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浮気されたら別れる?別れない? 判断基準と後悔しない別れ方

浮気した夫との離婚を考える既婚女性

愛し合い、信頼していたパートナーが浮気していると気づいた時、取り乱したり、怒りがこみ上げたりするのは当然です。結婚をしている妻の立場であれば、「離婚」という言葉が脳裏をよぎるのも無理はありません。しかし、一時の感情のままに判断を下すのはおすすめできません。あとになって別れを選んだことを後悔する可能性があるからです。

もしも2人の間に子供がいるなら、離婚が及ぼす影響や養育費を含めた生計の立て方も考えなければなりませんし、1度パートナーと別れたとしても、しばらくして復縁するというケースも少なくありません。

そこで今回は、浮気によって、別れるか別れないかの判断基準や、それぞれのメリット・デメリットを解説するなど、ベストな選択をサポートできる情報をお届けします。

「別れる」「別れない」はどうやって決める?

夫の1度目の浮気を許す妻

もしもパートナーに浮気をされたら、許すべきかどうか、誰でも1度は迷うもの。裏切られた失望感から「別れ」を決断する人もいれば、互いの絆を信じ「1度だけなら許す」と思う人もいるでしょう。

どちらの選択肢を選んでも、将来後悔だけはしたくないですよね。自分にとってベストな選択をするために、まずはパートナーの言動に視点を起き、何を基準に別れを決めるべきなのか考えましょう。

話し合いの態度はどうか

浮気が発覚すれば、その後当人同士での話し合いが行われるはずです。そして浮気した側は、当然謝罪の言葉を口にするでしょう。しかしその言葉をそのまま信じても良いのでしょうか? 

中には口先だけで、この場が丸く収まれば良いと考えて、とにかく謝る人もいます。また、何かと理由をつけて「自分は悪くない」と開き直り、浮気したことを妻であるあなたの責任にしてしまう人もいます。そんな様子であれば、反省しているとは言い難いでしょう。自分の過ちを素直に認め、心底反省しているのであれば、反論などできるはずがありません。目の前であなたに謝罪をするパートナーは、本当に反省しているかどうか……まずはそこを見極めることが大切です。

隠さず全部話しているか

浮気をされた人は、パートナーの浮気について「いつから」「誰」「どんな行為」をしていたか、その全容を知りたいと思うのは当然です。今後の対応を考慮する上でも、それはとても重要な判断材料になるはずです。たとえば、流行りのマッチングアプリを通じて出会った相手であれば、関係性が希薄であると想定できるため、関係を断絶するのも容易いでしょう。しかし、相手が職場の同僚や、結婚前に交際していた女性である場合には縁を切るのも難しいものです。

どのような経緯で2人が知り合ったのか、これまでの関係、今後の関係をどうするかなど、あなたが知りたいと思うことすべてを聞いてみてください。パートナーがあなたとの関係修復を願うのであれば、誠意を持ってすべてを打ち明け、相手との関係を清算するはずです。我が身を守るため、不利な情報を隠している素振りなどが見られれば、関係修復は難しいでしょう。

パートナーと浮気相手との関係性を知ることはとても辛いことでしょう。しかし今後も2人で歩んでいけるかどうかを判断するには、事実にしっかりと向き合って話し合うことが大切です。

行動が信用できるか

パートナーの浮気を経験すると、それまであった信頼は失われます。恐らく、パートナーが何をしていても、また浮気相手と連絡を取り合っているのではないか? という疑心暗鬼にとらわれてしまうでしょう。その状態から信頼関係を取り戻すためには、お互いに真剣に向き合えるかが重要です。

浮気が発覚したあとのパートナーの行動はどうでしょうか? 自分に向けられた不信感を拭い去るよう、あなたに対して真摯に向き合っていますか? また、あなたはそんな彼の態度や言動を信用できますか? 仕事の忙しさを理由に外出を繰り返していたり、絶えずスマートフォンをいじったりしているようでは、とても信頼し難いでしょう。

今後も2人の関係を継続するのであれば、このようなパートナーの態度を見極めて判断するべきです。

一緒にいて楽しいか

パートナーが浮気について反省し、あなたがそれを受け入れて許したとします。その後、共に過ごす時間を楽しいと感じられるでしょうか? 人は、1度抱いた不信感をなかなか消せないものです。一緒に過ごす以上は、できればパートナーを信用し、心穏やかな日々を送りたいものです。

しかし、連絡が取れない、あるいは相手の予定を把握できない状況になると、少なからず浮気を疑い精神的に辛くなってしまうこともあるかもしれません。あなたが不信感を抱かないためには、パートナーの細やかな気配りが必要なのです。パートナーと復縁について話し合うときには、こまめな連絡やスケジュールの共有に関する要望を伝えてみましょう。

ただし過度な干渉はお互いの負担にもなりますので、常識の範囲で約束を取り決めましょう。それでも相手を疑い、心配になるようなら、別れたほうがいいかもしれません。

触りたい・触られたいと思うか

パートナーとの関係を修復し、婚姻関係の継続を望むのであれば、その後の生活に置いて性行為は欠かせないものとなるでしょう。拒絶してしまえば、性行為がないことを理由にまた浮気を繰り返す可能性が生じてしまいます。

もちろん、浮気をされた側であれば、少なからず相手に対して嫌悪感を覚えるものです。とくに浮気を許してからしばらくの間は触れられるのも嫌だという気持ちになってしまうのも無理はありません。被害者のあなたが我慢することはありません。今後、時間をかけてパートナーへの信頼を取り戻していく中で、いつか肌が触れ合うことも許せる日が来ると確信できれば、2人の関係も修復できるのではないでしょうか。

もう1度浮気をされても許せるか

残念ながら、浮気をする男性は、同じ過ちを何度も繰り返す可能性が高いです。たとえ真摯な態度で謝罪したとしても、時が立てばそれを忘れて再び浮気をするかもしれません。それでもあなたは許せますか?

2度目があったとしても許せると思えるなら、パートナーに対するあなたの愛情はとても大きなものです。その愛でパートナーを包み込むことで2人の関係を修復できるかもしれません。浮気を許すという決断をする際には「2度目があるかもしれない」ということを肝に命じたうえでパートナーの謝罪を受け入れましょう。

浮気が原因で別れるメリットは?

夫に離婚届を突きつける妻

パートナーとは別れた方がいいと思っていても、なかなか最終的な決断ができない場合もあります。しかし、結論を先延ばしにしても、問題が解決されるわけではありません。別れを選べばしばらくは感傷的になってしまうでしょう。しかし、理性的に考えれば浮気をする男性との決別がもたらすメリットはたくさんあります。ここでは、別れる場合のメリットを考えてみます。

精神的苦痛から解放される

どんなに愛した相手でも、浮気をされたら不信感が残りますし、浮気相手への嫉妬心も捨てきれないでしょう。自分を裏切った相手と生涯を共に過ごすことは精神的な苦痛を伴うはずです。1度は信じようと決心しても、パートナーが疑わしい言動を見せた途端に「浮気をされた事実」を思い返してしまうかもしれません。

そうなれば、あなたは何も悪くないのに「信じたい」という気持ちと懐疑心の葛藤に苦しまなくてはなりません。その苦しみは、やがて怒りに変わり、根本的要因を作ったパートナーへ向けられるはずです。別れてしまえば、このような悩みからは解放され、苦しみを回避できるのです。

望まない夫婦関係を終わらせることができる

浮気発覚後も夫婦でいるためには、当然ながらお互いの関係修復が望まれます。しかし、裏切られた妻の立場としては、浮気したパートナーがどんなに歩み寄ってきても、簡単に受け入れることはできないでしょう。

修復を図ろうと焦るパートナーが1人で空回りをするなんてことも考えられます。そんなパートナーの姿を見てあなたは苛立ちを覚えるかもしれません。時間が解決するのを待つという手もありますが、解決までの間に夫婦間がぎくしゃくしてしまう可能性も多いにあります。つまり、夫婦関係を終えれば、イライラすることもなくなりますし、余計な気を使わなくて済みます。

人生をやり直せる

結婚生活を終え、離婚するという選択は、確かに不安な面もありますよ。2人の間に小さなお子さんがいれば尚更のことでしょう。しかし一方では、これまでと違った新たな可能性へのチャレンジとも捉えることができます。ことに最近は「人生100年時代」というキーワードをよく耳にしますよね。長い人生、100歳まで活き活きと過ごしたいと考えるなら、柔軟な生き方を選んでもいいかもしれません。

離婚という選択肢を負の出来事と捉えずに、人生の良い転換期と考えてみるのはいかがでしょう? 1人の男性にとらわれることなく、新しい生活に臨むことで、その先に新たな出会いもあるのではないでしょうか。

自由な時間が増える

これまでの生活環境にも寄るため一概には言えませんが、離婚によって1人分の家事が減る可能性は高いです。ということは、自由な時間が増えることにつながります。一般的に家事をすることの負担は女性の方が大きいと言われています。離婚をすることで、夫の分の家事をする必要がなくなります。加齢臭のついた枕カバーの洗濯や、夫の汚したトイレの掃除、襟首の汚れたシャツのアイロン掛けといった、極めて不快な家事から解放されることは、離婚がもたらす好影響となるはずです。

また、家族であったがために必要だった夫への気配りも一切しなくてよくなるのですから、思う存分仕事に打ち込んだり、新たな学びを始めたり、趣味を楽しんだり、プライベートを充実させることもできますよね。自由な時間が増えることは離婚を選ぶ最大のメリットといえるかもしれません。

離婚したほうが子供のためになることがある

子供を持つ母親が離婚を検討するとき、『子供のためには両親そろって生活した方が好ましい』といった意見を聞くこともあるでしょう。確かに離婚しなければ、お子さんが成人するまで経済的には安定した生活ができるかもしれません。また、両親のもとで生活をするという安心感は、お子さんの成長にもよい影響を与えるはずです。

ただし、これはあくまでも夫婦間の関係性が良好であった場合に限ります。子供は大人が思うよりも敏感なで繊細な心を持っています。夫婦の仲がよくなければ、すぐに察知してしまうでしょう。さらに、喧嘩の耐えない家庭であれば、かえってお子さんを傷つけてしまうことになりかねません。無理して家族一緒に暮らすことで、お子さんの成長に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。離婚を選択したとしても、親が前向きに暮らしていれば、お子さんの精神的負担は軽減されるでしょう。

慰謝料を請求できる

婚姻関係にある男女のどちらか一方が「不貞行為」をした場合、慰謝料の請求ができます。不貞行為とは、自由な意思で、配偶者以外の人と肉体関係を持ってしまうことを指します。離婚する・しないに関わらず、不貞行為をしたパートナーと、その浮気相手双方から慰謝料を請求可能です。

ただし、一般的には離婚を前提として慰謝料を請求するケースがほとんどで、関係修復を望む際には、浮気したパートナーは生活を共にしていくわけですから、慰謝料請求はされないことも多く、請求したとしても金額は離婚の場合と比べて低くなりがちです。

離婚を選択すれば、より多くの慰謝料を請求できるかもしれません。もちろん精神的に負った傷を金銭で癒やすことはできません。しかし傷を負わせた相手には、言葉で謝罪するだけでなく何らかの形で償いをしてほしいものです。不貞行為を犯した当人には重大な責任があるはずです。慰謝料請求というペナルティを課すことで、少しでも罪の重さを認識してもらいましょう。

浮気が原因で離婚するデメリットは?

玄関で抱き合う親子

物事にはプラスとマイナスの両面があります。当然のことながら、離婚にはデメリットがあります。一般的にも離婚と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人も多いと思います。浮気をされた妻たちの一部が「夫に情はないけれど、離婚はしない」と決断するのもそのイメージが付きまとうからかもしれません。離婚を選んだ場合、具体的にどんなデメリットが考えられるのか、確認してみましょう。

愛情が残っていると後悔することがある

パートナーは、1度は愛を誓い同じ、未来に向けて一緒に暮らしていた相手です。やはり浮気をされたと分かっていても突然離れ離れになって互いに別の道を歩むというのは悲しいものです。裏切られたことへの怒りがあっても、愛情は消えないという人も多いでしょう。実際、浮気発覚の直後はショックのあまり一緒にいられないと離婚を選んだものの、別々に暮らすうちに寂しさが募り後悔してしまうというケースもあります。浮気をされても感情のまま別れを選ぶのではなく、落ち着いて冷静になってから夫婦関係について決断を下すことをオススメします。

子供がつらい思いをする可能性がある

離婚という選択肢をとった場合、お子さんがいる家庭では少なからずその成長に影響を及ぼすでしょう。また、お子さんと父親との親子関係が良好であれば、両親の離婚を望まないかもしれません。とくに小さなお子さんの場合には、「家にパパがいない」という状況を素直に受け入れられない可能性もあります。

その結果、寂しい想いをしたり、ほかの家庭と比べて劣等感を持ってしまったりすることも考えられます。お子さんは思いのほか繊細です。離婚する・しないに関係なく、その成長において良い影響を与えられるよう、明るく前向きな姿勢で向き合うことが重要となります。

生活水準が下がる可能性がある

昨今は夫婦共働きの家庭が多いですが、パートナーの収入の方が高かった場合には離婚前と比べて生活水準が下がる可能性もあります。これまで夫婦2人で生計を立てていたのが、1人分の収入で生活していくとなると当然、経済力が下がります。以前と同じような感覚で家計を回そうとすれば無理が生じるでしょう。

少なからず生活の様式は変わると覚悟していたほうがいいでしょう。たとえば、住居が戸建てから公営住宅に変わったり、マイカーを維持できなかったり、子供の習い事を継続できなかったり、さまざまな面で支出の見直しを強いられる可能性があります。専業主婦として家庭を支えてきたという人は、離婚後は収入源となる仕事を探さなければならないでしょう。

子育てしながら生活をすることが大変

子供の精神面を支えるという意味では、普段の子育てもたいへんです。子育ての負担が増えることは、離婚における最大のデメリットと言える問題です。とくに小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、これまでは夫婦で分担できた育児を、離婚後は1人で行うこととなります。

家族を養うための労働と、育児を全て母親ひとりで担うとなると相当な苦労が強いられるでしょう。自分の親や親戚などの協力が必要となる場面もあるでしょう。もし抵抗がなければ、離婚してしまった元パートナーの手を借りるという選択肢もあります。離婚したとしても、子供にとっては親です。自分が仕事で遅くなってしまう時、お子さんの体調が悪くても、仕事を休めないとき、親や親戚に1人ではどうにもならない状況に陥った時、協力してもらえるよう話し合っておくことが大切です。

離婚の手続きが大変

結婚のときもさまざまな手続きがありますが、当然離婚する場合もあります。離婚前の交渉段階では、仕事や家事の合間に時間を作って話し合いの場を持ったり、場合によっては裁判所に出向いたりする必要があるでしょう。財産をどうするか、親権をどうするか、慰謝料や養育費はどうなるのか……と、あれこれ気にしつつ進めなければなりません。

条件がまとまり離婚となったら、戸籍の移動や年金や保険の手続き、家財の分配・処分や引っ越しの段取り、免許証や銀行口座・クレジットカードの名義変更など、ありとらゆる変更を短期間で処理する必要があります。

両親や知人、仲人になってくれた方への周知も必要ですし、子供がいるなら保育園や学校への届け出も必要となるでしょう。離婚後、暮らしが落ち着くまではとても慌ただしい日々を過ごさねばならないことが想像できます。

次のパートナーを見つけにくい

離婚後に新たなパートナーを見つけ、幸せな暮らしを再スタートさせられる人がいる一方で、なかなか新しい相手とゴールインできない人もいらっしゃいます。いい相手と出会いたいと思っていても、離婚してバツイチになり、子育てと仕事で忙殺されているなら、しばらく恋愛や再婚を考える余裕は生まれにくいのではないでしょうか。小さい子供がいるなら、ある程度成長して、生活が落ち着くまでは、恋愛をお預けする覚悟が必要かもしれません。

別れる時にやるべきこと

浮気の証拠イメージ

離婚をすると決めたからといって、感情にまかせてストレートに別れ話を切り出してしまうと、相手に逆恨みされたり、経済面で自分が損をしてしまったりするかもしれません。離婚まで、そして離婚後の手続きが大変なことはお伝えしました。大きなストレスを抱えることもあるかもしれませんが、将来後悔しないよう、入念な準備をして「上手な別れ」を目指しましょう。

調査を依頼して確証をつかむ

不貞行為は慰謝料や離婚を請求できる事由になることはお伝えしました。パートナーの浮気による離婚交渉においては、不貞行為の事実の有無が重要な鍵を握ります。不貞行為とは、配偶者以外の相手との肉体関係ですが、性行為をしている事実を証明する証拠はどうやって得たらいいのでしょうか?

いちばんいいのは、浮気したパートナーが反省して、すべてをさらけ出し、浮気を認めることです。本人の証言による音声は立派な証拠になります。しかし、離婚となると財産分与や慰謝料、養育費負担などが関わってくるため、自分に不利になる証言を拒む場合もあるでしょう。その場合は別の方法で証拠をつかむ必要があります。

パートナーのスマートフォンを持ち出し、LINEやSNSのやり取りを覗いて証拠写真を見つけたいと思うかもしれません。しかし、自分以外の人の持ち物を許可なく奪ったり、そして個人のアカウントにログインしたりしてプライベートな情報を覗く行為は、たとえ夫婦であってもプライバシーの侵害や不正アクセス禁止法違反に問われる恐れがあります。逆に慰謝料を請求される立場になってしまうかもしれません。

費用はかかってしまいますが、浮気の事実が明白なら、探偵や興信所に調査を依頼することが、事実をつかむ近道になります。探偵や興信所の調査では、パートナーと浮気相手とを尾行・張り込みし、ラブホテルやどちらかの自宅に2人で入り、出るシーンを写真に撮ります。性行為そのものの撮影は、外での行為でないかぎりは不可能に近いと思いますが、2人だけで宿泊施設を利用するということは、十分に不貞行為を推測できる資料になるのです。

冷静に話し合う

本人の自白や、探偵や興信所の調査によって浮気の客観的証拠をつかんだら、あとは離婚のための話し合いを進めていくことになります。ここで注意したいのが、冷静になることです。感情的になって話してしまうと、離婚の条件交渉をなかなか進めることができなく恐れがあります。別れることを決めたら、気持ちを切り替えて円満な離婚を目指しましょう。子供がいれば、養育費の負担や、たまに子供の面倒を見てもらうこともあると思いますので、長期的な視点で離婚をまとめられるよう、落ち着いて話し合いましょう。

相手のプライドを傷つけないように

浮気をしたパートナーが悪いのはもちろんですが、人間ですので多少のプライドはあるでしょう。不貞行為が許せない気持ちもわかりますが、だからといって、パートナーのプライドを傷つけるような発言や行為は控えましょう。離婚するのですから、淡々と話し合いを進めればいいのです。うっかり余計なことを言って、相手に逆恨みされてしまったら、交渉がうまく進まなかったり、自分の生活を邪魔されたりする恐れもあります。もちろん、浮気された相手を許せないのは当然ですので、どこかでそのストレスを解消する場所や機会を作り、精神のバランスをとるようにしましょう。

相手の悪口を人に言わない

浮気したパートナーに面と向かって文句をぶつけられないストレスを、周囲の人に愚痴をこぼすことで発散したくなるかもしれませんが、これも注意が必要です。親や親戚など、あなたの秘密を守ってくれるような人に愚痴をこぼすのはいいですが、パートナーとの共通の知人に話すのは得策ではありません。悪口が1人歩きして相手の耳に入り、余計なトラブルが起きないとも限りません。口は災いの元ですので、話す相手と内容を慎重に選びましょう。どうしても我慢できない場合は、日記に思いを書き込むなどして発散しましょう。

復縁の含みを持たせない

別れる前提のパートナーと向き合い、落ち着いて話すことは重要ですが、相手があなたに甘えてくるような隙を見せる必要はありません。育児などで別れたあとも連絡を取り合う必要があるかもしれないため、たとえ別々の家に住んでいたとしてもこれまで通り、家族であると勘違いするかもしれません。あなたが復縁する気がないなら、はっきりと冷静にその意思を伝え、別れたあとの復縁はないということを自覚させてください。

金銭的な問題を解決しておく

離婚となると、お金についてもけじめをつける必要があります。慰謝料以外に、結婚していた時期に生じた財産を分配する財産分与、子供がいれば養育費も考えなければなりません。金額だけでなく、支払い回数や方法、時期、遅延した場合の損害金など、細かく設定します。今後の生活に非常に重要になる要素のひとつですので、弁護士に依頼するのも一つの選択肢です。

取り決めた内容を書面に残す

夫婦の話し合いによる、離婚は協議離婚と言われます。一般的には最も多い離婚の方法です。慰謝料や財産分与、未成年の子供がいる場合は親権者を指定、養育費、面会などについても定めます。話し合いで決めるので口約束のままで文書化されないこともあるようですが、後のトラブルの種とならないよう、離婚の合意にいたる諸条件や取り決めはしっかりと書面に残しておきましょう。契約書は専門知識がないと作るのは難しいので、法的書を作成できる専門家に相談することをおすすめします。

離婚協議が上手くいかない時

結婚も離婚も1人だけの決意ではできません。夫婦2人による話し合いで離婚する協議離婚が一般的で、およそ90%が協議離婚といわれています。しかしながら、夫婦での折り合いがつかない場合は、家庭裁判所の調停手続きをする調停離婚に進みます。それでもまとまらない場合は、離婚訴訟をおこし、裁判所が判決を下す離婚裁判となります。

別居してみる
協議離婚がうまくいかなくて、離婚を急いでいない場合、お互いの頭を整理するためにもいったん別居をするという選択をする人たちも多いです。そこから復縁することもあるでしょう。また、別居となったからといって夫婦の間で生活費を分担する義務はなくなりません。パートナーが浮気をしたことが別居の原因となるので、パートナーがあなたに対して生活費を分担する義務はなくなりません。代わりに、あなたはパートナーに対しての分担義務を免れることができる可能性があります。話し合いが平行線となって別居するといっても、生活費の負担だけはしっかりとしてもらうよう話をしておきましょう。

調停離婚
家庭裁判所にある調停室で、離婚について話し合うのが調停離婚で、夫婦関係調整調停とも言われます。そもそも離婚するかどうかや、離婚するなら慰謝料、財産分与、親権や養育費など、夫婦の今後に関わることを話し合うのは同じですが、夫婦2人だけではなく、中立的な立場にある調停委員が間に入って離婚の話を進める点が異なります。お互い冷静に話を進められるというメリットがあります。

裁判離婚
調停でも離婚が成立しなかった場合は、裁判所に離婚の訴訟を提起する離婚裁判を行うこととなります。当事者双方の主張・立証、聞き取りなどが行われ、裁判所から和解の提案がなされるか、判決が下されるかがなされます。浮気が原因の離婚の場合は、調停離婚においても裁判離婚においても、浮気したパートナーの不貞行為を証明する必要があります。調査のプロに依頼した浮気調査の報告書が役立ちます。

まとめ

浮気をされた怒りや悔しさから、衝動的に別れを決断するのは考えものです。一時の感情で行動してしまうことは、自分にとって大きなマイナスになる可能性があるばかりか、別れ話がこじれて泥沼化、交渉が長期化する場合もあります。

いったん頭を冷やして、落ち着いたところで復縁を考えるという選択肢もあります。その場合は、パートナーがほんとうに反省しているか、あなたを大事に思っているか、将来も共に暮らしていく気持ちがあるか、そしてお子さんがいる場合は、その気持ちにも耳を傾けて決断しましょう。

パートナーが浮気したにもかかわらず、話し合いの決着がつかない場合は、パートナーが自分の非を認めていないことが想像できます。このような状態になる可能性がある場合、探偵社に調査を依頼して、事実関係を明らかにするとともに、確実な証拠をつかんで上手に別れられるように準備することも必要です。自分で証拠を探そうと、プライバシーの侵害や不正アクセスなど行わないようご注意ください。

また、別れる、別れないに関わらず、2人で交わした約束は書面に残しておくことも重要となりますので、弁護士にも相談しましょう。

なによりあなたの将来のことですから、長期的な視点で考えて決断してください。