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浮気された時でも、前へ進めるよう、いい女が知っておくべきこと

花を持った女性

未婚・既婚にかかわらず、パートナーに浮気をされた時のショックや憤りは、本人以外にはわからない、つらい経験と言えるでしょう。そんな苦い思いをした人はどのくらいいるのでしょうか? ニュースサイト『しらべぇが』男女1342名を対象におこなった浮気に関するアンケートでは、男性の26.6%に浮気の経験があるという結果がありました。

浮気の経験が有る男性は全体の26.6%

残念なことですが、浮気されることは珍しくなく、誰にでも起きる可能性はあるのです。『あんなに私のことを愛してくれるあの人に限って浮気なんて……』と断言はできないかもしれないのです。もし自分が、彼氏や夫に浮気されたらどうしたらいいでしょうか? 基本的には、感情的にならず、冷静に対処することです。今回は、浮気されたときに行うべき振る舞いや心構え、役立つ情報を紹介します。

疑惑、物証、鉢合わせ! 浮気のシーンを考えてみる

パートナーの浮気のシーンを考える女性

彼女や妻に『今日から浮気をします!』とわざわざ宣言する男性はいません。世の中には浮気を公認しているカップルもいるかもしれませんが、一般的には浮気はこそこそ隠れてするもの。ですから、あなたが浮気されることを事前に知るのは難しいです。

しかし、嘘を重ねて行う浮気はいつかバレてしまいます。いざという時にショックを受けないためにも、パートナーの様子の変化で疑念を抱く、怪しい証拠を見つける、浮気現場に出くわすなど、『浮気された!』と感じるシーンをイメージしてみましょう。

「浮気かも…」、休日出勤や出張が続く場合

パートナーとしっかりコミュニケーションをとっていれば、浮気の兆候のような異変に気がつくはずです。帰宅時間が遅い、出張や休日出勤などを理由に会えない、など、これまでとの様子の違い感じたら、少し浮気を疑っていいかもしれません。異変を感じた時は、『今どんな仕事をしているの? いつ帰ってくるの?』など少し詳しく話を聞き、その内容をメモしておくことをおすすめします。

あまりしつこく尋ねると警戒するか、関係がこじれるかもしれませんので、普段から仕事や帰宅時間に関する話をしておくようにしましょう。普段の勤務状態や行動範囲がわかっていれば、出張や残業、休日出勤が本当かどうかはある程度想像がつくでしょう。過去の残業や出張の日時を記録しておけば、相手が適当な嘘でごまかそうとして話に矛盾が生じた場合に気がつくことができます。

スマートフォンを隠すようになった……怪しい!

以前はそんなことはなかったのに、パートナーがいつもスマートフォンばかり眺めていて、しかも画面を見せないように肌身離さず持つようになった……。

スマートフォンに夢中で、あなたの声にも上の空、おまけに画面を見られないように隠すようになったら、あやしい相手とやりとりしている可能性が高いです。あなたからメッセージや写真をこまめに送り、返答のスピードに変化があるか確認してみましょう。あんなにスマートフォンに夢中なのに、私のメセージにはいっこうに返事がない……となってしまったら、誰かに心を奪われているのかもしれません。

こうした異変に気がつけるようパートナーのスマートフォンの使い方は日頃からチェックしておきましょう。パートナーに対して『いっしょに写真を撮ろう!』『何かいいアプリある?』など、スマートフォンに関する話を普段からしておくのもいいかもしれません。反応や習慣が変わってきたときが怪しいサインです。

「これは浮気だ!」。あやしいレシートを発見!

パートナーの車や部屋、服のポケット、財布などにレシートやクレジットカードの明細書、お店のポイントカードがあったら、チェックしてみてもいいでしょう。あなたが知らないホテルに宿泊していたり、避妊具や女性向けのアクセサリーなどを購入していたり、いかがわしいお店を利用していたりしたら、浮気の疑いは濃厚です。

ショックや悲しみ、怒りの感情が込み上げてくるかもしれませんが、何かの間違いかもしれませんので、ここはいったん落ち着きましょう。レシートや明細書は、写真を撮っておき、元の場所に戻しておきます。カーナビの検索履歴もチェックして写真を撮っておくといいでしょう。

パートナーにはあなたがレシートや明細書、車内をチェックしたことを知られないままにしておくほうが、今後の対処に役立つからです。悔しいかもしれませんが、感情的になってパートナーを責めることはせず、ひとまず信頼して観察を続けましょう。

「ええ!」浮気の現場に出くわした

帰宅しようと夜の街を急ぎ歩いていたら、『えっ!』パートナーが別の女性と手をつないで歩いてる……。しかも向こうも私に気がついた。3人の視線がからまり凍ってしまった。

開いた口が塞がらないような衝撃のシーンですが、このようなときでも感情的になってはいけません。どうか冷静に……落ち着いて、相手が誰で、パートナーとどんな状況にあるかを質問して確認しましょう。仕事仲間とお酒を飲みに行って、酔った勢いで、意気投合しただけかもしれませんし、『ごめん』と謝ってくるかもしれません。まずは相手がどう反応するかを確かめるのです。

状況を確認したら、パートナーと2人で話し合う場をもうけましょう。この段階でも冷静さは失ってはいけません。そしてひととおり話を聞いたあとは1人になって、自分の気持ちに向き合い今後パートナーとどう付き合っていくかを考えます。

浮気が生み出す複雑な感情を事前に知っておきましょう

パートナーに浮気され悲しむ女性

浮気されたことによる感情の嵐は激しく、大きいものになるでしょう。怒り、嫉妬、悲しみ、復讐心など、その現れ方は人それぞれです。ここでは沸き起こる感情をいくつか紹介しましょう。事前に知っておくと、突然の浮気遭遇にも気持ちを冷静に保つための余裕ができるかもしれません。

怒り「私をないがしろにした!」

あなたという人がいながら、ほかの相手と浮気するなんて、パートナーと浮気相手双方に怒りの感情が込み上げてくるでしょう。頭に血が上っている状況では、感情にまかせて言葉で責めたり、暴力を振るったりしてしまうかもしれません。浮気をしたのはパートナーで、自分は何も悪いことをしていないわけですから、あなたが自暴自棄になる必要はありません。もしかしたら勘違いかもしれませんので、冷静に事実を確認するようにしましょう。

悔しさ・嫉妬「私よりその女のほうがいいの?!」

浮気相手とあなた自身を比べて嫉妬してしまうのも禁物です。大切なパートナーを奪われて悔しい気持ちもわかります。また浮気相手が調子に乗ってあなたに対して挑発した態度をとってくるかもしれません。でもあなた自身に何も落ち度はないわけですから、堂々と構えていればいいのです。何も悔しがる必要はありません。他人の意見は気にせず、落ち着いて自分がどうしたいかを考えるようにします。

悲しみ「こんなに愛しているのに、なぜ」

愛を確かめ合ったパートナーの裏切りによって、不信感が頭をもたげ、悲しみの感情に襲われる人もいるでしょう。思いっきり泣いてしまってもいいかもしれませんが、悲しみの感情が長期にわたって続くようだと、心にも体にもよくありません。やはり冷静になって事実を確認して、裏切ったパートナーと今新たな関係を築けるかどうかを考えるようにしてください。

仕返ししたい「私も誰かと寝るわ」

「やられたら、やり返す」ではないですが、浮気の報復として自分が好きでもない男と肉体関係を持ちたいと考える人もいます。浮気の仕返しで気持ちを収めたいという考えかもしれませんが、それは自分で心と体を傷つけることになります。もし浮気を仕返ししたことをパートナーや周囲の人たちに知られたら「お互い様ではないか」などと、さらに社会的な評判まで悪くなってしまうかもしれません。自分はどうありたいのか、また自分にとって大切な人は誰なのか、胸に手をあてて考えてみてください。

浮気された時、復縁のための対処法とやってはダメなこと

浮気したパートナーに暴力をふるう女性

浮気をされたことによって、いろいろな感情がわきあがりますが、ここではひとつだけ覚えておいてください。浮気されたからといってすべてのカップルが別れるわけではありません。このトラブルをバネにして、より深く理解しあえるカップルもあるのです。だから、投げやりにならないでください。ここでは、関係を修復するための対処法と、できればしないほうがいいことを紹介します。

事実を確かめ、冷静に話し合いましょう

浮気されたとしても、パートナーを好きな気持ちは変わらず、別れたくないと思っているならば、パートナーと2人で会って落ち着いて話しましょう。激しく問い詰めるようなことはしてはいけませんので、心を落ち着かせるまで少し期間をおくことをおすすめします。浮気に関する事実やそれまで記録していた情報を整理しながら、何を話し合うか準備をして臨みましょう。

話し合いでは、相手があなたのことをどう考えているかも重要です。浮気をしたうえに、真摯に対応してくれないようでは、先が思いやられます。しっかりと話し合いできる状態であれば、浮気の事実を確認していきましょう。浮気相手がどんな人で、いつから関係を持ったのか、なぜ浮気をしたのかをはっきり確認しましょう。そのうえで、自分のことをどう考えているか、今後どう向き合っていきたいかを確認します。

浮気を認め、なおかつ今後あなたを大切にしてくれるような話になれば、関係修復に向かって共に歩みましょう。そうでない場合は、別れるか、しばらく冷却期間を置くといった判断をすることになります。

感情をムキ出しにしたり、自分を責めたりしないように

話し合いの場で、感情に任せてきつい言葉で相手を責めたりしてはいけません。お互いに感情むき出しで罵り合っても、こじれた関係はまとまりません。パートナーが関係を修復しようと思っていたとしても、その気持ちが翻ってしまう恐れもあります。

売り言葉に買い言葉で、口論になっている間に、浮気をしていないあなたのほうが、あれこれ理由をつけられてなぜか非難されてしまう立場に追いやられる恐れもあります。それから、たとえ落ち着いて話し合っていたとしても、『私が至らないことがあった』と、浮気した相手に謝るのもよくありません。浮気をしたのはパートナーのほうで、その原因を作ったのはあなたではないはずです。決して自分を責めてはいけません。

少し話をしてみて、まともに話ができない状況だと感じたら、いったん時間をあけてまた別の日に落ち着いてお話するようにしましょう。それでもうまくいかない場合は、修復は難しいと考えざるを得ません。

「復縁」か「別れる」か、大きな選択をする必要があります

浮気したパートナーを許すかどうか考える女性

さて、浮気の概要をお互いに確認・理解したあと、関係を修復して今後も付き合いを続けるか、終止符を打つかの決断をすることになります。しかし、浮気の事実を確認し、意見を交換したからといってすぐに結論がでるとは限りません。『浮気ね~、ま、よくあることね』と気にならない人以外は、決断まである程度の時間は必要でしょう。ここでは、決断までのステップを見ていきましょう。

まずは「自分がどうしたいか」を考えましょう

復縁するか、別れるかの決断において、まず優先するのはあなたの気持ちです。たとえ浮気をされたとしても、パートナーのことが大好きで、一緒にいたい、許せる、と感じるなら、関係を続けてもいいでしょう。少しでもわだかまりがあって、何かあるたびに、浮気のことを思い出しては、相手のことを非難してしまう恐れがあるなら、別れるという選択をしたほうがいいかもしれません。

相手を許せるか、許せないかの判断基準は人それぞれだと思います。酔った勢いで1度だけ過ちを犯してしまい、猛反省しているなら、許してあげてもいいかもしれません。複数の相手と何度も浮気しているような人なら、今後も浮気を繰り返してあなたを傷つけてしまうでしょう。そんな相手とは別れてしまって、あなたを大切にしてくれる人を見つけることをお勧めします。いずれにしても、自分にとって幸せな未来がどうあるかをしっかり考えて決断しましょう。

復縁するために確認しておくべきこと

考えがまとまらない場合は、頭を冷静に保ち、心の傷を癒すために少し時間をおいたうえで、また話し合いをしてもいいでしょう。パートナーが浮気を認め、自分のことを大切に感じてくれていれば、あなたの求めに応じた対応をとってくれるはずです。

復縁を視野にした話し合いの中で確認すべきなのは、お互いが今後一緒に過ごしていけるのかという気持ちと、パートナーが浮気相手との関係を完全に断つことができるのかということ、そして2度と浮気をしない約束を交わせるかということです。最低でもこの3点が確認できなければ、やり直すことは難しいかと思います。

まともな話しができず、喧嘩が絶えないようになったり、約束を守らなかったりと、パートナーに対する不信感が拭えないようなら、あなたが苦しむだけです。きっぱりと別れた方がいいでしょう。

第三者に相談してみる

2人で話し合っていても、結論が出ない場合もあると思います。そんなときはほかの人に相談するというのも1つの手です。親や兄弟、親しい友人でもいいかもしれませんし、身内では客観的な立場での話ができないということでしたら、不倫や別居、育児などについて相談できる専門のカウンセリングを受診するという選択肢もあります。

パートナーと一緒に相談に行ってもいいですし、あなただけが相談してもかまいません。2人の今後をどう目指していくのか、結婚して子供がいる場合は、どういった家族を目指していけばいいのかを相談してみましょう。相談することで、気持ちや状況が整理され、進むべき道が明らかになっていくでしょう。

専門家であれば、これまでの事例を基にしたパートナーと新たな信頼を築くための話し合いの仕方など、ノウハウの提供が期待できます。自分たちにもあてはまりそうなよい習慣は、実践していきましょう。結婚している人なら、離婚にまつわるさまざまな手続きのアドバイスも受けられます。

浮気の防止策には、こんな方法がおすすめです

仲直りしたカップル

話し合いの結果、パートナーは浮気の非を認め、こじれた関係を修復して共に歩むことになったとします。しかし、1度浮気したパートナーに対する不信感を拭うことは難しいと思います。ここでは、浮気のケース別の防止策について考えてみます。

忙しくて2人の時間を作りにくくて浮気になったケース

浮気の原因はいろいろありますが、そもそも2人の関係が良好であれば浮気されることはないでしょう。仕事や家事が忙しくてお互いのケアができず不満が募り、心身ともに離れていくパターンがあります。

たとえ2人が忙しくても、お互いにストレスをためずに落ち着いて話をできる機会やルールを設けることが重要です。不満があっても感情的にならずに正直に打ち明ける、外出先や帰宅時間をこまめに伝える、お互いに感謝の気持ちを伝える、など、直接会わなくても、スマートフォンのメッセージを送るだけでも相手への気遣いは伝わるはずです。

もちろん、共通の趣味を持つなどして定期的な対話や体のふれあいも行い、お互いをいたわる関係に努めるようにしましょう。もし「浮気をした相手とは体の関係を持ちたくない」と考えるなら、正直に伝えたうえで関係を再構築できるかどうかを模索していきます。

セックスがとても好きで浮気になったケース

男性のなかには、子孫を残したいという本能があり、性的欲求が人並み以上に高い人もいます。浮気は良くないとわかっていても、魅力的な女性と2人きりでお酒を飲み、酔った勢いで性欲に火がついてしまって、肉体関係を結んでしまうというケースもあります。セックスレス状態で性行為を我慢しきれず、他の女性に手を出してしまう話もよく聞きます。

性的欲求が原因で浮気をしたパートナーは、もしかしたら病気かもしれません。深刻な場合は心療内科などクリニックで受診してみることを考えてもいいでしょう。健康的だけれど、セックスレスが我慢できないというケースは、パートナーの性欲をどうコントロールしていくか、2人で話し合う必要があるでしょう。場合によっては、求めに応じていかなければならないかもしれません。

スリルを味わいたい、危険な香りが好きで浮気になったケース

「本気」でない、あくまでも「遊び」ならいい、と身勝手に考えて浮気をするパターンもあります。あなたとの平穏な日々の大切さを忘れ、「スリルを味わいたい」と新たな刺激を求め、他の女性に手を出してしまうのです。

普段の暮らしが飽きたからといって浮気をして言い訳はありませんね。今後もパートナーが安易に浮気に走らせないようにするためには、浮気によって生じるリスクを認識しておくことが重要ではないでしょうか。既婚者なら、浮気による慰謝料を請求されますし、離婚となると財産分与、子供がいれば養育費を負担する責任もあります。住居も変えなければならないでしょう。勤務先や近隣コミュニティによっては、社会的な地位を失ってしまうリスクもあります。

関係修復にあたっては、こうしたリスクをお互いに認識しておくべきです。そのうえで、平穏な日々の大切さを実感できるよう、お互いの心身をいたわる関係性を構築していきましょう。

2人のルールを決め「2度としません」の書面を取っておく

浮気した際のリスクを共有するだけでは、不信感を拭えないかもしれません。浮気した相手が関係を修復したいと望むなら、2度と浮気をしないという約束を交わせるはずという話をしました。新たな関係で前に進んでいけるよう、2人の間でのルールとペナルティを決めることをおすすめします。

たとえば、お互いに隠し事はしない、スマートフォンはいつでも確認できるようにする、異性と2人きりで食事やお酒を飲みに行かない、帰宅時間を必ず連絡する、などです。ただし、メールやLINE、Facebookなど、個人のアカウントのメッセージをくまなく見る、クレジットカードの明細を細かくチェックするなど、過度に相手のプライバシーを侵害することはおすすめしません。常に監視し、激しく干渉するような関係は長続きしません。相手を尊重することも重要です。

2人のルールを決め、「浮気を2度としない」という約束を交わす際には、お互い合意のうえ、必ず文書にしておくことをおすすめします。たとえば、「浮気をしたら、慰謝料300万円支払う」といったペナルティを設定しておくのです。文書化というと仰々しかもしれませが、抑止力にもなりますので、相手があなたを大切にしたいと思うなら、合意できるはずです。文書は、法的に認められる内容が望ましいので、弁護士に相談してみましょう。

別れることを決心したら

浮気したパートナーと別れる決意をした女性

浮気によるダメージは人それぞれです。浮気の度合いや、お互いの価値観によっては「別れる」「離婚」という結論も正しい選択となる場合があります。しかし、そんなつらい結果を、自分1人で受け止める必要はありません。原因を作ったのはパートナーですから、それなりの責任を取ってもらう必要があります。世間ではそれを慰謝料と呼びます。

独身のカップルの場合、相手が浮気をしたとしても慰謝料を請求することは難しいですが、既婚者または婚約している、あるいは事実婚の関係での浮気であれば慰謝料が請求できます。

浮気されたあなたは慰謝料の請求ができます

結婚している夫婦には貞操義務があります。この義務を怠り、自由意志で配偶者以外の人と肉体関係を結ぶことを不貞行為といい、離婚事由のひとつとして定義されています。パートナーが不貞行為をしたことでその配偶者が精神的なダメージを負った場合にその損害を金銭に換算したものを慰謝料と呼びます。

慰謝料は、不貞行為をしたものに損害を償わせるペナルティで、浮気をしたパートナーと、その浮気相手双方を相手に請求することができます。パートナーとの婚姻関係を続けるか、離婚するかにかかわらず、請求ができます。もしも浮気相手が、既婚の事実を知らされないまま交際をしていた場合は、過失がないとみなされ、慰謝料の請求を免れることができます。

なお、独身のカップルの場合は浮気をしても不貞行為にはなりません。ただし、婚約をしていて婚約破棄となった場合や、長年生活を共にしている内縁の関係であれば、精神的な苦痛を受けたとして慰謝料の請求が認められることもあります。

権利をしっかり行使するために有効なのが浮気の証拠です

パートナーの浮気を原因とした離婚や慰謝料の請求を行う場合、その不貞行為を証明しなければなりません。浮気と思われる行為に、2人きりで食事をした、キスをした、といったものがイメージできますが、それだけでは不貞行為とは認められません。不貞行為とは、肉体関係があったかどうかが問われるからです。

肉体関係を証明するには、あなたの思いとは別に、第三者でも認められる、明らかな証拠が必要です。有効な証拠の例をいくつか挙げてみます

  • 性行為中の写真や動画
  • ホテルや相手の自宅に2人きりで出入りする写真や動画
  • ラブホテルなど、肉体関係が推測できる場所の領収証
  • 肉体関係があったことを示したメールやSNSのメッセージ
  • パートナーや浮気相手自身が不貞行為の事実を認めた録音や証言

これらの証拠を得るには、パートナーが不貞行為の事実を認めて、素直に証言してくれないことには得ることは難しいのではないでしょうか。

第三者も認めるような証拠はプロと一緒に作り上げましょう

復縁でなく、離婚を前提とした場合や慰謝料を支払いたくない場合、パートナーは不貞行為を認めることを拒否するかもしれません。そうなると、あなたが証拠を用意する必要に迫られます。

だからといって、パートナーのスマートフォンを勝手に奪って、許可なくメールやSNSの内容を探したりしてはいけません。不正アクセス防止法への違反やプライバシー侵害で逆に訴えられてしまう恐れがあるからです。不貞行為をしているか、いないかに関わらず、個人のプライバシーは守られるべきだからです。

では、浮気相手との密会の日をつきとめて尾行し、ホテルや相手の自宅に入ったところをカメラに収め、また出てくるときまで張り込みして……ということをしなければならないのでしょうか? あなたに尾行や張込み、カメラのスキルがあればやってもいいとは思いますが、特別な訓練をしていない人には難しいでしょう。

確かな証拠を得るには、調査のプロである探偵や興信所への依頼が一般的です。探偵業は、管轄の警察署を通じて公安委員会へ届出を出すことで営業が可能となる事業です。探偵は、聞き込みや尾行、張込みによる調査が認められており、不貞行為おいては、調査対象がホテルまたは相手の自宅に入り、出てくるまでの様子を尾行、張込みによって調査し、写真付きの調査報告書にまとめます。これらの報告書は、客観的にまとめられますので、慰謝料や離婚を請求する際の証拠品として成立します。

調査においては、調査員が複数名稼働しますので、稼働時間にもよりますが費用の相場は数十万から100万円以上かかる場合もあります。もしあなたがパートナーのことを日頃から観察・記録していて浮気のパターンがだいたいわかっているなら、調査は短時間で済むかもしれません。「あやしい」と思ったら記録しておいたメモが、調査の段階で役に立つ可能性があるのです。一方、浮気をいつするかわからない場合や、相手が用心深く警戒している場合は、調査が空振りにおわったり長期化したりして、多くの費用がかかってしまう可能性もあります。

なお、調査費用を慰謝料に含めて請求できる場合もありますが、法的な争いごとについては弁護士に相談して判断を仰ぐことをお勧めします。復縁を考えるなら、復縁のための契約書の内容、離婚を考えるなら離婚自体や財産分与、親権や養育費などの取り決めについては弁護士に相談できます。

まとめ

残念ながら、浮気はよくあることです。あなたのことが大好きで交際・結婚しているパートナーでも、あなたへの配慮を失って浮気をしてしまう可能性があります。本稿では浮気はどんなときにわかるのか、わかったときはどんな感情が込み上げてくるのかを示しました。

実際に体験してみないと想像は難しいかもしれませんが、基本的には浮気されたとき、感情をコントロールして冷静を保ち、適切に対処することが重要です。ここで紹介したような、最悪のケースを想定し、自分が浮気の被害にあったときどうすべきかを考えておきましょう。浮気されていなくても、いざ相手が浮気をしたらどうするかを事前にパートナーと話し合ってもいいでしょう。

もしすでに浮気された方は、復縁する、別れるといった判断を迫られると思いますが、けっしてあなたが泣き寝入りすることなく、ベストな決断ができるよう、どうか冷静になって考えてください。時には弁護士や探偵、カウンセラーなどのプロの力を借りることをおすすめします。