浮気をする方・される方も、バレた時の後悔の念は深い!
もし浮気や不倫がパートナーに「バレたら!」どうなるのか。罪悪感と後悔の念にかられることは想像できますが、その深さはどれほどなのでしょう。2度と這い上がれないのでしょうか。相手と自分の気持ちを立て直すことはできるのでしょうか。また浮気された側も、後悔することはあるそうです。それは、浮気という事実の前に、激怒し理性的に振る舞えなかったときです。
どちらにせよ、もしパートナーが浮気や不倫に陥りそう、もしくは片足が入っている場合、互いが深く後悔するという出口が待っていることが多いのは事実のようです。今回のコラムでは、そんな残念な結末を「そうなる前に知ることで」、その大変さ、深刻さを知っていただき、そうならないように警鐘を鳴らしたいと思います。
時には当事者だけでなく、専門家という第三者に依頼して事実を明白にし、後悔ではなく反省ぐらいですむ方法があることを紹介します。
浮気がバレて、相手が激怒している場合
バレないと思っていた浮気がパートナーにバレた! パートナーは鬼の形相で激怒です。こんなときどうすればもとの関係に戻れるのでしょうか?
とにかく謝罪を求める
浮気をしたほうが後悔し、愛しいパートナーに許してほしいと思うなら、心からの謝罪があるべきです。『信頼を裏切ってごめんなさい』『本当に後悔しています。もう2度としません』と、相手に頭を下げて、ちゃんと相手に聞こえる声の大きさで、謝罪し、同じ過ちは金輪際繰り返さないことを宣言するべきではないでしょうか。
このとき、『相手が強引で、しょうがなく』『すごく酔っていて、わけがわからず』といった言いワケや自己弁護は不要ですし、謝罪の気持ちを軽くしてしまいます。謝る相手が、激怒もしくはたいへんな悲しみの真っ只中なのに『悪かった! でも理由があって』なんて、理解するのに面倒なストーリーは意味をなしませんよね。理解できるのは、誠実に謝罪している姿だけです。
確かに浮気した方としては、なんらかの言い訳をしたいでしょう。時が経てば、相手も『なぜ、浮気をしたのか』を知りたがるでしょう。しかし理由を説明するのは『浮気がバレた』瞬間ではありません。お互いのに落ち着いて話せるようになってからです。
浮気された女性と、浮気した男性の対話をイメージしてみましょう。
女性『謝れば、すむと思ってるんでしょう!』
男性『いや、そんなことはない。あの時、彼女が強引で……』
女性『相手のせいにするわけ! 自分が悪いんじゃないって言いたいわけ?』
いきなり理由を説明されても、こじれた関係はさらにこじれてしまいます。
もし理由を聞けそうな状態になったら、
女性『謝れば、すむと思ってるんでしょう!』
男性『いや、そんなことはけっして思ってない』
女性『じゃあ、なんで浮気なんかするのよ!』
……と、対話をすすめていければ、理由を話してもいいでしょう。
関係を続けたいなら、浮気したほうが全面的に非を認めて謝る姿勢が大切と言えます。そうならない2人の関係は、あまり関係は長続きしないでしょう。
真面目な生活に戻す
浮気がバレた瞬間の嵐が過ぎても、浮気されたほうはすんなり許す気持ちにはならないでしょう。謝罪があったからといって、怒りはすぐに消えるものではありません。本当にお互いが気持ちを整理して話ができるようになるには、少なくとも半月から1ヶ月は必要なのではないでしょうか。
ですから、落ち着いた生活に戻すには、浮気した方は、毎日早く帰るなど、「真面目な生活」を送って自責の念を行動で示す必要があります。浮気した方は早く許してほしいあまり、ちょっと相手が優しいそぶりを見せると、「ほんのちょっとした」ことで許しを得たように考えがちです。浮気された方はそうは思っていない可能性が高いです。
つまり浮気した方が、ちょっとでもフワっとした姿勢を見せれば、浮気された方はすぐに『また浮気しようと思ってる!』と感じるのです。浮気がバレると、お互いを信頼できず全く面倒な関係になってしまいます。浮気は割に合わないことを、心に留めておいてください。
浮気がバレて、パートナーに泣かれてしまった場合
バレないと思っていた浮気がパートナーにバレた! パートナーは怒るかと思ったら、唇をかみしめて泣いている……。相手の悲しい気持ちが痛いほど伝わってきたとき、どうすればいいのでしょう。
時間をかけて、相手が必要であることをメッセージしましょう
「悲しみ」は「怒り」よりも深刻かもしれません。怒りはどんどんエネルギーを高めていきますが、涙はどんどんエネルギーを奪っていきます。人が目の前で、どんどん萎えていくのを見るのは辛いものです。
浮気されたパートナーは、悲しみの渦の中に閉じこもり、外界との接触を拒否してしまうと、前に進むことが困難になります。浮気したほうが『ごめんなさい』『2度としません』と謝罪しても、かすれるような声で『信頼してたのに……』などと言われたら、返す言葉もありません。
そんな2人にできることは、黙って寄り添うこと。泣き疲れて寝てしまうまで、そばにいることです。以前の関係を取り戻すには、浮気したほうが心から謝り『やはりあなたが必要です』というメッセージを伝え続けることが重要です。
浮気していることを会社に知られてしまった場合
配偶者がいながら浮気をしていたことが、2人の間だけでなく、職場にも知られてしまうことがあるかもしれません。社会的な制裁を受ける可能性があります。普段は気さくな仲間たちが距離を置きだした、打ち合わせでも意見を求められなくなった、左遷のうわさも聞こえてきた! どうすれば以前のような立ち位置に戻れるのでしょうか……
相手は社内の人間か?
まず大きな分かれ道は、浮気の相手が同じ会社の人間か否かです。同じ会社の人間でなければ、会社の風紀を乱したとは言いづらいでしょう。ただ、浮気するような(またそれがバレるような)人間という色眼鏡で見られるようになるでしょう。
もし相手が同じ会社のメンバーなら、会社の眼が厳しくなるのは当然でしょう。最近ではコンプライアンスなどが非常に厳しくなっています。日本の会社は「社員同士の浮気」という事実を認めるより、そんなことは「なかったこと」にしたい傾向が強いので、いきなり「クビ!」ということは少ないようです。やんわりと部署移動、出向などを行うことが多いようです。
いずれにしても以前の会社生活には戻れないというリスクがあることを忘れずに。
真面目な仕事人の姿勢を忘れずに
職場ですので、『もう浮気はしません』というメッセージを声に出して言うわけにはいきません。声に出してしまえば『家庭ある人間が浮気をした』ことを証明するようなもの。『問題を白日の元にさらす』、これこそ日本の会社が1番いやがることです。問題があっても隠密のうちに処理したがるのです。
ですから日本の会社で『もうしません』というメッセージを声に出しては言えません。理解してもらうには、普段の態度で示すしかありません。そうなると少なくとも1年ぐらいは、家と会社の往復だけという生活を送って、浮ついたイメージが消えるのを待つしかないでしょう。もちろん、仕事で成果をあげることが第一優先となります。
それでも無理なら転職も要検討
社内不倫が発覚しても、すぐさま解雇というわけではありません。一般論は『恋愛自体はプライベートな事柄で会社の業務と直接関係がないので、社内不倫=解雇ではありません。ただし、不倫が原因で社内の秩序が乱れ、会社の業務上具体的な支障が出た場合は、クビを含め懲戒処分の対象になる場合もあります』となっているからです。
とはいえ、その後の処分は会社の一存で決まるわけで、浮気がバレた後、どれだけ真面目にしても、どうされるかは会社の気持ち次第ということです。ですから1年経っても以前のような環境に戻れないなら、もうその会社での居場所は『ない』と考え転職の準備を進めたほうが良いかもしれません。
このように、浮気によって仕事も奪われてしまう可能性があります。夫婦共に後悔する前に、こうしたリスクをパートナーと共有しておくことをおすすめします。
不倫相手との子供ができた
旦那の浮気相手が妊娠してしまうといった展開も、不倫の先に訪れることがあります。このような場合、夫婦関係はどうなってしまうのでしょうか?
覚悟を決めてください
夫婦関係の状況にもよりますが、浮気相手の女性から「子供を授かった」と言われて、喜ぶ男性はよほどの大物です。政治家を目指すべきではないでしょうか。そうではない男性諸氏は、一瞬にして背中に氷を押し付けられたように感じるのではないでしょうか。
女性の場合は一概には言えません。子供を求める気持ちがあれば、相手が浮気相手でも喜びを感じるケースはあるようです。どちらにせよ、新たな生命の誕生です。人類の未来を祝う気持ちで、このたいへんな状況に向き合うための覚悟を決めなければなりません。
子供を授かるということ
強くお伝えしたいのは、中絶といった方法で「なかったこと」にすることは、別の問題を作ることだということです。その時は「やむをえず」と思っても、自分の身勝手で子どもを中絶させたという罪の意識にずっと悩むことになります。女性は体への負担も大きいですから、中絶が原因となって、本来のパートナーとの間に子どもができなくなる可能性もあります。
こうなっては一生消えない激しい後悔と反省の念しか生まれません。男性の側も、これほどの後悔と反省の女性を支えきれるかは、難しいのではないでしょうか。
加えて、旦那に浮気された配偶者のほうも傷つくはずです。離婚を視野に入れた話し合いをすることになる可能性が高まるでしょう。
弁護士を交え、皆が納得する道を探りましょう
このような状況では、浮気されたパートナーを含めて関係者全員の気持ちを整理し、ひとつの結論に持っていくことは、当事者だけでは不可能と言えるでしょう。弁護士なり調停員を間に挟んで、穏やかに交渉するしかありません。そのためにはまず浮気した両者で、関係者への謝罪から始めましょう。
肝に命じていただきたいのは、この後に及んで姑息な逃げ道や言い訳は、一切通用しないということです。この状況でそんなことをしても、何の解決にもなりません。
このような事態に陥らぬよう、普段から夫婦で浮気に関する考え方を共有しておくといいでしょう。
浮気じゃなくて本気になってしまった
ちょっとした浮気かと思ったら、いつしか不倫相手との関係に深みにはまってしまって、本気になってしまうこともあるようです。そんなときにはどんな結末が待っているのでしょうか。
どちらを選ぶか覚悟を決めましょう
配偶者が居なければ、好意を寄せた相手が本気になってくれると嬉しいですが、浮気の場合はまったく逆なのはある意味皮肉です。しかし「本気の一歩手前で遊ぶ」ことが浮気の醍醐味だとしたら、最初は軽い気持ちで始めても、やがて気持ちが深くなる可能性は常に「ある」と言わざるをえません。
しかしどちらにせよ、ここは決断をせざるを得ません。つまり浮気相手を選ぶか、今までのパートナーを選ぶかです。『まあまあ、そんなことは言わないで、今まで通り』といった都合のいい関係は続くはずはありません。ここで優柔不断な態度をとると、すべてを失う可能性もあるのです。
新たなパートナーを選択:今までのパートナーに平謝り
浮気だからといって、その相手と本気になっていけない法はありません。『浮気が本気になって離婚して新しい相手との生活を始めた』という話は、意外にどこにでも転がっています。平成28年度の家庭裁判所の離婚の記録によると、離婚全体の約15%は異性関係が理由とのこと。15%すべてで浮気が本気になったわけではありませんが、それなりの数は想像されます。
新しいパートナーを選ぶことは、今のパートナーと別れる決心をすることです。金銭を含めた謝罪以外に方法はないと言えるでしょう。弁護士なりの第三者を介して「交渉」するしか方法はありません。
今までのパートナーを選択:浮気のパートナーから逃げる
浮気相手から「本気」の言葉が出た瞬間に「逃げたい」と思うなら、素直にそうしたほうが無難です。あなたには本気になった相手を、真正面から受け止める根性も素質も持ってないことがはっきりしたはずです。ならば、することは1つ、「逃げるは恥だが役にたつ」でしょうか。『すみません。そんなつもりはありません』と謝罪して、関係を断ち切りましょう。
ただ、こうしたからといって逃げ切れるわけではありません。浮気相手から、あなたのパートナーに浮気の事実を伝えられるかもしれません。どちらにせよ1番大切なのは、浮気相手が感じていたあなたへの愛しい気持ちを「消し去る」ことです。そうしないかぎり、この浮気を消滅させることはできません。
浮気もバレず、浮気相手ともきれいに手が切れるなどという都合の良い結果は、普通はありえません。ならば「手を切る」ことを優先し対応すべきでしょう。それ以外のことはなるようになるしかありません。
本気にさせないコツ
最初にはっきりさせておくことが大切です。浮気になりそう、うまくいっちゃいそう、となっても『パートナーのことは愛してる』『別れることは考えられない』と、浮気の相手に遠回しでもいいので伝えておきましょう。
そう言われれば相手も、それなりの線を引いたお付き合いを考えるはず。逆に、最初にこのように言って、戸惑うような相手は浮気相手には向いていません。早々にお知り合いレベルの関係に戻ることをお勧めします。
もっとも、このような面倒を考えると、浮気は割に合わないので、パートナーと楽しい日々を過ごすことを第一に考えるべきです。
「仕返しで浮気された」
バレないと思っていた浮気が「バレ」ていて、パートナーに、目には目を、浮気には浮気をと言われ、『あなたと同じことをした』と言われた……こじれにこじれたパターンですが、このような展開も考えられます。
互いに不幸にならないように話し合いましょう
これはお互いが自業自得になってしまった最悪のケースのひとつと言えるでしょう。自分のせいで相手も浮気をしたとなれば、キッカケを作ったのは自分なので強く非難することはできません。しかし、浮気された事実を素直に飲み込めないのも事実です。ですから目には目を、浮気には浮気をという対抗手段は、冷静になればお互いに傷を舐め合うしか修復の方法はありません。
強い気持ちがあれば「元」に戻れます
こうなってしまうとお互いに動きがとれません。あやまってしまいたいけど、どうにもその気になれない、という感じでしょうか。しかしこんなときは、どちらが先でもかまいません、とにかくどちらかが「ごめんなさい!」と大声で謝ってしまいましょう。
『ごめんなさい、わたしが悪かった、ごめんなさい』の繰り返しでかまいません。そうするうちに謝られている方も、『いや、こっちも悪かった』と反応する可能性は大です。両方とも、いまや脛に傷を持つ仲間です。いまさら『どっちがキッカケを作った』と争ってもしょうがありません。
元に戻りたいと思うなら、大きな声で「ごめんなさい!」をして、互いが「悪かった」と言える状況を作りましょう。
疲れ果てるようなら「別れ」を考えましょう
ただ、浮気は信頼を裏切る最低の行為です。それを感じ、浮気の復習に浮気しかえすというのも、相当込み入った神経のなせる技です。どうも、両者とも複雑な考えをする傾向があるカップルのようです。ですから一時的に和解できたとしても、最初のような関係には戻れないかもしれません。元に戻さなきゃという気持ちと許せない気持ちが消えないという狭間で、互いが苦しくなるかもしれません。
そうなっては修復はとても難しいでしょう。素直に別れる方がお互いのためになるかもしれません。
相手の浮気が許せず、感情にかられて別れたものの、後悔
浮気が許せずパートナーと別れてしまった。時が経ち落ち着きを取り戻すと、自分が出した結論に、少し不安を感じ、本当にこれで良かったのだろうかと後悔の念を抱くこともあるでしょう。
別れたことによるメリットを知りましょう
別れることの1番のメリットは、自分を悲しませ、イライラさせ、浮気相手と自分をつい比較してしまうというやるせない気持ちにさせた憎っくきパートナーを、目の前から消し去ったことです。浮気されたという行為は消えませんが、目の前にその原因を作った張本人が「いない」ことは精神衛生的に重要です。
また金銭的メリットもあるかもしれません。不幸な目にあったお詫びが具体的な形で存在するのは悪いことではありません。
別れたことによるデメリットを知りましょう
別れた、離婚したという経歴が生まれてしまいます。夫婦だったら経済的なデメリットもあるでしょう。慰謝料、養育費といっても、相手の経済力次第。なかなか思う通りの額は手に入りにくいのが実情です。
なかでも辛いのは、一緒になろうと思った相手と過ごした時間、一緒にしたたくさんの経験の価値を失う気持ちになってしまうことです。年月が経てば、楽しかったことと別れたことを、異なることとして理解できるようになるかもしれませんが、別れた直後では、そんなに理性的には考えられません。相手との過去を全否定しなければ、別れる力を沸き起こすことはなかなかできないものです。
後悔はあるけど、別れたことを前向きに考えましょう
別れて「100%、すっきり!」という人は、なかなかいません。いくばくかは迷いや後悔が残り、すっきりしない部分が残るのが普通でしょう。そんな複雑な感情の中でも「よりを戻すなんて面倒」と思うなら、あなたにとって別れたことは「正しかった」のです。
明日は明日の風が吹く……『明日はなにをしようかな?』という前向きな考えに努めましょう。誰しも間違いはあります。しかし間違いから学べばいいのです。
後悔を取り戻すために、再度やり直しを試みましょう
もともと好意を寄せ合っていたもの同士ですので、別れてしまったあと、気持ちの整理がつかないこともあるでしょう。別れたことに対し、迷いや後悔の念を抱いてしまうようなら、「よりを戻す努力」をしても良いかもしれません。
本心から率直に「もう1度やり直したい」と伝えれば、相手も聞き入れてくれるのではないでしょうか。1度は信じ合えたのです。1度あることは2度ある可能性は大です。がんばってみてください。
一時の感情での判断で、一生後悔してしまうかも
浮気はいかなる理由があっても信頼を傷つける行為です。サラっと許されるものではありません。しかし、それが今まで築いた関係をすべて壊しても良いほどの悪なのか、ヒビは入ったが2人で修繕すればなんとかやっていけるものなのかは、今までの2人の関係で決まります。
許す方が良いとも、別れるほうが良いとも、第三者は判定できません。どちらにせよ浮気は気の迷いが生んだものです。ならば対処に際しては、浮気と似たような感情のほとばしりで判断せず、落ち着いた気持ちで向き合いましょう。そのほうが正しい判断ができますし大人というものです。
もし浮気を後悔したら、次は「よりを戻す」ほうに努力してみる
浮気につきものの後悔の念をたっぷり感じた後、2人はどうすれば良いのか。目の前には「許す」「別れる」のふたつの道があるけど、どちらを選べば良いのかを考えてみましょう。
浮気した人は、よりを戻すことは可能。あなたの態度次第です
浮気という行為が、あなたの今までのパートナーにどんな影響を与えるか深く考えましょう。浮気をしていたときは、それほど深く考えてなかったのですから、今度ぐらいは深く考えて反省しましょう。
浮気がバレた瞬間は、今までのパートナーから『すぐに別れましょう!』と言われるかもしれません。しかし、それは一時の感情が言わせた言葉かもしれません。相手も冷静になれば、別れる必要性を落ち着いて考えられるはずです。そうなれば、後はあなたの態度が結果を大きく左右します。
謝罪、反省、2度としない約束、真面目な生活態度に戻る等々の努力があれば、相手も次第にあなたの言動を信じてくれるようになります。
こんなとき『やはりあなたがいい』『あなたがいないと辛い』などと、相手の感情に触れるような言葉は要注意です。当面は何を言っても『浮気してたくせに』と思われるのがオチです。ここは全面的に白旗をあげて、自分の非の謝罪に集中しましょう。
浮気された人は、許すという気持ちも大切。正しい態度を求めましょう
浮気をされた側の感情は複雑です。怒り、悲しみ、許せない、理解できない等々、何を感じるかは人によってまったく異なるでしょう。ただ何をどう感じようと時間が経てば、道は2つしかないことに気づきます。許すか許さないかです。もし相手が真摯にもとに戻ることを希望し、自分も「元の関係に戻りたい」と感じていたら、許すという気持ちを持つことは大切です。
そうです、一時的な浮気なんか、相手が許してほしいと言ったら許してあげればいいのです。浮気した気持ちを謝罪するなら認めてあげればいいのです。あなたは心の広い大人です。子供がしてしまった過ちにいつまでも文句を言ってはいけません。
しかし今後も一緒に歩んでいくかは別問題。はっきりさせなければいけないのはココです。1度浮気した人間は、またするかもしれません。ようするに今後は一生浮気をしないという約束がなければ、一緒の未来を築くことは不可能と線を引くことは大切です。過去の謝罪など1度あれば十分です、それより未来を大事にしましょう。
2度目はないことを明確にしましょう
大切にすべきは2人の未来です。「2度と浮気はしない、もし浮気をしたら慰謝料200万円支払う」などの誓約書を書かせても良いでしょう。できれば弁護士に依頼して法的に有効な契約を交わしましょう。
相手が「そこまでしなくても」というなら、『2度としないという、あなたの覚悟はそんなものか』と言えばいいのです。覚悟を問われてしまうと、人は「できない」とはなかなか言えません。相手が不満げな顔をしようと、誓約書を取るぐらいはしておきましょう。たかが1枚の紙ですが、有ると無いでは気持ちの持ちようが違います。
どうしても許せないなら、別れるほうが良い場合もあります
過去の浮気の是非を問うより、未来の約束を優先させましょう! と書きましたが、人の感情はすぐにスッキリ割り切れるものではありません。すでに2人の間に子供がいたら、その子の将来は当然考えるでしょう。わたしの判断だけで子供が片親になっていいのか? とは離婚前に良く聞く相談と言われています。相手に謝罪の姿勢が見られれば、周囲からは「許してあげれば」という声も聞こえるかもしれません。
しかし、許してあげたほうが賢く、大人な判断と考えられても、どうしても許せない場合もあります。そんなときは大いに悩んでみましょう。具体的には半年ぐらい、あーでもない、こーでもないと苦しんでみるのも重要です。そして下した判断なら、多分もう後悔しないでしょうから。
後悔しないためにも…、早々に浮気をやめさせる方法
どちらにせよ浮気は「ない」ほうがベスト。そのためのひとつの方法は、浮気の芽が出たら、はやく摘んでしまうことです。そのためには浮気という事実を、しっかり把握して嘘偽りない話ができる環境を作りましょう。
浮気に「輝かしい未来」はないことを知りましょう
ここまでお読みいただいた方々なら、浮気に未来は「ない」ことははっきりしたかと思います。一時の楽しみの割には、バレたときのトラブルの大きさは計り知れません。「浮気は文化」「浮気するぐらいの甲斐性がなけりゃ」という言葉は今や石器時代の話です。昔は良かったと嘆いてみたところで、現代のコンプライアンスは浮気を一切許しません。
浮気かも? と思ったら、早々に手をうちましょう
浮気による後悔や悲劇を避けるには、早々に浮気をしたパートナーに反省を促す必要があります。それも回数を重ねないうちが理想です。重ねれば重ねるほど、浮気の傷は深くなるからです。そのためには、もし浮気かな? と感じたら、はっきりした浮気の証拠を入手する努力をおすすめします。相手が言い逃れできないような明確な証拠を手にして、浮気の事実を相手に認めさせましょう。
互いの話し合いは、確実な事実の上になされるのが効果的であり、後で後悔することもありません。
また浮気の明確な証拠があれば、離婚をする場合、慰謝料請求を有利にすすめることができます。さらに今回は別れないとしても、証拠は大切な情報です。もしパートナーが浮気相手に本気になって、あなたと離婚したいと言い出したい場合、浮気の証拠があれば相手からの離婚請求を却下することもできます。
明白な事実が大切! プロとの二人三脚で効果的に情報を収集しましょう
浮気の証拠は、浮気現場の写真などがありますが、素人のあなたが自分だけで浮気の証拠を集めるのは至難の技です。場合いによっては浮気相手のプライバシー侵害になり、別な問題を作ってしまうかもしれません。浮気の明確な証拠を入手したいときは、プロの探偵に依頼することをおすすめします。
浮気相手の近くにはあなたが、実際の証拠集めはプロに依頼、と二人三脚で浮気を追求すれば、かなり効果的に証拠を集められます。『そこまでしなくても』という考えもありますが、取り返しがつかなくなってから慌てるより、傷が浅いうちにはっきりさせたほうが治りも早いというものです。
悩みができてしまったら、1度相談してみることをおすすめします。相談は無料というケースも多いようです。
まとめ
浮気は「隠れて」するものです。日が当たらないとところで行うから、楽しくもあり、刺激もあり、自分だけの世界に浸れるのです。そこに陽の光が当たると、激情、怒り、悲しみがほとばしり後悔の帳(とばり)が降りてきます。
浮気で後悔する人はたくさんいます。なぜたくさんいるのか? それは浮気の悪しき結果を知らないからです。本稿をお読みいただくことで、『浮気に未来はない』『知っていれば浮気なんかしなかった』『死ぬほど後悔する』ことを身に沁みてわかっていただいたことと思います。
浮ついた気持ちで切ない快楽を目指し、一生後悔してしまうより、理性が効いた素敵な大人を目指しましょう。夫婦間でも、お互いの浮気に対する意見を交換しておくことが、良い抑止力となり、末永い関係を維持するための方法の1つかもしれません。