浮気・不倫の解決と探偵事務所
幸せは取り戻せますか? 第3話 探偵事務所での面談
夫を浮気相手ときっぱり別れさせ
夫婦関係を修復したいA子さん
A子さん(女性/30代)の場合
A子さんは、夫が浮気をしているかどうか確認するため、探偵事務所に浮気調査を依頼しようと考えました。しかし、どの探偵事務所に依頼してよいのかわからず、困っていたところ、安心探偵.comの存在を知ります。安心探偵.comは、自分の希望にあった探偵事務所を、電話で無料で紹介してくれるサービスです。
A子さんは、安心探偵.comに電話相談をして、探偵事務所を紹介してもらいました。そして、探偵事務所へ行き、浮気調査を依頼するための面談を受けることになりました。面談はどのように行われたのでしょうか、 A子さんにお聞きしました。
探偵事務所へ
探偵事務所の面談は予約制で行われるようでした。私は、夫の浮気への疑いを早くスッキリしたい気持ちが強かったので、面談の日も早い方がいいと思い、なるべく早い日を予約したいと、安心探偵.comの方に伝えました。
すると、紹介された探偵事務所で面談の予約が取れる時間の候補を、その日の夜から翌日、翌々日にかけて、いくつか挙げてくれました。私は、候補の中から翌日の午後2時に予約を入れてもらうことにしました。そして、その時間に探偵事務所を訪れたのです。
紹介された探偵事務所は、市街地のオフィスビルの中にありました。行く前は、なんとなく雑然とした古い事務所のような所を想像していたのですが、実際にはそうではなく、整然としていて清潔感の感じられる雰囲気の良い事務所でした。
入口で私を出迎えてくれたのは、だいたい40歳くらいと思われる女性です。その方は、「面談をさせていただくカウンセラーの○○です」と、自己紹介されてから、私を応接室のような部屋に案内してくれました。
その部屋は面談専用の部屋ということで、しっかりと扉のついた完全な個室です。雰囲気も落ち着いていて、安心して相談できる感じがしました。
夫の浮気について相談する
カウンセラーの方は、「私が夫の浮気を疑っている理由」など、さまざまな質問を丁寧にゆっくりと私にしてきました。私は包み隠さず、正直にありのままをお話ししました。私のペースに合わせて進めてくれたので、とても話しやすかったです。
具体的な質問としては「浮気相手と疑われる人と旦那さんの、SNSやメールのやりとりの中味を見たことがありますか」や、「浮気が疑われるようになった頃から、急に残業や休日出勤、出張などが増えていませんか」などなど。その他にも多くのことを聞かれました。
夫は半年くらい前から残業する日が多くなったように思うのですが、カウンセラーの方が特に注目していたのは、残業が増えた日が特に水曜日に集中しているという点でした。そして、さらに、「残業がある日は、今日は残業があると、あらかじめ教えてくれますか」や、「残業の日の帰宅時間は」など、残業についていろいろな質問を私にしました。
そして、夫の浮気について「疑わしいですが、本当に浮気をしているかどうかは調べてみなければわかりません。お聞きしたお話から総合的に分析すると、浮気をしている可能性は高いと思います」という意見でした。
浮気調査後にどうしたいか?
それから、「もし調査によって、浮気をしていることがはっきりしてしまったら、その後、夫婦関係どうしたいですかね」と聞いてきました。そして私が少しとまどっていると、「離婚するのではなく、旦那さんを浮気相手と別れさせて、夫婦関係を修復したいとお考えでしょうか」と続けました。
私はすぐに「もちろん、浮気はやめてもらって夫婦関係を元に戻したいです。離婚はイヤです」と、答えました。すると、カウンセラーの方は「わかりました、夫婦関係を修復する方向で考えましょう」と言って、次のような話しをしてくれました。
『弊社に浮気・不倫の調査を依頼される方の半数以上は、離婚はしないで復縁したい、夫婦関係を修復をしたいと考えていらっしゃいます。そして、調査終了後も、実際に離婚されない方が多いようです。
浮気が発覚する前は『浮気されたら絶対に離婚してやる』と、考えていた人でも、いざ実際に浮気が現実になると、旦那さんへの想いや子どものこと、これからの自分の人生などもよく考えて、離婚しない方向で考えるようになる人もいます。
もちろん、離婚を希望する方もいます。始めは離婚を考えていなかった方で、調査後に浮気の証拠を見てから怒りがこみあげて離婚を決意されるという場合もあります』
カウンセラーの方には、私が離婚を望まず、夫婦関係を修復したいと強く希望していることを理解していただけたようでした。そして、もしも夫が本当に浮気をしていて、浮気相手と結婚するために、私との離婚を考えた場合、離婚を阻止できるようにしておいたほうがいいと提案してくれました。
具体的には、浮気の確かな証拠をおさえて夫を「有責配偶者」にする方法があるとのことでした。そうなると、法的に夫のほうから離婚を求めることができなくなるそうです。
他にも浮気調査についてのいろいろな話しを聞きましたが、かかった時間は全体でだいたい1時間くらいだったように思います。実際に浮気調査を開始してもらうためには、調査の契約を交わさなければなりません。カウンセラーの方は「契約されますか」と聞いてきました。
そして、「もし迷っているようなら1度ご帰宅されて、よく考えてから決めていただいてもかまいません。お断りになることもできます。他の探偵事務所にも行って、較べられてもけっこうですよ。この面談までは無料ですので、断られても料金の請求は一切ありません」と、やさしい口調で説明してくれました。
私は夫の浮気の疑いについて、早く解決したい気持ちが強かったのですが、カウンセラーの方からいろいろとお話を聞いて、その場では頭の整理がつかない気がしました。そこで、よく考えてから改めて返答することにさせていただき、この日は契約をしないで帰宅しました。
A子さんは、この探偵事務所に浮気調査を依頼するのでしょうか「次回第四話」へ、つづく
解説
探偵事務所での面談はなぜ必要か
探偵事務所・興信所は、調査の契約を交わす前に調査依頼者と面談を行います。良心的な探偵事務所・興信所ほど面談を重視しています。逆にいえば、正当な理由なく面談を行わない探偵事務所には注意が必要です。
面談を重視する理由の1つとしては、最も有効な調査を行うためは「依頼者から、じっくり話しを聞かなかければならないから」ということがあります。よく事情を理解しないで調査をしてしまうと、成果の上がらない無駄な調査時間が増えてしまいます。結果的に調査費用が高くなってしまうこともありますし、調査失敗のリスクも高まります。
また、具体的な調査方法やスケジュールなどを打ち合わせる必要もあります。どんな調査方法を採用するかによって調査費用も違ってくるため、依頼者とは、その相談をして承諾を得なければなりません。(調査費用については「次回第四話」に出てきます)
A子さんの話しでは省略されていましたが、おそらくカウンセラーは、旦那さんの仕事についても詳しく聞いているはずです。たとえば、社外に出ることが多い仕事か、ほとんど社内にいる仕事かを確認しているでしょう。
社外に出ることが多い仕事の場合、出ている間に浮気相手と会う可能性があります。また、尾行調査にも影響してきます。社外に出て、そのまま直帰することもあるような場合だと、外出先から浮気相手に会いに行くことも考えられます。その場合は、たとえば、勤務が終了する時間帯に会社の出口に張り込んで、そこから尾行開始することができなくなり、別の調査方法を考えなければならなくなります。
面談は原則的には、調査を依頼したい人が探偵事務所・興信所を訪れて行われます。これは調査を依頼する側にもメリットがあります。実際に訪れることによって、どんな会社なのか、信頼できそうかどうか、ある程度は確認することができるからです。
ただし、遠方の方に対しては出張カウンセリングを行ったり、外出するのが困難な事情がある場合には電話でのカウンセリングも行っている探偵事務所・興信所もありますので相談してみるといいでしょう。
有責配偶者
話の中に「有責配偶者」という言葉が出てきたので解説します。有責配偶者とは「婚姻関係を破たんさせた責任が有る配偶者」という意味です。配偶者を、裁判所で有責配偶者に認定してもらえば、その配偶者からは、原則的に離婚を要求できなくなります。
つまり、今回のA子さんの場合だと、A子さんの夫を裁判所で有責配偶者に認定してもらえば、夫の方から離婚を要求できなくなります。夫が浮気相手と結婚するために、A子さんと離婚しようとしても、原則的にできなくなるのです。
有責配偶者に認定される条件はさまざまなありますが、浮気(法的には「不貞行為」)をした証拠があれば、不貞行為をした人を有責配偶者にできます。ただし、法的に通用する不貞行為の証拠を揃えるのは難しく、探偵事務所・興信所に依頼することが必要になる場合が多いです。