不倫のきっかけはLINEかも、スマートフォンから浮気の証拠をつかむ方法
パートナーのそぶりが怪しい。よそよそしいと思ったら、急に優しくなる。おまけに最近、急に仕事が忙しくなったといって深夜帰宅や帰ってこない日がある。もしかして……不倫? そう思ったら、まっさきに調べたいのはLINE(ライン)などのスマートフォンで使われるメッセージツールです。不倫相手とのコミュニケーションは、LINEのようなツールが支えている可能性が大なのです。今回は、パートナーのLINEの使い方のチェックポイントや、不倫の確証を得る方法を紹介します。
LINEの使い方でわかる不倫のシグナル
LINEは、スマートフォンで連絡先をすぐに交換してメッセージのやりとりができることから、多くの利用者がいます。日本のLINEユーザーは、2020年11月時点で8600万人。これだけの人が使っているのだから、不倫の連絡に使われないはずがありません。既婚者同士のダブル不倫に使われていてもおかしくありません。パートナーに対して不倫の疑いを感じたら、まずは以下のように、LINEの使い方をチェックすることをおすすめします。
LINEの利用頻度に変化は?
パートナーがこれまでスマートフォンを無造作に部屋においておいたのに、いつからか肌身離さず持つようになったら、LINEで誰かとのメッセージのやりとりに夢中になっている可能性があります。パートナーがスマートフォンの操作していることがあったら、さりげなく後を通りながら、どんな画面が表示されているかチェックしてみましょう。もしゲームやYouTubeの画面であれば、普段から気軽にスマートフォンに関する話題ができるよう、どんなゲームや動画かを尋ねるといったコミュニケーションをとっておくといいかもしれません。
LINEが表示されていることが多ければ、誰かと頻繁にメッセージのやりとりをしている可能性が高いです。また、こちらがスマートフォンの画面をチェックするときに、見られないように隠すようであれば、誰かと秘密のメッセージをやりとりしている疑いが強くなります。
ただしこの段階ではまだ不倫の確証を得たわけではありませんので、日々の観察にとどめましょう。けっして、スマートフォンを取り上げて相手を問い詰めるなどの行為は行ってはいけません。そこで修羅場となれば、旦那さんが警戒して不倫の隠蔽工作を高度化したり、潔白であった場合にお互いの関係性が悪くなってしまったりする恐れがあるからです。
通知設定をチェック
もし、パートナーのスマートフォンの画面に表示される、さまざまなアプリの通知メッセージを見られるような場合、LINEのメッセージ通知がどうなっているかチェックしてみましょう。LINEでは相手の名前とともにメッセージが通知され、着信音も設定できます。この通知設定だと、通知を見れば、LINEを開かずとも誰からどんなメッセージが来たかすぐにわかります。怪しい相手とのメッセージもチラ見できるのです。
しかしLINEの通知設定で「メッセージ通知の内容表示」をオフにしていると、通知の際に「新着メッセージがあります」と表示されるのみなので、誰からどんなメッセージが届いているか、その通知からはまったく判別できません。もしパートナーの通知設定が、以前は内容を表示していたものから、ある日通知されなくなっていたら、通知からメッセージ内容を推測されるのを恐れて変更をした可能性があります。仕事上の秘密を守るための設定かもしれませんが、仕事用のスマートフォンでない場合は、不倫相手の存在を疑ってもいいかもしれません。
パスコードの設定
スマートフォンには、持ち主のプライバシー情報を保護するため、通常パスコードや指紋、顔認証などの方法で持ち主を特定してロックを解除する仕組みを持っています。アプリであるLINEにおいても、その利用を制限するため、プライバシー管理設定の項目に「パスコードロック」があります。
この機能がオンになっている場合、たとえスマートフォンがロックされていない状態であっても、LINEを開こうとするとロック解除を求められます。パートナーがLINEアプリ自体にパスコードロックを設定していなかったのが、設定するように変化した場合は、秘密にしておきたいやりとりをするようになったのかもしれません。
スマートフォンのロックを外すには?
多くの人のスマートフォンは、それ自体にロックがかかっていて、夫婦といえども、すんなりロックを解除できません。お互いにやましいことがないなら、そんなに気にしないはずですので、以下のような方法で旦那さんのスマートフォンにアクセスできる同意を得るといいでしょう。
スマートフォンを借りる際にパスコードを聞き出す
たとえば、外出中などで自分のスマートフォンのバッテリーが切れた、または持ってくるのを忘れてしまったとして、パートナーのスマートフォン借り、そのときにロック解除のパスコードを尋ねて聞き出します。疑っているそぶりは見せず、あくまでも自然に、必要にせまられて借りるような演出が必要です。
緊急連絡の重要性を訴え、パスワードを夫婦共通にする
端末を借りる場合もそうですが、一方のスマートフォンで決裁する場合や、今後緊急事態が発生したときのために、お互いの端末にすぐにアクセスできるようパスコードを共通化しておくという提案もおすすめです。
共有のパソコンを使う
普段から情報を共有できるよう、同じパソコンを共有するのも一つの手です。パソコン版のLINEも設定できますし、お互いの同意のもと、スマートフォンからの買い物の情報を夫婦共通のメールアドレスあてに送信するなどしておけば、相手がおかしな買い物をしたときに気がつくことができます。LINEとは別に、パソコンのWebブラウザーの閲覧履歴などからも浮気の兆候が読みとれるかもしれません。
まったく非協力的なら、それはそれである種の証拠
パートナーがスマートフォンに触らせない、情報の共有もぜんぜんしたがらない場合は、相手にやましい気持ちがあるのかもしれません。だからといって、無理強いはしてはいけません。あまり強く求めてしまうと相手も強く警戒してしまいます。自分以外のスマートフォンを許可なく見ようとする行為は、場合によっては、プライバシーの侵害とみなされ、相手から損害賠償を請求されるリスクもあります。
もし旦那さんが嘘をついていたら、それはいつか必ずバレます。そのシッポを掴むまで、落ち着いて日々の観察を続けていきましょう。
パートナーのLINEをチェックするときの注意
もし、パートナーのLINEにパスコード設定がなかったり、パスコードを知って開けるような状況にあったりする場合、即座に怪しい相手とのトーク画面を開きたくなるかもしれません。新着メッセージが届いている状況でトーク画面を開くと、既読であることが相手に通知されるので注意が必要です。
また、後ほど説明しますが、ネットサービスなどにある他人のプライベートな情報に当人の許可なくアクセスすることは法律で禁止されていますので、自分に操作権限のないスマートフォンやパソコンの利用は、基本的にはしないほうがいいでしょう。どうしても見たい場合は、その痕跡を残さないよう細心の配慮が必要です。
LINEの既読通知など、自分が操作した記録を残してはいけないのです。自分では自覚がなくても、スマートフォンやパソコンの機能によって勝手に操作が記録される可能性もありますので、いろいろと操作するのは控えましょう。
万一パートナーのLINEのトークで何か怪しいやりとりを見つけた場合、その端末でスクリーンショットをとって、自分にメール送信したりするなど、証拠の残る操作も厳禁です。画面の内容は、自分のスマートフォンやカメラなどで撮影すれば、相手の端末側に不用意な痕跡を残さずに済みます。また、撮影の際に旦那さんのスマートフォン本体も撮影しておけば、画像だけのスクリーンショットよりは証拠としての客観性も高まるでしょう。
スタンプの一覧をチェック
LINEのトークを見るのは既読に注意が必要ですが、既読通知の心配はなくチェックできるところもあります。その一つが、トークに使えるスタンプの一覧です。
LINEのホーム画面にある「スタンプ」を選ぶと、スタンプショップが開きますが、その画面の左上の「歯車」アイコンを選んでスタンプの設定画面を開き、さらに「マイスタンプ」の一覧をチェックしてみましょう。
自分とLINEのメッセージをやりとりするときはそっけない返事ばかりなのに、見たこともない派手なスタンプをたくさん利用しているようだと、怪しい相手を想像してしまいますね。もしかしたら、不倫の相手からのプレゼントかもしれません。
トークの非表示リストをチェック
LINEには特定のトークを非表示にできる機能があります。非表示にしていると、トークの一覧には表示されません。パートナーが浮気相手とのトークを隠すために、自宅にいる際にはそのトークを非表示にしておくなどの隠蔽工作のために非表示にしているかもしれないのです。
非表示にしているトークを見るには、LINEのホーム画面の左上にある「歯車」アイコンを選んで「トーク」>「非表示リスト」と選びます。リストにあやしい相手がいないかチェックしてみましょう。しかし、ここまで用心深い人であれば、表示される相手の名前も異性とはわからない状態にしているかもしれません。
LINEでの通話履歴をチェック
LINEには「LINE Out Free」という無料の音声通話の機能もあります。メッセージのやりとりは見つけられなくても、通話の記録はチェックえきる可能性があります。LINEのホーム画面の「サービス」のところに「LINE Out Free」という電話の受話器のアイコンが表示されていたら、これをタップしてみます。ホーム画面に「LINE Out Free」が表示されない場合は「サービス」の欄の「もっと見る」から「サービス一覧」開いて「LINE Out Free」を探しましょう。
すると、LINEで行った音声通話の履歴が表示されますので、ここでも怪しい相手がいないかチェックできます。
あやしい相手のプロフィール画面をチェック
LINEでは、友だちの名前の表示名を、自分で編集して設定できます。たとえば、不倫相手が実は本名でLINEに登録していた場合でも、表示名を編集することで本来の名称は表示させないことができます。女性なのに、男性のような表示名にしたり、性別がわからないニックネームをつけたりするなど、自由に設定可能です。
トークの非表示リストや、無料通話の履歴からあやしい相手かどうかわからない場合もあると思いますので、その際は、やりとりしている相手のプロフィール画面を参照しましょう。プロフィール画面の表示名の横にある鉛筆のアイコンをタップすると、表示名の編集画面になります。そこで、「友だちが設定した名前」の欄に、本来の表示名が記されているはずです。表示名と異なる場合は、編集が行われた可能性があります。
LINEのプロフィール画面には、各ユーザーが自分の好きな背景やアイコンを設定できます。その部分についてはそのユーザー自身が編集できる領域になるので、他の人が編集して偽装することはできません。プロフィール画面のアイコンや背景画像に写真を載せていて、表示名は男性なのに写真は女性、といったおかしな内容になっているかもしれません。あやしい友だちを見つけたら、プロフィール画面は必ずチェックしておくといいでしょう。
LINE以外のチェックポイントはここ
LINEは不倫の連絡ツールとして便利ですが、スマートフォンにはLINE以外にもいろいろ不倫の痕跡がある場合があります。パートナーのスマートフォンにアクセスできる状況でれば、次の箇所もチェックしてみましょう。繰り返しますが、不用意に操作の痕跡を残さぬよう、ご注意ください。なにかあやしい情報を見つけた場合は、自分のスマートフォンやカメラなどで写真や動画を撮影して残すようにしましょう。
写真アルバム
不倫相手と会って夢中になり、写真を撮影することもあるでしょう。また、不倫相手からが送られてきた写真を大事に保存しているかもしれません。写真やアルバムアプリであやしい写真がないかどうかさがしてみましょう。標準のアルバムアプリでなく、ほかの写真管理アプリを使っている可能性もあります。
通話記録
LINEでの通話とちがって、電話回線での通話は電話番号がわかります。あやしい相手の電話番号はメモしておきましょう。通話記録画面の写真を撮ってもいいでしょう。操作を誤って電話をかけることのないように注意してください。
カレンダーや地図アプリ
カレンダーやスケジュール、地図アプリにはこれまでの活動記録や、これからの予定が記されています。もし怪しい予定や訪問先がある場合は、写真におさめておきましょう。
予測変換
スマートフォンやパソコンでの文字入力の際、直近で日本語に変換した単語は、再びすぐに変換しやすいように候補として現れる機能が備わっていることが多いです。たとえば、 「え」と入力したら「エッチ」、「あい」と入力したら「愛してる」といった、自分とのメッセージやりとりでは出てこないような言葉が表示されたら、誰か別の人とのトークでいちゃついたり、甘い言葉投げかけたりしているのかもしれません。なお、操作の痕跡は残さないために、文字を入力したとしても、どこかにメッセージを投稿したり、メモを残したりしないよう注意ください。
SNSアプリやメールの閲覧には注意
LINE以外にもメッセージをやりとりできるツールはあります。電話番号でメッセージをやりとりするSMSやメール、InstagramやFacebook などのSNSのメッセージ機能が不倫に使われているかもしれません。しかし、過度な詮索は、「不正アクセス禁止法」に触れる可能性があるので、おすすめできません。実はここまで説明してきたパートナーの同意を得ないLINEのチェックも、かなり危険な行為なのです。
不正アクセス禁止法とは、インターネットなどのコンピュータネットワークを使った通信において、不正アクセス行為とその助長行為を規制する法律です。たとえば、旦那さんのLINEやFacebookアカウントに無断でログインして、メッセージのやりとりなどを見るのは不正アクセス行為とみなされます。旦那さんがあなたに対して損害賠償を請求するなどの争いに発展する恐れがあることは覚えておいてください。
ラインのやりとりは不倫を訴えるときの証拠になる?
パートナーのスマートフォンをチェックしていたら、不倫の疑いとなる情報が見つかる場合もあるでしょう。「これを証拠にして離婚し、不倫相手にも慰謝料をがっぽり請求してやる!」と考える人もいると思いますが、はたして離婚や慰謝料請求が可能な証拠とはどのようなものなのでしょうか? 不倫の定義から、スマートフォンから見つかる情報の、証拠としての有用性を考えてみます。
そもそも不倫とは?
不倫とは、人の道から外れた行為のこと指しますが、特に婚姻(事実婚も含む)あるいは婚約しているにもかかわらず、自由な意思で配偶者以外の者と性的関係を結ぶことに対して使われます。婚姻や婚約をしていない、独身者同士のカップルの場合、ほかの相手と肉体関係をもった場合は不倫ではなく、単なる浮気とされます。
婚姻というのは、永遠の愛を誓うだけでなく、自治体にも届けを出し戸籍法に基づいた行為となります。届出を出さない事実婚の場合でも、生活を共にしていたら婚姻と同等の状況になります。ですから、離婚をする場合も、それなりの理由が必要で、片方だけが離婚したいといっても成立しません。夫婦2人とも合意に達するか、調停や裁判による司法判断が必要となります。
民法第770条では、離婚の訴えを提起できる事由のひとつとして「配偶者に不貞な行為があったとき。」があります。永遠の愛を誓ったにもかかわらず、ほかの相手と性交渉をするということは、人の道から外れた行為となり、離婚の事由になり得るというわけです。
パートナーの不倫による離婚や慰謝料請求の交渉を有利に進めるには、「不貞行為」すなわち不倫相手との肉体関係を客観的に証明する必要があるのです。
残念ながら、不倫の証拠にはならない情報
もし、あなたが、旦那さんのLINEトークを見て「昨日の君は美味しかった」「好きだよ」といったメッセージのやりとりや、2人だけで食事していたような写真を見つけたとしましょう。いかにも不倫していそうな内容ですが、残念ながら、これらの情報だけの場合は、肉体関係を示す有力な証拠にはなりにくいのです。旦那さんから「ただ食事に行っただけだよ。単なる仲の良い同僚だから、いつも冗談でこのような言葉をやりとりしているんだよ」「LINEだけの関係だから、食事の写真はフェイク。実は会ったこともないんだよ」と言われたら、反論しようがありません。
不倫の証拠になるのはこんな情報
旦那さんのスマートフォンやLINEから得られるもっとも有力な不倫の証拠は、そのものスバリ、不倫相手との性行為を撮影した写真や動画です。これらの写真や動画を含み、性行為をしたことがわかるトークも有力な証拠となります。しかし、旦那さんに同意を得てこうした情報を得るということは、すでに相手が非を認めて反省をしているときでしょう。
もし相手がこのような写真、動画を持っていても、反省していない場合や、あなたと争う気持ちがある場合は、絶対に隠し通そうとするでしょう。
LINEを見て不倫の確証を得たらどうする?
パートナーのLINEをチェックしてみて、不倫をしている確証を得た場合、いろいろな気持ちが湧き上がってくるはずです。ショックで気が動転してしまうかもしれません。悲しい、悔しい気持ちもあるかと思います。ここで大切なのは、落ち着いて今後どうしたいかを整理していくことです。場合によっては、さまざまな人の手を借りることになるかもしれません。
いきなり相手に証拠を突きつけてはダメ
スマートフォンのデータやLINEから不倫の疑いが得られた場合、ズバリ肉体関係を示す証拠が現れた場合でもそれをいきなり相手に問いただすのは得策といえません。辛い気持ちを抑えて冷静になり、証拠になりそうな画面の写真や動画を撮影して保管しておきましょう。証拠をしっかりと抑えておくことがポイントです。
証拠もないのに下手に問いただして、相手との関係が悪くなり、離婚はできたものの慰謝料がないとなると、その後の生活にも悪影響が出ます。もしも夫婦の間に子供がいる場合は、親権や養育費についても話し合わなければならないため、交渉を少しでも有利にすすめるための証拠固めが重要になります。相手が反論できない、動かぬ証拠を見つけるまで、淡々と調査を進めていきましょう。
よりはっきりした事実を確認すべし
不倫相手との肉体関係を示す、確かな証拠には、性行為中の写真や動画がありますが、これらのファイルを見つけることは、はっきり言ってかなり難易度が高いことが想像できます。旦那さんのスマートフォンのデータやLINEの内容を自由に見てもいいという許可を得ている場合を除くと、許可なくスマートフォンの中を覗く行為は不正アクセス禁止法に問われるリスクもはらんでいます。
では、どうやって証明したらいいのでしょうか? 実は、性行為そのものの写真でなくても、性行為をうかがわせる写真や動画も証拠として扱われる場合が多いのです。どういうものかというと、旦那さんと不倫相手がラブホテルやどちらかの自宅に2人きりで入るところと、行為を済ませて2人で出てきたところの写真・動画です。LINEやメールのメッセージであれば、2人で宿泊した写真に加えて、「気持ちよかったね」などの文面も見疲れた、性行為と関連づけることができます。さらにそれらを裏付ける資料として、ラブホテルの領収証やカード明細なども示せれば有効です。
確かな証拠を掴むには、探偵に相談すべき
浮気した旦那さんと、不倫相手がホテルに行く現場は、尾行、張り込みなどをしなければ抑えることが難しいです。特別な訓練を受けたものでなければ、尾行の途中で感づかれてしまったり、夜間に相手に気づかれずに鮮明な写真を撮影したり、行為が終わるまで外で張り込むなどはなかなか難しいのではないでしょうか。自分で尾行や張りみを行うのはさまざまな意味で危険なため、おすすめはできません。
こうした調査は一般的に探偵社・興信所に依頼するケースが多いです。普段から旦那さんの様子や行動を観察・調査していくなかで、不倫の疑念が確証となったら、決定的な証拠集めについてはプロに依頼することをおすすめします。
探偵や興信所は、「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」という規則のもと、所轄の都道県公安委員会に届を出すことで営業ができる事業です。探偵業法における探偵の業務は、聞き込みや尾行、張り込みなどによる調査と、調査結果を報告書することです。調査費用は数十万円から、時には100万を超える場合もありますので、初めて依頼する際は、しっかりと調査し、報告できる事業者かどうかを見極める必要があります。
探偵を選ぶ際には必ず、「東京都公安委員会 第XXXXXXXX号」など、調査地域の所轄の都道県公安委員会に届出をしているかどうか確認しましょう。契約にあったっては、金額が明瞭であるか、またキャンセルの方法はあるかなど、しっかり説明を受け、慎重に行う必要があります。初めての依頼が心配な場合は、親や親戚など信頼できる人にも相談し、意見を聞いてから判断しましょう。なお、最初の相談については無料で受け付けているところも多いので、複数の事業者に相談して、条件を比較検討して決めるといいでしょう。
繰り返しますが、探偵の調査は、聞き込みや尾行、張り込みが基本です。依頼人に、調査対象のLINEを調べてほしいとか、盗聴器を仕掛けてほしいとか、プライバシーの侵害や不正アクセスを持ちかけるような業者には要注意です。依頼人に寄り添い、法律に則った最適な提案をしてくれる相談員がいる業者を選ぶといいでしょう。
慰謝料や離婚の交渉は弁護士に依頼
また、パートナーに不倫を認めさせて、その後和解するにしても離婚をするにしても、さまざまな手続きのためには、弁護士に相談することも忘れてはなりません。
不倫によって与えられた損害(精神的な被害や苦痛)に対する慰謝料は、不倫した旦那さんと、不倫相手双方に求めることができます。これは、離婚する、しないに関わらず請求可能です。その金額は、時と場合によりますが、あなたが被った被害の内容や、相手の様子、そしてこれまで判例から判断して金額が決まります。
離婚する場合は、離婚そのものや財産分与、子供がいれば親権や養育費などについて争うこととなり、こちらも弁護士のサポートが必要となります。法律に関するさまざまな情報を得られ、離婚の交渉を有利に進めることもできますし、代理人として話し合いの場に出てもらったり、調停や離婚裁判で変わりに口頭弁論をしてもらったりできます。
なお、離婚しないで旦那さんと和解し、関係を修復すると決断した場合にも、今後一切不貞行為をしないことや、もし再発した場合にどう対処するか(さらに慰謝料を支払うなど)といった覚書を、弁護士に相談のもと交わしておくこともおすすめします。
まとめ
パートナーに不倫の疑いを感じたら、見て見ぬ振りをしてはいけません。愛する人の裏切りは悲しいものですが、長い人生を前に進めていくためには、確かな事実を捉えて、判断していくことが大切です。
できれば2人の間には秘密を持たないよう日頃から信頼し、お互いに確かめ合う関係であることが望ましいです。相手を裏切るような行動をとれないよう、スマートフォンにも秘密を持ち込まず、お互いに見られるように取り決めておくといいでしょう。
しかしながら、プライバシーに関わる問題もありますので、さすがに相手のスマートフォンの中を隅々まで見るわけにもいかない場合がほとんどだと思います。ですから、普段から旦那さんを観察しておいて、「スマートフォンを常に手放さない」「そばに置く時、表を上にしない」「お風呂に入るときも風呂場に持って行く」「LINEにパスコードを設定している」などなど、「いつ相手から連絡が来るかわからない」といった状況の振る舞いが多くなったら要注意です。旦那さんの変化に気づけるよう、普段から気にかけておきましょう。
自分で観察したり、調べたりして、疑いが確証に変わるようでしたら、その後の法的手続きは弁護士に、争いを優位に進めるための証拠を集めるには探偵に、とそれそれのプロに依頼することも、人生を前に進める1つの選択です。