離婚請求が認められやすい

離婚の方法には、夫婦で話し合って離婚に合意する協議離婚や、調停委員が仲立ちとなって話をまとめる調停離婚などがありますが、パートナーがそのどちらも拒否し、「絶対に離婚には応じない」という態度を取っている場合は、裁判に持ち込んで決着をつけることになります。裁判離婚においては、離婚原因がパートナーにあること、夫婦の結婚生活が破綻していることが要件になり、不倫を裏づける法的に有効な証拠があれば離婚請求が通りやすくなります。また、パートナーの不倫が離婚の原因と認められれば、親権争いでも有利な立場に立てます。

相手からの離婚請求が認められにくい

不倫相手と一緒になりたいなどの理由から、逆にパートナーが妻に対して離婚を請求するケースもあります。しかし、有責配偶者、つまり不貞行為によって離婚の原因を作った配偶者からの離婚請求を、裁判所では原則的に認めていません。自分の不倫がもとで夫婦関係が破綻したのに、その張本人からの離婚の申し出を認めるのはあまりに理不尽だからです。夫婦が長期間別居していたり、夫婦の間に小さな子供がいないといった事情がある場合には、例外的に離婚請求が認められることもありますが、パートナーの不倫を示す確実な証拠があれば、基本的には請求を阻止できます。

写真・動画

不倫相手と男女の関係があることが明らかにわかるような画像があれば、裁判で有力な証拠になります。もちろん、性行為に及んでいる写真があれば、それに越したことはありませんが、一般的にはそのようなシーンを撮影するのは困難です。しかし、そのものズバリの写真ではなくても、ラブホテルにパートナーと不倫相手が出入りしているシーンを撮影できれば、2人が男女の関係であることがはっきり推察されます。そもそもラブホテルは、性行為を行うための場所だからです。しかし、1度だけの利用では、「相手の体調が悪くなったから休ませた」と言い逃れされることもあるため、複数回利用している場面を写真に収めなければなりません。

動画は写真よりさらに効果的です。写真は瞬間的なシーンをとらえたものなので、前後関係がはっきりしないケースがありますが、動画なら、例えばラブホテルに2人で入っていく動きを途切れることなく撮影できます。加えて、撮影時間も記録されるため、ホテルに滞在した時間も明確にわかります。また、パートナーが移動手段に家の車を使っている場合は、ドライブレコーダーに不倫相手の姿や会話が記録されている可能性もあります。

電話の通話記録・音声記録

不倫相手との通話記録や音声記録も有力な証拠になります。ただし、その録音が不倫相手と一般的な会話をしていただけの内容では、証拠としての力はあまりありません。例えば、その会話が仕事に関するものだったり、みんなで遊びに行こうというようなものだったりしたら、不倫関係ではなく、ただの友人関係だとごまかされてしまうかもしれないからです。しかし、会話内容が、「あのホテルにまた一緒に泊まろう」といったようなものであれば、2人が肉体関係をもっていることが明らかになります。

LINE、メール

今、不倫相手との連絡手段として最も多く使われているのがLINEやメールです。ですので、そのやり取りを調べることで、不倫の証拠をつかむことも可能です。しかし、これも通話記録と同様、友人同士の会話として受け取れる内容だと不倫の証拠とは認められにくいでしょう。また、LINEやメールの文面に「愛している」などと書いてあっても、それだけでは肉体関係を持っていることを証明できませんし、肉体関係を示唆するようなやり取りがあっても、その部分だけ切り取ったのでは、「あれはふざけて書いただけ」と言い逃れされるかもしれません。法的に有効な証拠と認められるためには、不貞行為を働いたことが確実にわかる内容が必要なのです。

SNS、ブログ

LINEやメールと同様に、ツイッターやフェイスブックなどのSNSでやり取りしたDM（ダイレクトメッセージ）も不倫の証拠になり得ます。また、友人以上の関係であることがわかるようなツーショットを、不倫相手がインスタグラムなどに不用意に載せてしまったことで不倫が発覚する場合もあります。しかし、それだけでは肉体関係があることを証明できませんので、写真が投稿された日にホテルなどに宿泊した記録と合わせて証拠とする必要があります。なお、フェイスブックは実名で登録していると思いますが、他のSNSでは実名を使っていない可能性が高いので、本人のアカウントであることも証明しなければなりません。

手帳・日記

紙媒体での記録でも、証拠として使える場合があります。例えば、不倫相手と会う日などが書かれたスケジュール手帳、不倫相手と会ったことがわかる日記、メモや付箋に書かれたプライベートの電話番号やメールアドレスなどです。ただし、書かれている内容が、日時がはっきりしていて、ラブホテルなど会った場所も明確で、不貞行為があったことが推測できるものでないと、証拠としては弱くなるでしょう。また、手紙や日記の場合、特定の日だけ記録されていると、捏造を疑われることもありますので、継続的に記録されていることが重要です。

領収書や利用明細

クレジットカードの利用履歴やレシートが、不倫を裏づける証拠になることもあります。例えば、ホテルや旅館などの宿泊施設で使ったクレジットカードの利用明細、ホテル街にあるコンビニやレストランを利用した際のレシートなどです。しかし、不倫の証拠として認められるには、継続的に不貞行為が行われていたことがわかるものでなければならないため、1回きりの利用ではなく、ホテルなどを複数回にわたって利用した明細やレシートが必要です。なお、避妊具や、不倫相手に買った下着のレシートなども証拠として認められる可能性はありますが、誰に対して使った・贈ったかが特定できないと認められにくいでしょう。

電車や高速の利用記録

電車や車を使って、繰り返し不倫相手に会いに行っていたことがわかる移動履歴も、不倫の証拠として使える場合があります。例えば、ラブホテルや不倫相手の自宅など、仕事とは関係のない場所に何度も通っていることを示す交通系ICカードの利用履歴、ETCの利用履歴などです。SuicaやPASMOなら、駅の券売機にカードを挿入して履歴表示ボタンを押すと利用履歴が表示され、印字することができます。ETCも、パスワードさえわかっていれば、ネットの「ETC利用照会サービス」にログインして高速の利用履歴の明細を確認・印刷できます。ただし、移動履歴だけでは証拠としては弱いため、ホテルの利用明細などと合わせて提出する必要があります。

GPS

最近、不倫調査でよく話題に上るのが、GPSを使った調査です。GPSは、人工衛星からの電波によって正確な位置情報を取得するシステムで、発信機型のGPS装置には大きく分けて「ロガータイプ」と「リアルタイプ」があります。ロガータイプは、調査対象者の移動履歴を記録することができ、ラブホテルや不倫相手の自宅に行ったことが記録されていれば、裁判で証拠として認められるケースもあります。また、リアルタイプは、調査対象者が「今、どこにいるのか」というリアルタイムの位置情報がわかるため、パートナーが不倫相手とラブホテルなどに入るところを狙って撮影することができます。

住民票の写し

自分とパートナーが別居している状態になっていたら、パートナーが不倫相手と一緒に暮らし始めている可能性もあります。その時、パートナーと不倫相手の住民票が同じになっていれば、2人が同棲している事実が明らかになります。同棲は、裁判で不貞行為があったと認められやすいため、住民票は有力な証拠になります。ただし、住民票が同一というだけでは、大家と借主の関係だと言い逃れされるかもしれません。そのため、同居をしている事実が示せる証拠も集めておくことが重要です。

探偵社や興信所の調査報告書

探偵社や興信所に調査を依頼すると費用はかかりますが、不倫の事実を証明する確実な証拠を集めることができます。探偵は、通常2人1組の体制でターゲットを尾行し続け、ラブホテルなどで張り込みを行ってパートナーと不倫相手が出入りする決定的瞬間を写真や動画に収めます。パートナーが不貞行為を働いていることを立証するには、ラブホテルなどを複数回利用している証拠をつかむ必要があるため時間と労力がかかり、一般の人が1人でそれをこなすのは至難の業です。

また、経験のない人が尾行や張り込みを行うと、ターゲットに気づかれたり、決定的瞬間を逃したりするリスクがありますが、経験を積んだ調査のプロならその心配もありません。探偵は浮気調査を完了すると、その結果を「調査報告書」にまとめ、依頼人に提出します。この報告書には、ターゲットの行動が詳しく記されているのに加え、写真・動画も添付されているので証拠としての価値が高く、交渉や裁判を有利に運ぶことができるのです。

第三者の目撃談

友人・知人など第三者が密会現場を目撃したことから、パートナーの不倫が発覚する例はよくあります。しかし、パートナーが不倫相手と親しげにしていたというだけでは肉体関係があったことを証明できませんし、たとえ2人がラブホテルに入るところを見たとしても「人違いだ」と言われてしまえば、それ以上どうすることもできません。ただし、妻に仕事の出張だと言って出かけた日などに、そのホテルに泊まっていたことがわかる利用明細などがあれば、第三者の目撃談が役に立つこともあります。

口頭だけの自白

本人の自白ほど確実な証拠はないと思われるかもしれません。しかし、口頭だけの自白では安心できません。妻に激しく問い詰められて、つい不倫を認めてしまったものの、離婚協議などで不利になることを知って自白を撤回し、不倫の証拠を隠そうとする場合もあるからです。自白を証拠にしたいのであれば、録音機やスマホのカメラなどを使って会話の音声や動画を記録する必要があります。

また、不倫の事実関係を詳しく綴り、署名・押印した謝罪文も証拠として使えます。ただし、あとになって「あの時は脅されて自白させられた」と主張されれば、これらの証拠も無効になってしまうかもしれません。ですので、パートナーの不倫に気づいた時は、いきなり自白を迫るのではなく、言い逃れできないような確実な証拠をつかむことが先決なのです。

不鮮明な証拠

パートナーと不倫相手の密会シーンをカメラやビデオでとらえることができたとしても、その画質が悪ければ、証拠としての価値は下がってしまいます。尾行しながら撮影する際は、基本的にはバックショットになり、パートナーと不倫相手の顔を正面から写す機会は限られます。また、不倫相手と密会するのは夜が多いため、暗い中でも2人の顔がはっきりわかるように撮影しなければなりません。

暗視カメラなどの高性能機材や高度な撮影テクニックを備えている探偵社であれば、それも可能ですが、一般の人が密会現場を撮影しても、裁判で通用するレベルの画像を撮るのは難しいかもしれません。なお、録音データなども同様に、音声が不鮮明で誰が話しているのか特定しづらかったり、話が聴き取りにくかったりすると証拠として認められない場合があります。

加工できるデジタルデータ

加工できるデジタルデータは、改ざんされる可能性があるため、証拠として認められないケースもあります。加工できるデジタルデータとは、例えばスマホやデジカメで撮影した写真・動画、音声データなどです。また、LINEやメールでやり取りをした内容も、スクリーンショットやコピー&ペーストで保存したものは、加工することが可能なので証拠としての価値は低くなってしまいます。LINEなどを証拠にしたいのなら、不倫相手とのやり取りが表示されている画面を、アナログカメラでスマホの本体ごと撮影したほうがいいでしょう。

違法な手段で集めた証拠

違法な手段で集めた証拠は、裁判で証拠と見なされない可能性があるばかりか、罪に問われる場合もあります。例えば、盗撮や盗聴をすること自体は違法ではありませんが、不倫相手の敷地に勝手に侵入してカメラや盗聴器を設置するのは違法です。また、スマホを覗き見するのは合法ですが、パートナーのIDとパスワードを使って、パートナーのSNSなどにログインすると不正アクセス禁止法に抵触します。

GPSも夫婦共有の車に設置するのは違法ではありませんが、本人の承諾なくカバンや服に取り付けるとプライバシーの侵害と見なされますし、パートナーのスマホに勝手に居場所チェックアプリなどをインストールすると不正アクセス禁止法違反になります。このように、調査のプロでない人にとって、どんな調査方法が違法になるのかを判断するのは簡単ではありません。

アプリや検索履歴の消去

妻に不倫がバレることを警戒している夫は、メールやLINEのやりとりをすべて消去しています。さらに、スマホの予測変換もこまめにリセットする男性もいます。例えば、スマホで「み」と入力して「美咲ちゃん」などと出てきたら妻に追及されかねないからです。また、不倫相手と行くラブホテルやレストランなどを検索した履歴が残っていて、それを妻に見られると密会場所を特定されてしまうため、検索履歴を削除している可能性も高いでしょう。

LINEやメールでの連絡が危険だと感じている男性なら、SNSやメッセージ機能付きのゲームアプリを利用するかもしれません。SNSはログインしないと中身が見られませんし、ゲームアプリはゲームをしているように装いながら不倫相手とやり取りできるので、不倫の隠れ蓑になります。徹底したケースになると、不倫相手と連絡を取る時にだけアプリをインストールし、すぐに削除するという場合もあり、証拠を見つけるのが非常に難しくなります。

スマホを使い分ける

スマホから不倫が発覚しないように証拠隠しを徹底していても、ロックを外されて中を見られてしまうこともあります。そこで、不倫している男性の中には、普段使うスマホと、不倫相手との連絡用のスマホの2台を使い分ける人も多いようです。不倫用のスマホは格安スマホにすれば、コストも安く、いつでも解約できます。不倫用のスマホは、妻に見つからないように車の中などに隠していることもありますし、会社に置いて家には持ち帰らないという男性もいます。今は、請求書もWEB明細でペーパーレス化できますし、不倫用のスマホの料金をメインのスマホとは違う口座から引き落とすようにするなど、隠ぺい工作はいくらでもできます。

スーツの手入れ

用心深い男性は、帰宅する前にスーツのポケットを確かめて、不倫を疑われるようなレシートなどがあれば処分します。また、そればかりでなく、スーツに余計な付着物がないかどうかにも注意を払います。スーツに女性のものと思われる長い髪の毛などが付いていれば、不倫の手がかりになるからです。そして、もしその可能性があるようなら、洋服ブラシやコロコロを使って、自分でスーツを手入れするかもしれません。夫の鞄に常に洋服ブラシやコロコロなどが入っているようなら、そこに夫以外の髪の毛がついていないかどうか、確認してみてもいいでしょう。

臭いを消す

不倫相手と会っていれば、女性の香水や化粧品の匂いが付くことも考えられます。そういう匂いによって不倫が発覚するのを恐れる男性は、帰宅する前に消臭剤を使ったり、日ごろから男性用の香水を使って匂いを紛らわそうとします。また、ラブホテルに行ったのであれば、帰宅後すぐにシャワーを浴びるなどして匂いを消そうとするかもしれません。一方、密会の後にラブホテルでシャワーを使用する男性は、石鹸の匂いなどが残って不審に思われないかと危惧します。そういう男性の中には、あらかじめジムやスイミングクラブの会員になっておき、そこでシャワーを浴びたふりをして密会から帰ってくる人もいますので油断できません。

車の中の証拠を消す

車を持っていれば、不倫相手とドライブすることもあるでしょう。その場合、車の中に不倫相手の髪の毛が残ったり、匂いがついたりする可能性が高くなります。それらの証拠を消すために、夫は車に不倫相手の落し物がないかチェックし、コロコロなどを使って車内を掃除し、消臭剤を振りかけたりするはずです。

また、妻に調べられないように、デート中はドライブレコーダーをオフにしたり、デート後カーナビの履歴を消去するなど、証拠隠滅に努めます。休日などに夫が車を使ったあと、いつも以上に車内がきれいに掃除されていたとしたら、何か妻に隠したいことがあるのかも知れません。

アリバイを作る

不倫を疑われた時のために、アリバイ工作をする夫もいます。よくあるのは、短時間だけ居酒屋に寄って、アリバイとしてその店のレシートを取っておくというパターンです。その店の店長と仲がよければ、「今日はここでずっと飲んでいたことにして」と口裏合わせを頼むかもしれませんし、友達が片棒を担いでくれるなら「その日は一緒に飲んでいた」と偽証してもらうケースもあるでしょう。

また、最近はSNSをアリバイ工作に使う人もいます。例えば、不倫相手と会っていた日の投稿に、他の日に撮影した写真をアップし、別のことをしていたように見せかけます。インスタグラムなら写真データに位置情報が入っているため、居場所についても偽装することができるのです。