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放置すると厄介なプラトニック不倫を阻止するには?

手を繋ぐプラトニック不倫のカップル

「プラトニック不倫」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 辞書でプラトニックを調べると、「純粋に精神的であること。肉欲を伴わない精神的な愛」などと書かれています。つまり、プラトニック不倫とは、既婚者が配偶者以外の異性と体の関係を持たずに恋愛することを指すようです。

しかし、不倫とは、そもそも「人の道をはずれた男女関係」であり、プラトニックという言葉はそぐわないようにも思えます。また、「不倫相手を純粋に愛している」というと、まるで不倫相手が本命のように感じられるので、パートナーからすれば「体の関係だけの不倫より悪質」と言えるかもしれません。

プラトニック不倫をする夫の心理や、プラトニック不倫に潜むリスク、不倫に気づいた時にやるべきことなどを解説します。

プラトニック不倫の定義

顔を寄せ合うプラトニック不倫カップル

「肉欲を伴わない精神的な愛」がプラトニックであるなら、プラトニック不倫はどこまでの関係を指すのでしょう? 手をつないだりキスをしたりすると、プラトニックではなくなるのでしょうか?

また、通常パートナーが不倫をすれば、慰謝料などを請求することができますが、プラトニック不倫の場合もそれができるのでしょうか? そもそも不倫は、法律上どのような罪に問われるのでしょう? 最近よく耳にする「セカンドパートナー」という言葉の解説と併せ、プラトニック不倫の定義を考えていきます。

「セカンドパートナー」とは?

今、40代~50代を中心にして、セカンドパートナーを持つ人が増えていると言われます。セカンドパートナーとは、配偶者(ファーストパートナー)以外の、肉体関係をともなわない親密な交際相手、つまり「プラトニック不倫」の相手のことです。セカンドパートナーは、相手に対して恋愛感情があるという点で、単なる異性の友人とは異なり、セックスはしないものの、電話やメールのやり取りを重ねてデートや食事を楽しんだりします。

セカンドパートナーを作るメリットは、配偶者には話せない悩みを相談できたり、自分を慰めたり励ましたりしてくれる、心のよりどころができること。中には、将来、配偶者と離婚や死別をした時に、一緒になる約束をしているケースもあります。

セカンドパートナーになるカップルは、2人とも既婚者である場合が多く、職場や趣味のサークル、習い事、地域のコミュニティ、マッチングアプリなど、さまざまな出会いの場があります。肉体関係は持たないという前提なので、その分罪悪感が少なく、交際を始めるまでのハードルが低くなる傾向がありますが、実際は体の関係を求めてパートナーを探す人も少なくないようです。

不倫とプラトニック不倫の違い

プラトニック不倫と、ただの不倫はどう違うのでしょうか? 不倫について「人の道をはずれた男女関係。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと」などと書かれている辞書があるところを見ると、言葉の意味的には「既婚者による肉体関係を伴う交際」ということになり、プラトニック不倫は不倫ではないという解釈になります。

しかし、世間的な見方では、体の関係はなくても、「手をつないだりしただけで不倫」と考える人が多く、中には「相手に対して気持ちがあるだけでも不倫」という声もあります。一方、セカンドパートナーがいるという人にアンケートなどを取ると、「キスはあり」と回答する人が過半数を超えるだけでなく、「体の関係もOK」という人も相当数います。普通の不倫とプラトニック不倫の境界線は、かなり曖昧だと言えるでしょう。

法律上の境界線

それでは、法律上の不倫の境界線はどこにあるのでしょう? 実は、法律用語に不倫という言葉はなく、代わりに「不貞行為」という言葉が使われます。「不貞行為」とは、配偶者のある者が、配偶者以外の異性と自由意思で肉体関係を持つことです。

民法では、「夫婦は互いに貞操を守る義務を負う」とされており、不貞を働けば、この貞操義務に違反する不法行為を行ったことになるのです。ただし、不貞行為には、恋愛感情は関係ありません。

そのため、風俗店でパートナーが性的サービスを受けた場合も、不貞行為があったと見なされるケースがあります。恋愛感情があってもなくても、配偶者以外の異性と肉体関係を結べば不貞行為になるという点が、世間の考える不倫とは大きく異なっているのです。

従って、この解釈からすれば、恋愛感情はあっても肉体関係がないプラトニック不倫をしているなら、不法行為とは見なされないことになります。

慰謝料は請求できるか

民法では、「複数回にわたる不貞行為があり、それによって夫婦関係が破たんしたこと」が立証されれば、慰謝料の請求を認めています。慰謝料とは、被害者が受けた精神的苦痛に対する賠償金で、不倫においては、不貞行為を行ったパートナーや不倫相手に対して請求ができます。では、不貞行為のないプラトニック不倫では、慰謝料を請求することはできないのでしょうか? 

結論から言えば、プラトニック不倫の場合は、「不貞行為による慰謝料請求」は原則的にできません。ただし、民法では、不貞行為以外の「婚姻を継続し難い重大な事由」、例えば夫婦関係を破たんさせるような悪質な行為なども、慰謝料を請求できる条件にあげています。

実際、パートナーとキスなどを繰り返し、配偶者と離婚するように仕向けた不倫相手に対し、慰謝料請求を認めた判例もあります。このように、状況次第ではプラトニック不倫でも慰謝料を請求することは可能ですが、一般的な不倫に比べ、請求金額が低くなる傾向があることは頭に入れておいた方がいいでしょう。

離婚請求ができるか

パートナーの不貞行為によって夫婦関係が破たんし、離婚したいと思っているのにパートナーが拒否した場合、離婚請求ができることになっています。離婚請求とは、離婚を認めてくれるよう裁判所に申し立てることです。

この離婚請求も、不貞行為を理由に申し立てようとすると、プラトニック不倫には当てはまらないので、原則的には認めてもらえません。しかし、プラトニックであっても、夫婦関係を破たんさせるような重大な問題が起きた場合は、慰謝料の事例と同様、請求が認められる可能性があります。

また、離婚が認められる法的な条件には、「悪意の遺棄」というものもあります。これは、夫婦の同居扶助義務(同居してお互いに助け合う義務)を意図的に放棄するという意味で、パートナーが不倫相手と暮らすために勝手に家を出ていき、生活費も渡さなくなった時などは、離婚請求が認められやすくなります。

プラトニック不倫をする心理

結婚生活がマンネリ化した夫婦

プラトニックな関係だとは言え、夫が他の異性を好きになって交際しているのだとすれば、妻に対する裏切り行為を働いていることに間違いありません。愛し合って夫婦になったはずなのに、どうして他の異性と交際しようと思うのでしょう。

また、普通の不倫ではなく、なぜ精神的な恋愛関係だけを求めるプラトニック不倫をするのかも不思議な点です。プラトニック不倫にハマる、夫の心理を探ります。

夫婦生活のマンネリ化

結婚生活が長くなるにつれて、マンネリ感を覚えるようになる夫もいるでしょう。新婚時代は妻と2人で何をやっても楽しかったのが、育児に追われたりして次第に新鮮さを感じなくなり、何事もなく過ぎていく日々が物足りなくなってくる場合もあります。そういう思いが膨らんでくると、日常では得られない刺激が欲しくなり、不倫に走ってしまう男性もいるのです。

不倫をすると、誰にも知られてはいけないというスリルを味わうことができ、妻や家族を裏切っているという背徳感が、強い刺激にもなります。特に職場での不倫は、上司と部下、同僚としてふるまいながら、密かに恋愛関係を続けるというスリルが強烈で、病みつきになる恐れがあります。

そのため、頭では会社にバレたら大変なことになるとわかっていながら、職場不倫を繰り返す男性も少なくありません。夫婦で新しい趣味を始めるなど、適度な刺激を与えるといった工夫も必要でしょう。

癒しがほしい

会社はストレスの多い場所です。特に最近は、年功序列・終身雇用の仕組みも崩れつつあり、設定された目標を達成できなければ厳しい評価が下されるため、社員は常にプレッシャーを感じています。そんな中、仕事でミスをしたら、不安はますます高まるはずです。

それでも、家に帰れば、慰めたり励ましたりしてくれる妻がいるのなら、心も癒されるでしょう。しかし、夫の話に無関心でまったく相手にしてくれなかったり、逆に夫にいつも愚痴や不満しか言わない妻だったりすると、家に帰るのも苦痛になってきます。

また、中には、家族に自分の弱い部分を見せたくないと思っている夫もいます。そのため、悩みや寂しさを1人で抱え込んでいる場合もあり、自分の気持ちを分かってくれる女性に出会うと、心を許してしまうのです。

恋愛経験が少なかった

恋愛は、誰にとっても楽しいものです。「アバタもエクボ」で、会っている時は相手の良いところばかり目につきますし、会っていない時間も相手のことを考えると心がときめくでしょう。しかし、結婚生活に入れば、当然恋人ではなく夫婦となり、平穏な家庭を築くために頑張らなければならなくなります。そんな日々の中で、「昔のようなときめきをもう1度感じたい」と思う人も出てくるのです。

また、初めて付き合った女性が妻という夫は、「結婚する前にもっと恋をしてみたかった」と感じることもあるでしょう。その思いがエスカレートすると、自分のダメなところも全部わかって生活を支えてくれた妻を差し置いて、他の恋愛対象を探し始めます。そして、お互いに良いところしか見せない相手と不倫関係になるのです。

自信を取り戻したい

妻から「お父さん」としか呼ばれなくなった夫は、自分に男としての魅力がなくなったのではないかと寂しい思いをしているかもしれません。特に、中年になると、周りの若手からオジサン扱いされることも多くなり、体力の衰えも感じますので、自分に自信が持てなくなっていきます。

そのため、まだ自分が女性にモテて、男としての魅力を失っていないことを示したいという欲求が生まれてきます。そんな時、自分のことを「かっこいい」と思ってくれるような女性が現れると、好意以上のものを感じてしまうかも知れません。それがきっかけとなり、プラトニック不倫が始まる可能性も十分に考えられます。

体の関係がなければセーフだと思っている

「人間だから誰かを好きになるのは当然だ」「1人だけでなく、複数の人を好きになることもある」。そう考える人は多いでしょう。反面、不倫はいけないことだとわかっていますので、普通は好意を持っていることを口に出すことはしません。

しかし、プラトニックな関係なら不倫ではないと思う男性もいます。そういう人は、「これは不倫ではないのだから、例えバレても問題ない」と考え、セカンドパートナーと付き合うようになります。体の関係を持っていないのだから悪いことをしているわけではないと自分に言い聞かせることで、不倫に対する抵抗感をなくそうとしているのです。

しかし、体の関係があろうとなかろうと不倫は不倫。長年連れ添った妻を、裏切っていることに変わりはありません。

体の関係を持つリスクを恐れている

プラトニック不倫をしている男性の中には、本当は体の関係を持ちたい気持ちがあるのだが、不倫が発覚した時のリスクを恐れて、それができないという人もいます。どこかに遊びに行ったり、食事をするだけなら、周りにバレた時にも「ただの女友達」と言い逃れできると考えているのです。

しかし、体の関係を持ってしまうと、それが社内不倫で会社に知られた場合には大変な騒ぎになりますし、妻に気づかれれば離婚騒動になりかねません。さらに、プラトニックなら、お互い深入りせずに済み、別れる時もあまり苦労はしないでしょうが、体の関係になると結婚を迫られたり、別れる・別れないで泥沼化したりする可能性もあります。そういうリスクを避けるために、プラトニックな関係にとどめているわけです。

不倫はしたいが余裕がない

体の関係を持ちたいが、お金や時間に余裕がないという人もいます。不倫をするには、まずお金がかかります。食事代やホテル代のほか、相手の誕生日などにはプレゼントもするでしょう。経済的にある程度余裕がなければ、これらの費用をすべて賄うことはできません。しかし、お茶を飲んだり、映画を観たりするぐらいのデートなら、そこまでお金はかからないはずです。

また、不倫相手と体の関係を持つためには、ラブホテルなどを利用しなければなりません。会社勤めであれば昼間にはホテルに行けませんので、仕事が終わってから2人で食事し、その後ホテルということになりますが、仕事が忙しく残業が多い人などは、その時間が取れないでしょう。一方、プラトニック不倫なら、昼間に会ってお茶を飲むぐらいで済ますこともできます。

プラトニック不倫のリスク

ベットで抱き合うプラトニック不倫カップル

不倫には多くのリスクが付きまといます。それは、プラトニックであろうとなかろうと関係ありませんし、むしろプラトニックであるがゆえに、家庭を危機に陥れる大きなトラブルに発展する可能性もあるのです。

プラトニック不倫が引き起こす、さまざまな問題をピックアップします。

不倫が長引く

不倫相手との関係が本当に精神的なものだけで、体の関係がないケースでは、妻を裏切っているという実感をあまり持たない夫もいます。「満たされない心を癒しているだけ」などと自分に言い聞かせていれば、罪悪感にさいなまれなくて済むので、不倫が長期化する恐れがあります。

また、体が目的の不倫では、一時の劣情で相手と関係を持つというケースもあり、その場合は性欲が満たされれば関係を解消することもあるでしょう。しかし、精神的なつながりを求めているのであれば、短期的な付き合いでは終わらないことも考えられます。

加えて、プラトニック不倫では、普通の不倫に比べてお金も時間もかからないため、長く付き合ってもそれほど負担にはなりません。不倫が発覚しない限り、ズルズルと関係が続く可能性がありますので、注意が必要です。

体の関係に発展する

好きな相手同士が長く付き合っていれば、精神的なつながりだけでなく、体も求めるようになるのはある意味自然なことです。それでも、お互いに既婚者である場合は、ある程度自制心が働くでしょうし、特に女性はプラトニックのままでも満足できるという人もいます。

しかし、男は「性欲を抑えられない生き物」でもあるので、好きな相手と何度も会っているうちに、セックス願望が出てきます。最初は会って話をするだけで良かったのが、やがて手をつないだりキスしたりするようになり、体の関係を持つようになっていくのです。

そうなればプラトニック不倫ではなく、ただの不倫になり、泥沼化していく恐れがあるので、リスクはさらに高まります。

離婚を切り出される

精神的なつながりを重視するプラトニック不倫では、本音で話し合い、お互いの心の内を深く知るにつれて、相手のことをどんどん好きになっていきます。その気持ちがさらに高まると、もはや不倫ではなく、本気で相手と付き合いたいと思うようになるかも知れません。そして、最悪の場合には、ファーストパートナーとして相手と一緒に暮らすために、妻に離婚を切り出すことになります。

こうした危険性があるという意味で、プラトニック不倫はただの不倫よりタチが悪いとも言えるのです。もし、本当に離婚することになれば、家庭は完全に崩壊し、子供の将来にも大きな影響を及ぼします。そういう事態を避けるためにも、夫の不倫をいち早く察知し、手を打たなければなりません。

心を病む

夫の不倫が原因で、うつなどの心の病になってしまうこともあります。信じていたパートナーに裏切られたショックと、自分の居場所である家庭が壊れてしまうのではないかという恐怖が、心の安定を奪ってしまうのです。特に、プラトニック不倫は、性欲を満たすためではなく、相手を愛しているから交際するのであり、そうなるともう自分への愛情はないのではないかと、妻としての存在意義を否定されたようにも感じるでしょう。

うつになると、倦怠感に襲われ、不眠になったり食欲がなくなったりして、身体的な不調も起きます。うつを治すには、夫の不倫を止めさせるのが一番ですが、すぐにそれができない時は、心療内科などに通うことを考えましょう。

周りにバレる

体の関係がないと言っても、長く交際を続けていれば、何かのきっかけで不倫が発覚する可能性があります。不倫相手が、同じ職場の同僚や部下であれば、そのリスクはさらに高くなり、いずれは社内に知られてしまうでしょう。

その時、いくらプラトニックな関係だと言っても、信じる人は少ないでしょうし、そもそも妻を裏切るようなことをしているのですから、理解が得られるはずがありません。不倫が露見すれば、出世が難しくなるだけでなく、仲間の信頼も失い、会社に居づらくなります。その結果、退社・転職することになれば、収入が減って家計が成り立たなくなってしまう恐れもあります。

不倫を解決する方法

専門家に相談する女性

ここまで見てきたように、体の関係はないのだからと甘く考えて、夫の不倫を放置したままにすると、家庭の崩壊にもつながることがわかりました。不倫に気づいたら、プラトニックであってもなくても、早急に手を打たなければなりません。

しかし、ことを焦って、夫を激しく責め立てたり、強引に不倫相手と別れさせたりしようとすると、かえって逆効果になり、話がこじれてしまう恐れもあります。それを避けるには、いったん冷静になり、慎重に準備を進めることが必要です。不倫問題をスムーズに解決するための方法を紹介しましょう。

体の関係がないか調査する

先ほどお伝えしたように、初めはプラトニックな関係であっても、付き合っているうちに体の関係に発展することはよくあります。ですので、夫が不倫しているのではないかと思ったら、まず肉体関係がないかどうか専門家に調べてもらうことが必要です。

探偵社などの不倫調査のプロなら、一般の人には難しい尾行や張り込みを行って、肉体関係があればラブホテルなどに2人が出入りする決定的なシーンを撮影できます。このような決定的な証拠は、裁判でも使うことができるため、慰謝料や離婚の請求が認められやすくなります。

また、体の関係がない場合でも、不倫調査をすることには大きな意味があります。2人が密会したりキスしたりしている証拠をつかみ、それを夫に突きつければ、もう言い逃れはできず、妻と真剣に話すしかなくなるので、夫婦関係の修復を図ることができるかも知れません。不倫を長引かせないためにも、なるべく早く調査を行うべきでしょう。

夫に現実を再認識させる

決定的な証拠をつかんだら、不倫相手に夢中になってのぼせ上っている夫に、現実の厳しさを突きつけましょう。夫が離婚を匂わせるようであれば、夫に対する自分の気持ちとともに「離婚には絶対に同意しない」ことを冷静に伝え、裁判で争う覚悟があることも示します。

また、離婚するとなれば、慰謝料や財産分与など金銭問題が発生しますし、子供がいて妻が親権を取れば養育費も払い続けなければなりません。それに加えて夫個人のローンなどがあれば、離婚後、生活が苦しくなることも考えられます。さらに、親の離婚は子供にも深い心の傷を残します。

こうしたリスクやデメリットをしっかり認識させれば、夫ももう夢見心地ではいられなくなるはずです。

浮気相手に慰謝料を請求する

不倫相手が夫と体の関係を持っていれば、相手に慰謝料を請求することができますし、体の関係がなくても不倫によって夫婦生活が破たんした場合、請求が認められる可能性があります。慰謝料を請求する際には、「夫と別れなければ慰謝料を支払わせる」ということを記した書類を、内容証明郵便で不倫相手に送るという方法もあります。

内容証明郵便とは、書類の送付日時や内容を郵便局が証明してくれるもので、裁判でも使うことができます。内容証明郵便を送りつけることで、不倫相手に夫との関係がバレていることを知らせるとともに、「訴えられるかもしれない」というプレッシャーを与えることができます。実際、内容証明郵便を受け取って驚いた不倫相手が、すぐに夫と別れるというケースもよくあるのです。

誓約書を書かせる

夫と不倫相手が関係を清算することに同意したら、2人に誓約書も書かせましょう。誓約書には、不倫をした事実や不倫関係を解消する約束のほか、違約金についても明記します。誓約書を書かせれば、自分たちがしたことの重大さを認識させられますし、裁判でも誓約書を不倫の証拠として使うことができます。

また、違約金の条項があれば、誓約書に書かれた「2度と夫に近づかない」という約束を破った場合、裁判に訴えて違約金を支払わせることができます。「裁判になる」というプレッシャーによって、相手ももう同じ過ちは繰り返すまいと考えるでしょう。

離婚届の不受理の申し出をする

夫が本気で離婚を考えている様子だったら、離婚届の不受理の申し出を考えた方がいいかも知れません。離婚届不受理申出制度とは、夫婦の一方が相手の同意なしに市区町村役場に離婚届を提出するのを防ぐ制度です。

妻に離婚を拒否された夫が、知らぬ間に離婚届に妻の分まで署名押印して役所に提出してしまうという例は少なくありません。そして、いったんそれが受理されてしまうと、簡単に離婚を取り消すことができなくなります。しかし、先回りして不受理申出をしておけば、夫が勝手に離婚届を提出しようとしても、役所が受け付けないので離婚を阻止できるのです。

夫を立て、女を磨く

不倫は許されることではありませんが、もしかすると夫は家族に愚痴や文句を言われ続け、惨めな思いをしていたのを他の女性に癒してもらいたかったのかも知れません。それなら、夫を立てるようにしましょう。夫が何かしてくれたら感謝の気持ちを伝え、折があれば、夫が頑張って働いているから生活できているのだということを子供にも伝えるのです。

また、結婚当初、自分に魅力を感じていたことを夫に思い出させるために、女磨きもしましょう。派手なメイクをしたり、セクシーな下着をつけるのはやりすぎですが、一日中パジャマ姿でいたりしないで、夫が好みそうなメイク、ファッションをさりげなく取り入れるようにすれば、夫の見る目も変わるはずです。

安易に別居しない

夫婦関係が悪化した時、冷却期間を置くために別居することがあります。しかし、別居することでさらに気持ちが離れてしまうかも知れませんし、夫が不倫相手と暮らし始めてしまうリスクもあります。また、別居期間が長くなると、夫婦関係の修復が困難と見なされ、不倫した夫側からの離婚請求も認められるケースが出てきています。

ですので、離婚を望む夫が「いったん距離を置こう」と別居を提案してきたら、別居期間を引き延ばして離婚に持ち込むつもりかも知れないので、安易に同意してはいけません。逆に、自分が離婚したい場合は、子供を連れて家を出るのも一つの方法です。

離婚請求をする

自分が離婚を望んでいるのに、夫がそれを拒否する場合は、裁判所に離婚請求の申し立てをします。ただし、いきなり離婚請求をすることはできず、まず家庭裁判所で調停委員を介した離婚調停を行い、それが成立しなかった時に裁判所に訴えを起こすという手順になります。

体の関係がないプラトニック不倫の場合でも、不倫の事実を裏づける証拠があり、夫の不倫によって妻が激しい精神的苦痛を受けて夫婦関係が破たんしたことが立証できれば、離婚請求が認められる可能性があります。そして、裁判に勝てば、いくら夫が拒んでも離婚を受け入れるしかなくなるのです。

まとめ

肉体関係を伴わないプラトニック不倫の多くは、パートナーが抱える欲求不満やストレスがきっかけとなって始まります。しかし、どんな理由があれ、夫婦が築いてきた信頼を裏切るのは許されることではありませんし、体の関係があろうがなかろうが不倫は不倫。それによって、妻が大きな精神的苦痛を味わうことに変わりはありません。

一般的に不貞行為のないプラトニック不倫では、慰謝料や離婚の請求は難しいと言われますが、夫婦関係を維持できないほどの精神的苦痛を受けた場合は、法的責任を追及できますし、プラトニック不倫から肉体関係に発展することも珍しくありません。不倫の証拠をしっかりつかんで、問題解決を図りましょう。確証を得るためには、当サイトを利用して、要望にあった探偵社を探すことをおすすめします。