職場での浮気はハイリスク! そのきっかけと対処法は?
永遠の愛を誓ったとしても、魔が差して浮気・不倫の関係を結んでしまう人も多いです。浮気の虫はどこからやってくるのでしょうか? 2018年に相模ゴム工業が実施した性に関するアンケート調査によると、浮気相手と出会った場所の第1位は「同じ会社」という結果が出ています。日々長い時間を過ごす職場では、仕事を通じて男女が距離を縮めるシチュエーションが多く、浮気とは無縁と思われる人であっても浮気に走るケースが見られます。
しかし、人間関係が固定化されている職場での浮気は、ほかの場合と違って周囲の人に気づかれやすく、ばれてしまうと会社に居づらくなったり信頼を失ったりする大きなリスクを抱えています。最近は浮気・不倫に対し、世間の目もますます厳しくなっています。この記事では、職場不倫のきっかけやリスク、パートナーが不倫していることに気づいたときの対処法などをお伝えしていきます。
職場不倫をしやすい人の特徴は?
不倫相手を求めてわざわざ出会いの場に出かけていくという既婚者は少ないでしょうが、職場ではいつも身近に多くの異性がいるだけに、職場不倫は誰にも起こり得ます。とは言え、その中で特に不倫に走る危険性の高い人もいます。実際にどんなタイプが不倫しやすいのか見てみましょう。
職場結婚している
職場結婚をしている人は、1度職場恋愛を経験し、その楽しさや周りに秘密でつきあうスリルのような刺激をよく知っています。また、職場結婚を成功させたという体験があるため、その時と同じような方法を使って職場で恋愛をする傾向があり、浮気が成功しやすいとも言えます。こういうタイプは、たとえ本人に自覚がなくても周りからは魅力的な人と映っている可能性が高く、相手からアプローチされることも考えなければなりません。もしパートナーと職場結婚したのであれば、普段からそれとなくパートナーの職場での様子に気を配っておいた方がいいでしょう。
若い女性が好き
女性の活躍が求められている現在においても、出産した女性の多くが退職し、新たな女性が入社してきます。ということは、職場においては男性社員よりも女性社員の方が年齢的に若い層が多いという状態が常に維持されるわけです。若い女性を好むタイプの男性にとっては、浮気相手となる対象が多いことになるため、リスクが大きいと言えます。
面倒見がいい
真面目で情に厚く、面倒見が良い人も職場の異性と浮気に発展しやすいので注意が必要です。職場のトラブルや失敗を人に押し付けることなく自ら責任を引き受け、部下が手柄をあげればそれを横取りするようなことはせずに部下をたたえる。仕事でピンチに陥った人がいれば、見て見ぬふりをすることなく親身になってサポートする。そんな上司・先輩がいたら、誰からも慕われるはずです。そして、それがいつしか好意に変わり、不倫へと発展していくケースは少なくありません。プライベートでは異性にまったくモテなくても、職場ではモテるという人もいるのです。
仕事ができる
仕事ができ社内から一目置かれているような、出世街道を歩いている男性は、女性社員からモテやすいと言えます。役職が高い、あるいは高い役職に就く可能性がある男性は、社内でそれなりの立場を築き、権力を持っているはずです。全員に当てはまるわけではありませんが、権力者に惹かれる人は多いと言われていますので、役職の高さは魅力の一つになるでしょう。
一方、役職や権威にこだわる男性にとってみれば、一緒に仕事をしている女性社員は、『自分の実力を認めてくれる存在』であり、承認欲求を満たしてくれるので好意を抱きやすいはずです。さらに、家庭を持っていながら不倫をするというのはお金がかかるもので、それなりの収入がなければ続けられません。その意味でも、ある程度の役職に就いていることが不倫しやすい条件となります。
社交的
男性・女性に限らず、人当たりがよく、交友関係が広いという人も不倫を起こす可能性があります。誰とも気さくに交流できる人は何もしていなくても自然に人が寄ってきますし、飲み会の設定など、頼みごとをされることも多いでしょう。それなれば自分の職場だけでなく、社内のさまざまな部署の異性とも接する機会が増えていきます。
初めは不倫をするつもりなどなく、単に友人を増やしたいと考えているだけであっても、多くの異性との交流が広がれば、その分、不倫するリスクも高くなっていくわけです。パートナーが誰とでもフレンドリーになれるタイプの人である場合は、気をつけたほうがいいかも知れません。
流されやすい
八方美人的な性格で、何かを頼まれたときにハッキリと断ることができないような人も要注意です。押しに弱かったり雰囲気に流されやすいタイプは、仕事の相談に乗ったり、悩み事を聞いたりしているうちに相手から迫られてしまい、むげに断って相手を傷つけたくないという思いも働いて、不倫に発展するパターンがあります。もし、パートナーが普段からきっぱり断るのが得意ではなく、何となく流されて相手の意向を受け入れてしまいやすい性格の人であれば、恋愛に関しても同じような態度を取る可能性があることを心に留めておきましょう。
家庭に不満がある
家庭や夫婦関係に不満がある人は、癒しを別の相手に求めることがあります。例えば、普段いくら仕事を頑張っていても、妻がねぎらうどころか文句ばかり言っているようであればストレスが溜まっていきます。一方、職場には自分が頑張っている姿を認めてねぎらってくれる人がいるとなれば、そちらの方に気持ちがいってしまうかもしれません。
また、妻に異性として見てもらえなくなったということが、不倫の原因になる場合もあります。夫婦関係は悪くはないのに、子供が生まれて妻が「母」になり、男女の関係が薄くなってしまうケースは少なくありません。そんなとき、特に性欲が強い男性であるほど、満たされない思いも大きくなるでしょう。それを満たすために、職場不倫に走ってしまう危険性もあるのです。
浮気が始まるきっかけは?
ともすれば、家族と過ごすより長い時間を過ごす会社生活。いつも同じメンバーと接しているため、さまざまなきっかけで浮気が始まる可能性があります。また、浮気がいったん始まると、相手が常に身近な存在であるため、長期にわたって関係が続く危険性も。どのようなきっかけ・タイミングで職場の浮気が始まるのか、みていきましょう。
毎日顔を合わせる
職場では、男女が毎日同じ場所で長時間顔を合わせることが多く、それが浮気の始まる一つの原因となります。相手に対して、初めは興味がなかったり、悪い印象を持っていたりしても、何度も顔を合わせて相手の内面がわかってくるにつれて、警戒心が薄れ、徐々に良い印象を持つようになってくることがあります。
この現象は「単純接触効果」と呼ばれており、接する時間が長くなればなるほど相手のことを好きになりやすいという心理的効果を表しています。そのため、勤務時間が長い職場などでは、浮気が起きる危険性がより高くなるので注意が必要です。
仕事の相談
仕事をしていれば、さまざまな悩みが出てきます。そんなとき一番の相談相手となるのは同じ職場にいて、仕事の状況がよくわかっている同僚や上司です。しかし、最初は悩みの相談だったのに、相談相手に対して次第に好意が芽生えてくる場合があります。相手が悩みを受け止めてくれたことで、『自分のことを理解してくれた』という気持ちになり、信頼や安心を感じるようになるからです。一方、相談された方も『自分を頼って悩みを打ち明けてくれた』と、相手に対して特別な感情を抱くようになり、自分が何とかしてあげなければという気持ちがわいてきます。
その結果、双方に恋愛感情が生まれ、浮気に発展するケースが多いのです。そんな状況となれば、仕事の相談という名目で職場の外で会っていてもあまり不自然ではないため、浮気をしていることが気づかれにくい場合もあります。
同じチームで仕事をする
職場ではプロジェクトチームなどを作り、協力して仕事を進めるケースもよくあります。1つの目標に向かって、メンバー全員が同じ時間を共有し、力を合わせて仕事をする中で、自然に仲間意識が生まれていきます。人は相手に尽くすほど好意を抱きやすいと言われますが、困難なプロジェクトであればあるほど、お互いに助け合うことが必要になり、コミュニケーションも深まります。そして、数々の試練を乗り越えて目標を達成する過程で、懸命に努力し、仲間をサポートする上司や同僚の姿が魅力的に思え、それが恋愛感情に発展するという事例が多いのです。
職場の飲み会
コロナ禍では控えられましたが、職場では、プロジェクトの打ち上げや忘年会・新年会、歓送迎会、季節イベントなど仕事仲間と飲む機会がたくさんあります。人は、お酒が入ればリラックスして打ち解けた感じになるものですが、職場の飲み会では同僚同士で普段は言えない愚痴や噂話、裏話なども出て盛り上がり、男女の距離も近づいていきます。
また、上司や同僚の、普段真面目に仕事をしているときとは違った一面を見て、改めて親しみを感じることもあります。もちろん、「酒に酔った勢い」という言葉があるように、アルコールは判断力を鈍らせますので、出来心で浮気をしてしまうことも。「飲みニケーション」が大好きな職場は、飲み会の頻度も高いので注意すべきです。
残業
多忙で残業が多い職場も危険です。ときには、同じプロジェクトに所属している男女が2人きりで残って仕事することもあるでしょう。お互い同じ仕事を夜遅くまで一緒にしていることで連帯感が深まり、親密な会話を交わすような機会も増えます。また、仕事を早く終わらせるためにお互いに協力し合うことも多く、ようやく仕事が片付いたとなれば、達成感もあってそのまま食事に行こうという流れになっても不思議ではありません。初めは食事だけで済ませていたとしても、それが何度か重なれば一緒にお酒も飲むようになり、恋愛に発展する可能性が高まります。
出張
出張も2人だけで行動する機会の一つです。普通なら、交際していない男女が2人だけで旅行に行くことなどありませんが、出張は仕事の一部ですから2人で行くのもよくあることでしょう。2人きりの時間が多くなれば、残業と同様、プライベートな会話も増え、お互いの距離が近くなります。さらに、いつもと違う開放感も手伝って、つい浮気に走ってしまうこともあるので注意しなければなりません。また、いったん不倫関係になってしまったら、周りにバレにくいという理由から、何かと用事を作って2人でたびたび出張に行くようになるということもあり得ます。
上司と部下の関係
上司に対する尊敬の念が、恋愛感情に変わるケースです。もともと上司は、部下を指導するという立場上、部下にとっては尊敬すべき存在です。加えて、仕事ができて頼りになり、部下がトラブルを起こしてもちゃんとかばってくれるような上司となれば、単に尊敬だけでなく好意を抱いてしまうのも無理からぬところです。配置転換が多い職場などは、その分、新たな部下を受け入れる頻度も多くなるわけですから、浮気が起きる可能性も高いといえます。
相手からのアプローチ
女性が自分に好意を持ち、猛アプローチしてくれば男としては悪い気はしません。ましてやそれが自分の好みのタイプの女性だったら、平静でいられない男性もいるでしょう。実際浮気の理由を調べると、「相手の女性がもともと好みのタイプだった」というケースも多いようです。そんな女性がけなげに自分を慕ってくれば、「1度だけなら」と、相手の気持ちに応えてしまいかねません。
浮気がバレるきっかけは?
職場不倫は、相手といつも一緒にいられるのが当事者にとっての利点ですが、その反面、一緒にいる時間が長く、周りの目も多いため、発覚しやすいものでもあります。それにもかかわらず、相手に夢中でほかのことが目に入らなくなっていると、つい不用意なミスを犯して周囲の人に悟られてしまうでしょう。どんなきっかけで不倫が発覚してしまうのか、紹介していきます。
密会しているのを目撃される
仕事でもないのに、社外で2人きり会っているのを目撃されれば、怪しまれてしまいます。特に、その2人が、普段は仕事の接点がなさそうな同僚や、上司と部下の関係だったとしたら、浮気の疑いも濃厚になります。さらに、目撃された場所が恋人と行くようなデートスポットだったり、ホテル街だったりしたら言い訳もしにくくなるでしょう。
たとえ注意して社外で2人だけで行動しないようにしていても、帰り際に片方が自宅と違う方向に行くのを見て、職場仲間に感づかれてしまう場合もあるのです。また、職場の同僚だけでなく、取引先の顔見知りの人に目撃されるというケースもありますので、2人きりで外で会うのはハイリスクです。
同じ日に休暇を取る
2人でデートするために有給休暇や交代制の休日を同じ日に取るというのも、浮気を怪しまれる行動の一つです。正月休みならともかく、夏季休暇のように有給休暇の申請が必要な場合は、仕事が滞らないように職場で相談して、休みを取る日が重なりすぎないよう配慮するのが普通です。それなのに、申し合わせたようにわざわざ休暇を合わせるのは不自然です。それが1度ぐらいのことなら気にされないかもしれませんが、何度か休暇がかぶった場合は浮気を疑われる危険性が高くなります。
帰る時間が同じ
休暇の取り方と同じように、2人で時間を合わせて退勤するような日がたびたび重なると、浮気を疑われるきっかけになります。同じプロジェクトに参画しているのならまだしも、まったく別の仕事をしているのに片方の残業に合わせて同じ時間まで残業するというのは妙な話です。また、同じ時間に退勤すると、家の方向が違うのに一緒の方向に帰っていく姿を見られる可能性もあります。たとえ帰り道が一緒の方向だとしても、同じ時間に退勤する回数が増えると疑いの目を向けられてしまうでしょう。
距離感がおかしい
不倫関係になると、その影響は2人の接し方や距離感の変化にもおのずと表れるようになります。職場は仕事をする場なのですから、人間関係もプライベートなものとは違うはずで、仲のいい者同士でもそれを前面に出すことはしません。それなのに、スキンシップの回数が増えたり、仲睦まじく話すことが多くなったりすれば当然目立ってしまいます。逆に、怪しまれないように気を遣って、今まで仲が良かったのに急によそよそしくするのも不自然で、かえって怪しまれる場合もあります。職場仲間は、日ごろから2人の様子を客観的に見ているだけに、ちょっとした変化にも敏感に気づくのです。
アイコンタクト
社内不倫のカップルは、アイコンタクトの回数も多くなる傾向があります。もちろん、スマホやパソコンのメールでもやりとりはできますが、ちょっとした合図にアイコンタクトを使うことも少なくありません。『パソコン越しにアイコンタクトを取っていた』『席を離れるときに上司がいつも彼女と目を合わせている』など、気づかれないように意識しても、思っている以上に周りは2人の目が合うところをよく見ているものなのです。
社内メールを人に読まれた
会社のパソコンを使って、不倫相手と頻繁にメールやチャットでやり取りをしていると、うっかりしてミスを犯す確率も高くなります。例えば、上司に呼ばれてメール画面を開きっぱなしにしたまま席を離れ、待ち合わせ場所を書いたメッセージを隣の人に見られたというケースもあります。また、共有パソコンを使ったあとにログアウトするのを忘れ、次に使おうとした人に不倫相手と交わしたチャットを見られてしまったということも……。会社のパソコンを使うことが、思わぬ落とし穴になるのです。
SNSの投稿を見られた
職場不倫をしているカップルがSNSをしていれば、そこから発覚することもあります。たとえ実名は出さず、趣味のことしか投稿していなくても、周りの人にバレる危険性があります。うっかり人に話したキーワードがそのまま検索用語になり、SNS投稿にたどりついてしまうことがあるからです。そして、インスタグラムやツイッタ―に不倫カップルが別々に投稿した写真などが、同じ場所で同じ日に撮られたものだったりすると、2人の関係を推測されてしまうでしょう。
社内で噂が広がる
不倫を知られないようにするために、まず気をつけるべきなのは「人に話さないこと」です。しかし、社内不倫を続けていると、ついつい誰かに相談したり、悩みを聞いてもらいたい気持ちにもなります。不倫という行為には、罪悪感や不安がつきまとうからです。しかし、話した相手がいくら仲のいい同僚だったとしても、秘密を守ってくれるとは限りません。その同僚も、不倫の秘密を隠しているという罪悪感を背負わされて誰かに話したくなるかもしれず、「ここだけの話」として親しい人だけに話したことが、やがて社内に噂として広がっていく可能性は大いにあります。
浮気相手からの密告
職場不倫している2人の利害が一致している間は問題ありません。しかし、お互いの気持ちがすれ違い始めると危険です。例えば、浮気相手と一緒になりたいという思いが高まって、相手のパートナーに「離婚してほしい」と迫る場合もあります。また、浮気相手の気持ちが、自分以外の異性に移りかけているのを知って自暴自棄になり、自分たちが職場不倫していることを会社や相手のパートナーにばらすということもなくはありません。たとえ気持ちが移っていなくても、浮気相手が他の異性と仲良くしているのを見て、嫉妬心からその異性に嫌がらせをするようになり、それがもとで2人の関係が知られてしまう場合もあるのです。
職場不倫のリスクと対処法
職場不倫がいかに多くのきっかけでバレてしまうものなのか、おわかりいただけたでしょうか? そして、その事実が社内外に知られると、浮気した本人が信用をなくしてダメージを受けるだけでなく、会社での処遇が悪くなることで家庭生活にも大きな影響が及ぶ場合があります。職場不倫が発覚したときのリスクと、早期に問題を解決する手立てをご紹介します。
職場の信頼関係が壊れる
職場不倫がバレれば、周りからの信頼を失い、職場での人間関係を崩壊させることになってしまいます。不倫した2人は同じ職場にいられなくなり、どちらかが異動させられるか、退職してしまうかもしれません。一方、会社に残った方も、職場の同僚たちと気まずい関係になるのは避けられず、仕事がしにくくなるでしょう。人間関係にわだかまりを持ったまま、会社で働き続けるのは苦痛です。職場不倫の発覚は、大変な心理的ストレスを招くのです。
会社での地位を失う
不倫がバレて職場仲間の信頼を失うだけで済めばいいのですが、遠方への異動や地位の降格を言い渡される可能性もあります。花形部署に配属され、出世頭だと思われていた人でも、不倫をきっかけに地方に飛ばされてしまうかもしれません。異動に左遷のニュアンスがあれば、そこから復活するのは難しくなります。出世街道から外れてしまうばかりか、昇格のタイミングで1人だけ取り残される場合もあるのです。
解雇されることもある
職場不倫を理由に当事者を懲戒処分にしたり、解雇したりするケースはまれですが、不倫は民法上の不法行為であり、絶対にないとは言い切れません。特に、会社に損害を与えたような場合は問題です。例えば、勤務時間中に不倫相手と性行為をしたり、職務上の地位を利用して不倫相手をひいきしたりすれば、会社の業務に支障が出ます。また、立場の弱い取引先の従業員に対し、不倫を強要していたとしたらセクハラにも該当します。パートナーが会社を解雇されれば収入が途絶え、転職できたとしても給料が下がって生活が苦しくなるかもしれません。
慰謝料を請求される
不倫相手が既婚者であれば、そのパートナーから慰謝料を請求されることが考えられます。婚姻関係にあるもの同士は、自分の自由な意思で、配偶者以外の人と肉体関係を結ぶ「不貞行為」を禁じられています。不貞行為によって、夫婦関係が破綻するなどの被害を受ければ、不倫相手にも慰謝料を請求できるのです。たとえ相手から不倫を求められたのだとしても、訴訟を起こされれば裁判になり、慰謝料を払わなければならないケースが多いようです。
一般的に、慰謝料の相場は50万~300万円ほどですが、不倫がきっかけで相手夫婦が離婚したような場合は、さらに高額になる可能性があります。なお、独身カップルの場合は、浮気を原因とした慰謝料の請求はできませんが、婚約関係にあったり、事実婚の関係であったりする場合は慰謝料を請求できるケースもあります。
離婚で家庭崩壊
職場不倫の結果として、家庭が崩壊するケースもよくあります。浮気をされた側がパートナーとの生活を続けることに堪えられなくなって離婚する場合もありますし、パートナーが浮気相手と一緒になるために離婚を切り出す場合もあります。
いずれにしても、離婚すれば1人で生計を立てていかなければならず、描いていたライフプランが崩れ去ります。子供がいればさらに大変です。親権を取れば1人で子育てをしなければなりませんし、手放しても養育費を払い続けなければなりません。また、子供も、離婚によって大きな精神的ストレスを負うことになります。
浮気が本気なのかどうかを確かめる
離婚を望まないのなら、パートナーの浮気に気づいたとき、それが本気なのか遊びなのかを見極めるために情報収集をしましょう。本気かどうかを判断する上では、どんなときに相手と会っているか、相手にどのぐらいお金を使っているかなどが手掛かりになります。
遊びであれば、目的は体の関係だけですから、クリスマスなど家族にとって大事な日に浮気相手と過ごすことはないでしょう。それと同様に、休日などの昼間を浮気に費やすこともせず、夜に待ち合わせて事が済んだら家に帰るパターンが多いはずです。逆に家族よりも浮気相手の都合を優先し、さらに高額なプレゼントをたびたび贈っているようなら、本気度は高いかもしれません。
探偵事務所や興信所に証拠集めを依頼
慰謝料や離婚を請求する場合、情報収集は重要となります。浮気の証拠をつかんでおくことで交渉を有利に進めることができたり、十分な慰謝料を請求できるからです。また、『離婚はしたくないが、浮気したパートナーを懲らしめたい』というときにも、証拠は必要です。確かな証拠もなくパートナーを問いただすと、相手に上手く言い逃れられ、以後証拠を残さない巧妙な手口で浮気を続けるかも知れません。しかし、浮気を確実に立証できる証拠を突きつければ、言い逃れはできませんし、離婚はしないままでパートナーと浮気相手双方から慰謝料を取ることも可能です。
裁判になったときに有利になる証拠を収集する上で、探偵事務所や興信所は役に立ちます。自力で証拠を集めようとすれば、時間がかかるのに加えてパートナーにバレるリスクも高くなります。その点、探偵に調査を依頼すれば、パートナーに気づかれずに、プロの技術で法的効力のある証拠を集めることができます。
不貞行為を証明するための証拠とは、肉体関係の有無が客観的にわかるものです。だからといって、性行為中の写真や動画を見つけることは困難です。聞き込みや尾行、張り込みによる調査を許されている探偵社や興信所の調査報告書の場合、たとえば、パートナーと不倫相手が2人だけでラブホテルに出入りする様子が写真とともに掲載されていれば、不貞行為として認められる場合が多いです。
浮気を止めさせる
パートナーとの関係を修復し、家庭生活を維持したいのであれば、会社で問題視される前に浮気を止めなければなりません。そのためには、集めた証拠によってパートナーに浮気の事実を認めさせ、相手との関係を清算させることが必要です。また、不倫相手に精算の申し送りをすることも可能です。探偵に依頼すれば、相手の素性や住所も調べられますので、相手に対して、内容証明を送るなどしてパートナーと別れるように要請することができます。場合によっては、パートナーと話すよりもスムーズに関係を終わらせることができるかも知れません。
まとめ
職場は、身近に多くの異性がいて長時間一緒に過ごす場であるだけに、親しく話を交わす機会も多く、実にさまざまなきっかけで浮気・不倫が始まります。その罠に陥るのは、元々浮気性の人ばかりでなく、仕事熱心で仲間想いの人であるがゆえに親切心が浮気に発展してしまうこともあるのです。しかし、職場には多くの目があるため、2人の行動の変化から、浮気をしていることが簡単に露見してしまう可能性が高いと言えます。
職場の上司や同僚との不倫が発覚すれば、ほかの相手との不倫よりもはるかに大きなダメージを受ける可能性があります。周りの信頼を失い、会社に居づらくなって退職を余儀なくされるかもしれません。浮気した本人だけでなく、家族にも経済面を含めた大きな被害が及ぶのです。そうならないためにも、探偵社や興信所なども利用しながら浮気の確実な証拠をつかみ、会社に知られる前に浮気を止めさせなければなりません。