浮気・不倫の解決と探偵事務所
幸せは取り戻せますか? 第1話 疑いたくない気持ち
夫を浮気相手ときっぱり別れさせ
夫婦関係を修復したいA子さん
A子さん(女性/30代)の場合
ある日、夫の浮気を疑うようになったA子さん。疑い始めると、いつも落ち着かず、心配でたまらない気持ちで日々を過ごすようになりました。これから先の事も不安で、ついつい悪いことばかり考えしまう毎日だったようです。
A子さんは、そんなつらい悩みのなかから、どうやって抜けだそうとしたのでしょうか。A子さんに体験を語っていただきながら、夫の浮気が疑われる場合の対応方法について考えてみましょう。
浮気の兆候
夫の様子がおかしいと思い始めたのは、帰宅してもスマートフォンを手放さずに、いつも身につけているようになったこと。そして、落ち着かないように、頻繁にメールやSNSをチェックしているようになったことです。
以前の夫は、帰宅すると、スマホを無造作にテーブルの上に置きっぱなしにしていました。
ただ、その段階では、変だとは思いましたが、浮気を疑うわけではありませんでした。「仕事のことで重要な連絡がくるのか、SNSで何か新しい情報が欲しいのかもしれない」と、思っていました。そのうち「何でスマホを気にしているの」と、聞いてみようと思っていました。
私は、夫が浮気をするとか、不倫をするとか、まったく考えたこともなかったのです。
でも、洗濯をしようと手に取った夫の服から香水の匂いがした時、私の頭の中にものすごくイヤな感覚が走りました。その香水の匂いによって、女の勘が刺激されて、鋭く働くようになったような感じです。夫は香水をつけるような人ではありませんし、その香水の匂いは男性がつけるものではありませんでした。
その時になって、やっと「夫がスマホを頻繁にチェックするようになったのは、浮気相手と連絡していたのかもしれない」と、思うようになりました。そして、そう思い始めると、他にも気になることがたくさん出てきました。たとえば、少し前から服装の趣味が変わって、若い感じのものを好むようになったようでした。気になることがさまざま思いつくようになってきたのです。
1人で悩むつらさ
夫の浮気を疑い始めると、いつも落ち着かず、心配でたまらない毎日を過ごすことになりました。私たち夫婦には小学校高学年の娘も1人おり「もしも離婚になったら、この子はどうなるのだろう」という大きな不安もありました。
また私は、夫を疑っていながら、その反面、夫のことを信じたい気持ちも強かったのです。浮気をしているという確証はないのです。スマホを頻繁にチェックするようになったのは、別の理由かもしれません。服から香水の匂いがしたのも、たまたま何かの事情で香水が付いてしまっただけかもしれません。服装の趣味が変わる理由も色々と考えられます。
夫を疑う気持ちが強くなると、その気持ちを打ち消すために無理に信じようとしたり、信じようとしても疑いの気持ちが強くなったり、私は、そんなことを繰り返していました。そして、だんだんと精神的にきつい状態になっていきました。
1人でただ悩んでいても、悩みはまったく解決しません。そればかりか、悩みが頭の中でぐるぐると回りながら強くなっていくようでした。そこで「つらい気持ちを誰かに打ち明けて楽になりたい」と、私は考えました。「誰かに相談して解決したい」というよりも、「少しでも楽になりたかった」のです。
私が相談相手に選んだのは、学生時代から仲のいい同級生のB子です。B子は私たちの結婚式に出席していますし、我が家に遊びに来たこともありますので、夫と会ったことはあります。ただ、会ったことがあるだけで、夫がどういう人なのかまでは、B子はよく知らないと思います。
夫の浮気・不倫問題を解決するために
私は、何も事情を話さずに「たまには一緒に食事をしよう」と、B子を電話で誘いました。そして、レストランで食事をしてから相談に乗ってもらいました。当然ですが、B子はびっくりしながら私の話しを聞き始めました。そして、その日は、私の話しを聞くことにほぼ専念してくれました。
それから一週間くらい経ってから、今度はB子の方から電話きて、また会うことになりました。B子は、色々と考えてくれて、そして浮気・不倫問題の解決方法について調べてくれました。
私1人だけでは、悩むばかりで、解決することを考えることができませんでしたが、B子は当事者ではないため、冷静に考えてもらうことできたのだと思います。相談をして本当によかったと思います。
B子は、私に、とても有意義なアドバイスをしてくれました。
B子さんがA子さんにしてくれたアドバイスについては「次回第二話」へ、つづく
解説
浮気の兆候について
浮気の兆候は、後で思い出してみると、早い段間で表れていたことがよくあります。ただ、多くの人は、なかなかそれに気がつきません。他の浮気の兆候と重なって表れたり、度が過ぎるようになってきてからようやく気がつくのです。
今回のA子さんのケースでは、夫が頻繁にメールやSNSをチェックしていることを変だと思うようになりましたが、これとは逆の形で表れる場合もあります。たとえば、今までは妻からのメールにすぐに返信して、ラインにもすぐに既読がついていたのに、浮気をするようになると、反応がなくなったり遅くなったりすることもあります。
服装の変化に兆候が表れることもよくありますが、注意しなけえばいけないのは服装だけではありません。ヘアースタイルや体型を気にするようになることも多いです。今回のA子さんのケースでは、女性の香水が問題になりましたが、浮気相手ができると、自分の体臭を気にするようになる人もいるため、今まで使っていなかった香水を使う人もいます。
他に浮気の兆候としては次のようなものがあります
- 残業や休日出勤が増えている
- 残業や飲み会を理由に朝帰りをする
- セックスの回数が減ってきている
- 以前より優しくなった気がする
- 話しかけても面倒くさそうにされる
浮気・不倫問題の相談相手について
夫の浮気を疑うようになると、たくさんの不安に襲われるようになります。不安を1人で抱え込んで悩んでいると、精神的にも負担となり健康面でもよくありません。そこで、誰かに相談して気持ちを楽にするのは大切なことです。しかし、相談相手には、ふさわしい人とそうでない人がいます。
今回のA子さんのケースのように、夫とあまり面識がなく、自分とは仲の良い友人は、相談相手としてふさわしい人です。
相談相手として、ふさわしくないのは、まず、夫と自分の共通の友人です。相談することで、自分の疑いが夫に筒抜けになってしまうかもしれません。また、その共通の友人が仲に入って解決しようとしたら、余計に問題がこじれてしまうかもしれません。
自分の親や兄弟も、初期の段階では相談するのを避けた方がいいでしょう。まだ本当に浮気をしているかどうか不明なわけですし、これからのこととも決まっていないのです。今後も家同士の付き合いを続けるとしたら、なるべく問題を持ち込まない方がいいでしょう。ただし、離婚をするような事態になった場合は別です。積極的に相談するべきです。