既婚者が不倫にハマる理由は?
パートナーの不倫に気づいたときの対象法
結婚していながら、配偶者とは別の人と肉体関係を持ってしまう不倫。相思相愛で結ばれた夫婦ですが、残念なことに、不倫をしているという人の話はよくききます。本記事では、既婚者が不倫する理由や、不倫相手の心理や特徴、不倫に伴うリスクなどを考え、パートナーの不倫に気がついたときの対処法を紹介します。
不倫と浮気のちがいは?
不倫と浮気。どちらも褒められたものではありませんが、正しくは意味合いが異なります。不倫は「男女の婚姻外の関係について言う」とされ、浮気は「男女間の愛情が、うわついて変わりやすいこと。他の異性に心を移すこと。多情なこと」とされています。
奥さんや恋人がいる男性が、新たな女性に気を寄せ、肉体関係を持つということは、世間では良く聞く話です。そんな様子を一般では「浮気をしている」と言いますが、その男性が独身者ならば、そのまま「浮気」と呼ばれますが、既婚者なら「不倫」になるというわけです。つまり男性が「不倫した」という場合は、「妻以外の女性と関係を持った」という意味になります。
ところでなぜ似たような行為なのに呼び方が違うのでしょう? それは独身者と既婚者が法律上、異なる立場だからです。日本で、結婚する、夫婦になるということは「民法の戸籍法に従って届出をした」からです。2人が互いに了承した上で、婚姻届を市区町村に提出したからです。2人だけで「結婚しました!」と宣言しても、それは戸籍では認められません。結婚したなら、婚姻届を出すのが一般的です。戸籍として認められると、2人の間にお子さんが生まれたら、その子供は法律上、2人の子供であると認められるなど、日本という社会の一員として扱ってくれるからです。
そんな社会的に認められた存在である夫婦の間で、相手の信頼を壊すような「新たな相手とおつきあいする」は、独身者が恋人以外のきれいな女性にちょっかいを出すレベルとは大違いと言えるでしょう。ですから似たような行為でも既婚者の場合は、「人道にそむくこと」という意味もある「不倫」を当てはめていると言えます。責任の重さが違うということですね。
既婚者が不倫する背景は?
不倫にはこれほど重い責任が伴っていることを知ってか、知らずか、今日も世の男性既婚者は奥さん以外の女性に熱い視線を注ぐことに努力を惜しまないようです。男女関係において大切なグッズである避妊具を提供する相模ゴム工業株式会社の調査によると、結婚相手・交際相手がいる方で、「その相手以外にセックスをする人はいますか?」という質問に対し、
- 男性:「いる」26.9%
- 女性:「いる」16.4%
と、男性の浮気パーセントは女性に比べ10%も高くなっています。また詳しく見てみると、「相手が複数である」という率は、女性が1.6%に対し、なんと男性は10.1%となっています。既婚男性の浮気症がうかがえます。なぜ、男性はこんなに浮気に傾いてしまうのでしょうか? 既婚男性が不倫する背景について考えてみましょう。
相模ゴム工業の調査「日本のセックス」
性的欲求が高い
性的な欲求とは生物としての人間が持つ「基本的な欲求」の1つで、呼吸、食欲、睡眠欲、水を飲みたいといった欲求と同列と見なされています。ですから性的欲求を持つことは人間として自然なことです。ただ、その欲求の度合いは人それぞれで、「異性を見ているだけで満足感がある」人から「異性に触れたくなる気持ちを抑えられない!」まで様々です。「抑えられない気持ち」が電車の中で爆発すると、痴漢と呼ばれ、こちらも犯罪の一種として扱われてしまいます。
「犯罪だとわかっていても手が出てしまう」のはほとんど病気と言えるでしょう。このような感情を持つ男性なら、法律上問題あるのに、妻以外の女性と関係を持ってしまうのはありえなくはありません。もし男性がこのようなタイプだったら、伴侶の女性としては「病気」と考えるしか対応する手段はないかもしれません。唯一の救いは、彼は肉体にだけ興味があり、セックスは1種のスポーツと考えているだけかもしれません。相手の女性に、精神的に依存していることは少ない可能性はあります。
結婚していても遊びたい/ひとときのスリルを味わいたい
一般的には、このように考えるパートナーが1番やっかいかもしれません。なぜなら、浮気や不倫を「遊び」と考えているからで、「相手に悪いことをしている」感覚が薄く、そこには今の配偶者や恋人への尊敬の念がありません。きっかけは今の生活に「飽きて」というのが多いようです。平穏な日々に「飽きてくる」と、それらの大切さをつい忘れてしまいます。リアルな生活感に鈍くなり、新たな刺激を求めるといった自分勝手な行動に移るのかもしれません。
とはいえ時が経つと「飽きてくる」という感覚は、誰しもが持つものです。もちろん女性にもあるわけで、2014年の「昼顔」(フジテレビ系列)は、そんな飽きた気持ち、気持ちの隙間を描いたドラマとして人気を博しました。
結婚は、平穏と引き換えに情熱を失うものだから。3年も経てば、夫は妻を冷蔵庫同然にしか見なくなる。~ドアを開けたらいつでも食べ物が入っていると思っている。壊れれば不便なのに、メンテナンスなんかしたことない。
(昼顔~平日午後3時の恋人たち~)
といったセリフは互いの心の隙間を描いた名言かもしれません。
パートナーとの関係がよくない/家庭に居場所がないので息抜きしたい
「この人なら」と思って結婚しても、思ったほど良い関係になれない。楽しいはずの家に自分の居場所がないような気がする……。こういった声もよく耳にします。配偶者に厳しくあたられ、夜の営みもなくなってしまうような夫婦関係では、ほかに自分の心のよりどころを見つけたくなるというわけです。
ただ「家庭に居場所がない」という嘆きの場合は、目指すゴールが必ずしも別の女性でなく、「自分だけの隠れ家」「自分の書斎」といった好きに過ごせるスペースという例もあるようです。
でもそれは男性のかせぎの問題もあるので、あからさまに家の中で不満を言うことはできません。「自分の場所が欲しい!」「じゃあ、もっと稼いで大きな家を買ってくれ」という話になってしまうからです。稼ぎが少ないと感じる男性の気持ちはなかなか辛いものです。だからよけいストレスになり、「家に居場所がない」と思うのかもしれません。
忙しくて家に帰れない/社会的地位や魅力がある(モテる)
浮気や不倫の相手は会社の同僚だったという例も多いようです。先の「相模ゴム工業(株)」の調査によると、「浮気相手と出会った場所の第1位は同じ会社」(21.4%)とのこと。接触時間が増えればどうしてもチャンスも生まれてきます。また日本はまだまだ会社でのポジションがその人の魅力に見えるケースも多いようで、同じ出で立ち・見栄えなら、単なる社員より「部長」「課長」のほうがアピール度は高く、同僚の女性からのアプローチも夢ではないと言われています。
会社から生まれる不倫・浮気は、平穏無事だからこそ日々会社に通える、という現実を「忘れてしまう」結果生まれるものです。おまけに日本では会社への忠誠心が高く、会社を「第2の家」と考える人も多いので、そんな環境で育まれる不倫・浮気は、じっくり根や葉が成長するので根絶が難しい面もあります。
不倫相手がはまりやすい女性
不倫に走りやすい男性の気持ちや振る舞いを考えて見ましたが、不倫や浮気には必ず相手がいます。不倫や浮気は男性だけでは成立しません、付き合ってくれる女性の存在が不可欠です。どこかに男性の理不尽な要望に付き合ってくれる人がいるようです。既婚者男性を好きになる女性や既婚男性がハマる女性がいるのは事実です。どんな女性が、危険と裏腹の不貞行為に陥ってしまうのか、考えてみます。
職場の女性後輩や普通の家庭の奥さん
立場や職制から男性がつい陥ってしまうカテゴリーをあげると、「普通の家の専業主婦(学校関連)」「職場の後輩・部下の女性」と言われています。相模ゴム工業のアンケートでも、「セックスフレンド、浮気相手とはどこで出会いましたか?」の回答で1番多かったのが「同じ会社(21.4%)」。やはり過ごす時間が多い場所は、不倫や浮気の温床のようです。特に男性の場合は、若い新人である独身女性を教育する機会も多く、最初から「教える」「教わる」の関係で付き合いが始まりますから、いろいろなことを教え合ってしまうのもありえなくないように思えます。
次は「友人の紹介(16.4%)」です。と交友関係から火がついてしまったようです。ここまでは「なるほど」という感じですが、なんとNo.3は「同じ学校(10.3%)」。同窓会やPTAなどの学校催事で顔を合わせて、懇意になる人も多いようです。特にPTAなどでの出会いは、すでに両者とも既婚者同士で子供もいるとわかっているだけに、「家庭は壊さずに」といった暗黙のルールがあるようで、「ルールさえ守ればOK」としてかえって大胆になるのかもしれません。
愛想が良く、お酒が好き/自身がなく寂しそうな女性(職場や取引先など)
既婚者と付き合う女性のメンタルな部分での特徴を挙げると、「愛想が良い」「お酒などの場に積極的」といった外交的な性格や行動が、不倫や浮気につながる傾向があるようです。これは「多くの人と接することが、自分の内面をより充実させる」という一般的な意見を、男女間の関係において拡大解釈しているのかもしれません。
特にお酒は普段の理性を麻痺させますから、不倫や浮気の面倒な部分を覆い隠し、「秘め事」という怪しい響きに身をまかせてしまうのでしょう。もっともお酒を飲んだ結果、理性が麻痺したならまだ救いはありますが、理性を麻痺させたくてお酒を飲むようになっては問題が大きいでしょう。
逆に「寂しそうな女性」も男性にとっては目を離しにくい存在です。「どうかしましたか」と声も当初は、「助けてあげなきゃ」という純真な気持ちからかもしれませんが、その気持ちを相手の女性がどんどん受け入れてくれると、際限なくその気持ちを相手の女性に降り注がなければと、男性は思ってしまいがちです。
不倫の経験がある
多くの男性はそもそも女性よりも性欲が強く、既婚の場合、その欲求の解消に、素敵な女性と後腐れなくお付き合いしたいと考える傾向があります。ですから、不倫の経験がある女性に対しては、「1度経験があるなら2度目もOK、既婚者と付き合う女の可能性大」「後から問題になりにくい」と、自分に都合良く判断しがちです。
しかし女性よほど親密な関係にならない限りは「私は不倫経験あるんです」などとは口が裂けても言わないでしょう。「男性と夜遅くまで、食事や飲みに行く」「独身女性なのに30cm以内に寄ってくる、ボディタッチが多い」「派手で胸元が空いた服を着ている」といった様子から、男性が自分に都合が良いように判断しているだけかもしれません。
ただ先のアンケートにもあるように、パートナー以外の男性と関係を持つ女性も10人に1人以上はいるようですから、勝手な想像とはいえ、「9人に断られても、1人に当たればラッキー」と考えて、不倫女性探しに走る男性がいないとも限りません。
不倫に伴うリスクは?
不倫に関わる男女の様子や気持ちを見てきましたが、先にお話ししたように、不倫は戸籍法の趣旨に反する行為です。当然、それに伴う責任も重くなります。どんなリスクがあるか、考えてみます。
家庭が崩壊してしまう
不倫から離婚、という流れは良く聞くところでしょう。離婚してしまえば、今まで大切にしてきた家庭はなくなってしまいます。ちなみ2019年の離婚数は21万組です(厚生労働省、令和元年人口動態統計より)。離婚理由が異性関係というケースは、男性の場合2位、女性の場合5位となっていて(平成24年度司法統計)、男女で差はありますが、理由のトップ5に十分ランクインしています。また離婚に至らなくても、互いの関係に大きなヒビが入ることは避けられないでしょう。
不倫とは、互いに約束した婚姻関係に背くことで、約束を破っていることであり、信じた相手の気持ちをないがしろにする行為です。これだけのことをして、今まで通り家庭を維持するのは、相当の負担と言えます。またお子さんがいた場合、不倫の事実を小さな子供が理解できるとは到底思えません。
社会的地位に傷がつく
「不倫は文化」と言った芸能人がいましたが、それは芸能という特殊な社会で昔通じた言葉かもしれません。一般な社会での不倫は、結婚という約束をした上での不貞ですから、「約束やぶり」、「だらしない性格」、「責任感が薄い」、「大切な仕事をまかせられない」といった人間と見なされかねません。
特に日本は、一夫一妻制ですから、「約束破り」のイメージは強いはずです。仮に男性が不倫した場合、同性は「バカだな」「ダメなやつ」ぐらいの評価でしょうが、女性からは「同じ場所の空気を吸いたくない」と、人としての存在も否定される可能性大です。
慰謝料の支払いを命じられる
何度も書きましたが、不倫は戸籍法の婚姻を脅かす行為ですから、一般的に訴訟の対象になります。簡単に書くと、不倫は訴えられる原因になりうる、ということです。裁判沙汰にならなくても、一般に慰謝料の支払いを命じられます。つまり不倫した側は配偶者に、税金同様、お金を払わなければなりません。
慰謝料の金額はケースバイケースで、不倫関係の期間、年齢、結婚していた期間、不倫したときの婚姻関係(すでに不仲だったか)などなど、いろいろな状況を判断した上で決定されます。たいへんざっくりした数字としては、不倫で別居になった場合「100~200万円」、離婚した場合「200~300万円」が相場と言われています。
インターネットで「慰謝料請求 判決例」などと検索すると、裁判によって決定された慰謝料の例を見ることができます。
パートナーが不倫? あなたはどうする
大切なパートナーが不倫しているかも?……そんな様子を感じたら、いてもたってもいられないでしょう。そうは言っても「不倫してる?」なんてストレートには聞けません。不倫という行為が不幸なのは、相手はウソをついた場合、確かなことがわからないことです。そのため、不安や苛立ちが生じて、やるせない日々が続いてしまうかもしれません。
確実ではありませんが、こんな様子が見られたら、不倫を疑ってみても良いかもしれません。
こんな振る舞いなら、それは不倫かも
注意すべきは、今までとは違う振る舞いです。
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違う服装をするようになった
服装を変えたいときは、自分を変えたい、異性に素敵に見られたいという欲求の始まりです。ファッションなんて気にしなかった男性が、急に目立つ服を選び出したら要注意かも。特に下着の変化は要チェックです。この部分では「ださい」と思われたくない気持ちが強くあるはずです。 -
スマートフォンを常に手放さない
不倫相手との連絡は圧倒的にスマートフォンなのが今の時代。不倫相手との履歴をすべて消すことはできません。そのためには奥さんの手に、渡らないようにするしかありません。 もしかしたら不倫相手のために別のスマートフォンを購入したかも。その疑いがあれば、クレジットカード支払いをチェックすれば、2台目の請求が見つかるかも。 -
「仕事」といって帰りが遅い、帰ってこない
不倫相手との時間を作る1番のウソは「仕事」です。ただ本当に仕事で徹夜! というときに疑ってはケンカになりかねません。ときには豪華な夕食を出して、「徹夜仕事でお疲れだから」としてみてはどうでしょう。本当に仕事だったら、とても喜ぶはずです。そうじゃなくても、反省するかも。 -
家庭での不平、不満を言わなくなった
今まで「掃除したら」「手が込んだおかずが食べたい」「あんまり、いいかげんな姿で外にでないで」といった小うるさいことを言っていた相手が、最近言わなくなったらこれも要注意です。不倫をしていると、他のことは上の空です。あなたへの関心も薄れて文句も少なくなるでしょう。または、あなたといざこざを起こしたくない気持ちも強くなります。だから文句を控えるようにしているかもしれません。
不倫の理由別対処法
いろいろ調べたり、確認したり、もしくは問い詰めたら「不倫」だとわかったとき。不倫しているかどうかのやきもきした気持ちにはピリオドが打てますが、それは解決ではなく、よりやっかいな問題の始まりです。ただ残念ながら、不倫にこれなら絶対という解決法はありません。涙、土下座、怒鳴り合い、別居といった中で、離婚という選択を感じつつ苦し紛れの決断をしているのです。
性的欲求
「信じていたのに、不倫していた」ことがわかったときは、とても辛いし、そんな辛い目に合わせた相手を憎く感じるかもしれません。可愛さ余って憎さ百倍という言葉の意味を知るときです。それでも、もしあなたの中に相手の男性への信頼や尊敬があるなら、不倫の理由をパートナーに問うても良いかもしれません。なぜなら、男性の不倫の理由が女性への欲望が中心だからかもしれないからです。
男性の中には女性との肉体関係をスポーツ的な感覚で捉えている人がいます。だからといって「それならOK」というわけではありませんが、不倫によって女性であるあなたが苦しんでいることを理解できれば、態度を改めてくれて新たな関係を作れるかもしれません。
多くの男性は、自分の性欲より、伴侶であるあなたの気持ちを優先するはずです。不倫がばれた時点で「やはり性欲のが大事だ」というようなら、もう相手との離婚に気兼ねする必要はありません。取れるだけ慰謝料と財産をとって、あなたの新たな生活の資金にしたほうが良いと思われます。
遊びたいという気持ちなら
「平凡な日々に飽きてしまった」「目の前にチャンスが訪れて、ついのってしまった」。不倫という行為をしたくせに、このように自分勝手なことを言う人もいます。このように考える人は、自分のことばかり考える、自分優先の傾向があると言わざるを得ません。平凡な日々の平穏を支えることの大切さ、たいへんさを忘れてしまったようです。ただ「忘れてしまう」ことは、誰しもあることです。同じことが続けば続くほどその傾向は強まります。
しかし、忘れたことは思い出すこともできます。だからもう1度、思い出してもらう努力をしても良いかもしれません。こんな相手に大切さを気づかせるにはどうしたら良いのでしょう。もし、不倫や浮ついた気持ちを感じるようなら、ドラマ昼顔の「3年も経てば、夫は妻を冷蔵庫同然にしか見なくなる。」という言葉通り、あえて1週間、冷蔵庫を止めてみてはいかがでしょう? 崩れる現状を簡単な形でシミュレーションしてみるのです。冷蔵庫なしで過ごす工夫や努力に向き合うことで、協力という絆が強くなるかもしれません。
また飽きることは悪いことばかりではありません。飽きるからこそ、人は新たな方法を模索するのです。模索することで、前向きな衝動が生まれるのです。夫婦の間で、新たに目標を作るという方法も効果があります。家を直す、畑を作る、マラソンをする、料理をする、なんでもいいのです。今までを「変える」何かを提案することで、前向きな衝動が生まれるかもしれません。
パートナーとの関係が気になる
「パートナーとの関係があまり良くない」場合、男性だけが感じている、女性だけが感じている、両方で感じているなど複数のケースが想定されます。この場合難しいのは、「良くない」という問題を、どうやって互いが傷つかずに話題にできるかです。
多くの場合「感じている」ほうが話題にしたいのですが、相手も感じているか? へんな話題を出さずに穏便に過ごしたほうが良いのではないか、悩みは尽きないでしょう。でも1度感じてしまうと、なかなかそれを「なかった」ことにはしにくいものです。ここは素直に「お互いで感じたことは隠さないようにしましょう」と事前に言っておくほうが良いかもしれません。
そう言った上で、もし浮気の兆候が見えたら、「何か互いに感じることある?」と聞いてみてはいかがでしょう。最初は、相手に隠していることを悪いと思わなかった人も、もし何かあれば後ろめたい気持ちになり、辛くても気持ちを吐露するかもしれません。
また居場所の問題は、「家に帰りたくない」「家にいてもリラックスできない」といった男性の不満を増長させます。その結果、外に出る、女性と出会う、不満を言ったらなぐさめてくれた、仲良くなるという展開もありえないわけではありません。
居場所の問題は、すぐに家を建て直すわけにはいかないので難しい問題と考えがちですが、もし「家ではない、自分が過ごしやすいどこか」を求めているなら、一緒に家ではないどこかを体験しにいく方法がおすすめです。 日本は良くしたもので、いろいろ家とは違う雰囲気を満足させてくれる場所があります。
もし、パートナーが「ちょっと出てくる」といって家を離れるのが目立つようになったら、あなたのほうから「美術館に行こう」「博物館が見たい」「一緒に図書館に本を探しに」など誘ってみてはいかがでしょう。一緒に屋外に出る、家とは違う環境で時間を過ごす、という習慣ができれば、互いにより楽しく過ごせるようになるかもしれません。
離婚を前提とする場合は?
関係を修復するためにいろいろと工夫したり気を配っていたりしていても、結局「離婚」という2文字に解決を求めなければならない場合もあります。残念としか言いようがありませんが、ひとつ注意したいのは「不倫してる(はず)(だろう)」という憶測だけで、相手に離婚を要求することはたいへん難しい、事実上、無理という点です。
相手が素直に不倫の事実を認めればスムースですが、素直に認めるのは希なケースのようです。となると必要なことは、不倫であったか/どうなのか、不倫だとしたら、その「期間」「回数」「深さの度合い」などを事細かく調査することです。
誰しも自分はかわいいですから、「不倫してますね」と言われたら、「バカなこと言うな、証拠でもあるのか!」と言うのが普通でしょう。ですから証拠という形で不倫の事実をはっきりさせる必要があります。人間は事実の前でだけ、観念して自分の起こした不義を認めるのです。
なお「証拠でもあるのか!」という声に「あります」というには、一般的にラブホテルなどの施設に2人揃って入って、2人揃って出てくるなどの写真などが必要とされています。
相談先の確保(探偵事務所、弁護士など)
不倫の証拠を用意するには、不倫した事実を第三者も理解できるような形にする必要があります。それは先に書いたような写真だったり、音声記録、スマートフォンの履歴だったりと、いろいろあります。ただ、それらを第三者も不倫ですね」と思えるような、客観的な「証拠」という形にするには知識やノウハウが必要です。あなたが2人の後をつけて、ノートの切れ端に「2人がラブホテルに入った」とメモしても、それを裁判官は証拠として認めないでしょう。
このような知識やノウハウ、特に夜間でも目的の2人の人相がわかるように撮影する技術などは、探偵社に属するプロの調査員の方々に依頼するのが無難というものです。費用はかかりますが、ほぼ確実に不倫があったか/なかったか、あったとしたらどれだけの頻度かなどを調査可能です。自分で調査する場合はどんなものが証拠になるかわからないでしょうし、配偶者とはいえ、個人のプライバシーを侵害してしまうといった問題も生じます。法に則った調査を、技術と忍耐力を持って行う専門家に任せるのが妥当でしょう。
不倫の事実がわかり、それが原因で離婚となってしまう場合は、慰謝料や財産分与、子供がいれば親権をどうするかなどの交渉が必要になりますので、弁護士に相談することになります。区役所や市役所では、無料で弁護士に相談できる窓口も用意していますので利用することをおすすめします。インターネットで探すのもいいでしょう。
もし離婚について自分の親や兄弟、友人になどに相談ができる状況であれば、1人で思い悩むこともなくなります。相談しながら、自分の気持ちを整理し、着実に進めていきましょう。
まとめ
既婚者の不倫について考えてみました。男性の不倫の割合が多く、性的欲求や、夫婦関係が冷めてしまったことなどが理由として考えられ、相手とは職場や知人の紹介、学校などで出会うことが多いようです。不倫には家庭や社会的地位を崩壊させてしまうリスクがありこともわかりました。
パートナーに不倫の疑いがある場合は、その後関係を続けるにしても、終わらせるにしても、自分の気持ちをはっきりさせることが大切です。大切なのはあなた自身であり、必要なのはあなたや周りの人が、今も将来も素直に納得できることです。不倫されたショックで極端な方向に走るのは、大人のすることではありませんし、それこそ「落ち着けば、きちんと判断できる」というご自身の可能性を逃してしまいかねません。
素直な判断を行うために、1番重要なのは「事実」です。何が本当にあったのかという飾りのない事実が必要です。まずは冷静になり、信頼の置ける人に相談してみましょう。その上で、証拠の調査は探偵社や興信所に、法的な手続きは弁護士と、その道の専門家に相談することをお勧めします。