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不倫されても離婚しない妻の心理と夫への対処法

夫の不倫が発覚しても離婚をしない夫婦

昨今では、夫の不倫が発覚しても離婚をしない夫婦が増えていると言われています。
特に、芸能界では夫の不始末を夫婦で謝罪する姿もよく見られ、妻の好感度が爆上がりするケースも珍しくありません。いわば、妻の「内助の功」とも呼べる行為によって、その後は夫の仕事が増えるなんてこともあるようですよ。雨降って地固まるというところでしょうか。病める時も支え合うことを神に誓った夫婦には、夫の浮気は試練の1つに過ぎないのかもしれませんね。

しかし、どんなに強く結ばれた夫婦の絆でも、夫の浮気が2度3度と続いては流石に妻の堪忍袋も切れてしまうと言うもの。もし不倫した夫を許すと決めたのなら、浮気再発を防ぐため、しかるべき対処をしておくことが必要です。そこで今回は、夫に不倫をされても離婚をしない女性の心理と、その後の対処法についてご紹介します。これを読んでサレ妻になっても損をしないための心得を学びましょう。

夫の不倫を知っても離婚しない妻の心理とは?

夫の不倫を知っても離婚しない妻

夫の不倫を知ったとき、既婚女性の多くは何を思うのでしょう。怒りや悲しみで胸を震わせながらも、脳裏には離婚のふた文字が浮かぶのではないでしょうか? そしてその勢いのままに、夫との別れを決断する人もいるでしょう。しかし、1度よぎった離婚の文字をかき消し、夫婦でい続けることを選ぶ女性もいます。家庭を顧みず、自らの欲望に負けた夫を許し、再び夫婦として向き合うためには相当の覚悟が必要となるはずです。たとえ許しても、夫が浮気を繰り返さないという保証もありません。

そのような過酷な心境にあっても、なぜ彼女たちは離婚を選ばないのでしょうか? ここでは夫の不倫を知っても、離婚をしない女性の心理について解説します。

浮気相手との関係は本気ではない

一般的に、男性の浮気は性欲解消が目的だと言われ、そこへ至るまでの課程を非日常として楽しむ人が多いです。そのため、相手の女性には楽しい時間を共有するパートナーであることを望んでいます。つまり、既婚男性にとって不倫相手は、癒しを齎す相手であり、苦楽を共にする存在ではないのです。したがって、妻との離婚を視野に入れてまで、不倫を楽しむ男性は少ないと考えられています。このことから、夫の浮気に嫌悪感を抱いても、不倫相手との関係は遊びだと捉えて離婚を望まない女性は多いです。

夫婦は言い換えれば運命共同体ですから、さまざまな困難を乗り越えなくてはなりません。数多の障害に立ち向かい、家族の結び付きが強固なものとなるのです。よって、これまでの婚姻生活で築いてきた家族の絆を、夫の火遊び程度で壊したくないと考える女性は少なくありません。また、夫の浮気を単なる遊びと考える既婚女性の多くは、妻としての自信に溢れている人が多いです。その自信こそが、相手の女性に対し、妻の座を脅かすほどの存在ではないと判断するのでしょう。

夫がいなければ金銭的に困る

既婚者にとって、離婚は日常生活の基盤を揺るがす案件に他なりません。特に、家庭の生計を夫の収入に頼っていた場合は、それ自体が根底から覆ることになります。つまり、離婚によって金銭的に困窮し、苦しい生活を余儀なくされる人も出てきてしまうのです。そのため、既婚女性の中には、それだけは避けたいと考える人も少なくありません。たとえ夫の浮気を許せなくても、金銭的な問題から婚姻生活の継続を選ぶこともあるのです。

特に夫婦の間に子供がいる場合は、生活環境の変化が子供へ齎す影響を考え離婚を諦める人も多いでしょう。自分1人なら思いのままに生活することも出来ますが、子供には安定した暮らしを提供したいと考える女性は珍しくないのです。

離れたくないステイタスがある

婚活市場で男性に求める条件がステイタスの高さだと言う女性は珍しくありません。その理由は人それぞれですが、中には結婚相手のステイタスによって自分の社会的地位が高まると考えている人もいます。しかし、ステイタスの高さに釣られて結婚した女性の多くは、夫の浮気が発覚しても、社会的地位の損失を恐れて離婚できないケースが多いです。確かに離婚を選べばステイタスを手放さなくてはなりません。その結果、自らの社会的地位が失墜してしまうと言うわけです。

そのため、夫の浮気が許せなくても、それ以上に今の立場を失うことが怖くて婚姻生活を続ける女性はたくさんいます。現実的な問題として、社会的地位が高ければ高いほど、生活のレベルは上がりますから、それを手放したくないと考える女性の気持ちは理解できます。

夫を愛している

浮気は、家族を傷つける身勝手な行為ですから、被害者となった妻は夫に対して怒りを覚えるのは当然です。どんな女性でも夫の浮気を知れば、許せないと感じてしまうでしょう。そのため、浮気の被害にあった女性の多くは、今後の夫婦関係をどうするべきか悩んでしまいます。現状の生活を維持するため、また子供のために婚姻生活を続けるのが良いのか、それとも感情に従い別れを決断するのが良いのか、迷わずに選択できる人は少ないはずです。しかし、中には、夫を愛するが故に迷わず浮気を許し夫婦でいることを強く望む女性もいます。

もちろん、夫への怒りを感じていることに違いはありません。ただ、それ以上に夫を愛する気持ちが強く、別れるという選択肢を持たないのです。そのようなタイプの女性にとって、夫の浮気は試練の1つでしかないのかもしれませんね。

離婚しないことが復讐になる

夫の浮気が発覚しても婚姻関係の継続を望む女性の中には、離婚をしないことが夫への復讐になると考える人もいます。このようなケースでは、浮気をした夫側が離婚を望んでいる場合が多いです。その理由は、浮気相手の女性との再婚が考えられます。つまり、夫との離婚を選べば、相手の思う壺になってしまうと言うわけです。それを阻止するためには、たとえ夫を許せなくても夫婦でいる以外に方法がありません。そのため、夫の浮気を許せないからこそ、離婚を選ばないと言う女性も少なくないのです。信じていた夫に裏切られた挙句、離婚を要求されてしまっては、断固拒否したくなる気持ちは理解できますね。

不倫は夫だけでなく、相手の女性にも責任があります。身勝手な行いで1つの家族を傷つけた当事者が反省もせずに幸せになるのは許し難いものです。したがって、離婚をしないことは報復の1つだと考えられます。

不倫を許すメリットとデメリット

不倫を許すメリットとデメリットについて考える女性

もしも夫の浮気が判明したら、その行為を許すべきかどうか誰もが1度は悩むはずです。
家族の信頼を踏み躙った夫に対する怒りは、どうしたって収まるものではありません。しかし、これまでの夫婦関係や、社会的な損失を考慮すると、夫の不倫を許すことで得られるメリットは少なくないです。特に、これまでと変わらぬ生活が維持できる点は不倫を許す最大のメリットと言えるでしょう。

もちろん、その反対にデメリットもいくつかあります。そこで今回は、不倫を許す場合のメリットとデメリットについてまとめてみました。夫の不倫を受け、今後どうするべきか悩んでいる人は、検証の参考にしてくださいね。

経済的な安定を保てる

夫の不倫を許す最大のメリットは、現状の生活を維持できる点にあると言えるのではないでしょうか? 離婚を選べば、少なからず経済的な不安は生じますし、これまでと同様の生活が送れる可能性は低いです。つまり、不倫を許して婚姻関係を継続すれば経済的な安定を保つことにつながります。既婚女性にとって、経済的な安定ほど心にゆとりをもたらすものはありません。

特に夫婦の間に子供がいる場合は、成人するまでに相応の養育費が必要となります。現在では、子供1人につき大学卒業までに1500万円がかかると言われる時代です。そのような背景で離婚を選ぶことは、子供にとって悪影響となりかねません。したがって、不倫を許すことは、夫婦の子供にとっても大きなメリットだと言えるでしょう。

夫婦関係の見直しができる

不倫を許して婚姻生活を継続する場合は、夫婦仲の修復が欠かせないものとなります。つまり、夫を許すことは、不倫によって生じた綻びを直すだけでなく、夫婦の関係性を根底から見直すチャンスだと言えるのです。夫が不貞行為に至った経緯は、単なる火遊びではく夫婦関係に対する不満があるからかもしれません。しかし、その不満を妻に話すきっかけが掴めずに欲求不満に陥ってしまう男性は少なくないのです。

もちろん、不倫は決して許せる行為ではありません。とはいえ、夫が他の異性に走らなければならない事情が、妻への不満なのだとしたら、それは夫婦の問題だと考えられます。そのため不倫を許すことは、夫婦の関係性を見直すキッカケになると言えるのです。

夫に対して優位に立てる

夫側に離婚の意思がない場合、どんな事情があるにせよ、家族を裏切ってしまったことに罪悪感を持たない男性はいません。そのため、夫の不倫を許して夫婦仲の修復に向かう妻に対して、感謝の念を抱く男性は多いです。他の異性と肉体関係を持った自分を受け入れ、改めて夫婦として向き合おうとしてくれる妻の懐の深さに感激しない男性などいないでしょう。

つまり、浮気を許された男性は、妻の厚意に対して誠意を尽くそうと考える傾向にあるのです。また、それまでは夫婦の主導権が夫側にあったとしても、浮気をキッカケに立場が逆転することも珍しくありません。したがって、浮気を許せば、夫に対して優位に立てると考えられるのです。賢い妻として生きるためにも、夫の浮気は大いに利用したいものです。

パートナーを失わずに済む

浮気をされたことは辛い事実に違いありませんが、離婚を選べばパートナーを失う結果となってしまいます。人生を共に歩む相手を失うという事実は、想像以上の喪失感を抱かせるはずです。もしも夫婦の間に子供がいた場合は、1人で育てていかなければならない不安も生じてしまいます。そのような事態を避けるためには、浮気を許すことも賢明な判断だと言えるでしょう。

もちろん、浮気をするような相手とは信頼関係を築けないと言う意見も一理あります。しかし、長年にわたり育んできた家族の絆や、さまざまな想いでなど、離婚によって失われるものはとてつもなく大きいです。したがって、浮気を許すメリットは人生のパートナーを失わずに済む点だと考えられます。

再び浮気される心配がつきまとう

夫の浮気を許すことで得られるメリットは多いですが、一方でデメリットも少なからずあります。その中でも、精神的苦痛を伴うのが「浮気再発の心配がつきまとう」ことだと言えるでしょう。一般的には、浮気を許された場合、夫が妻に対して誠意を尽くすものだと考えられています。しかし、それはあくまで一般論ですので、必ずしも夫の浮気が再発しないとは言い切れません。人によっては、浮気が許されたことを成功体験として、再び繰り返す可能性もあります。

1度浮気をされた女性は、再発を恐れて警戒心が高まる傾向にあると考えられるのです。その結果、夫に対して猜疑心が芽生えてしまうため、疑心暗鬼に囚われかねません。したがって、浮気を許すと決めた場合には、2度目はないことを条件にすると良いでしょう。

夫婦関係が修復できない可能性もある

浮気を許した場合は、夫婦の関係性を見直して問題点を解決しなければなりません。お互い修復を目指して向き合うわけですが、どんなに話を進めても夫婦仲が改善しない可能性もあります。また、なかなか夫婦仲が好転しない場合、浮気発覚のショックを思い出し、夫への怒りが湧き上がることも珍しくないのです。浮気の被害にあった女性の多くは、「フラッシュバック」という現象に悩まされると言われています。浮気によって傷ついた当時のことを思い出し、不安や怒りなどの感情が込み上げて発作的に爆発してしまうのです。

夫婦の関係性が良好であれば、発作を受け止める余裕もできるでしょう。しかし、そうでない場合は、発作によって夫婦仲が拗れるケースも珍しくないのです。したがって、浮気を許すと決めた場合には、フラッシュバックの可能性を夫に話しておきましょう。

夫を許すと決めた場合の対処法

不倫を許された夫

夫を許し、夫婦の関係性を再構築していくと決めた場合、単に夫からの謝罪を受け入れるだけでは問題が解決したとは言えません。夫の不倫は妻にとって衝撃的で悲しい出来事ですから、できるだけ早く忘れたいと考える人も多いでしょう。しかし、不倫を無条件で許してしまうと、その成功体験から同じことを繰り返すケースも珍しくありません。

そのような事態を防ぐには、不倫問題に対する適切な対処を行うことが肝心です。ここでは、不倫をした夫を許し、夫婦の関係を修復するために欠かせないプロセスを解説します。それでは確認してみましょう。

不倫を証明する証拠を確保する

夫に浮気をされた場合、被害者となった妻は精神的苦痛を強いられることから加害者(夫と浮気相手)に対して損害賠償を請求することができます。これが俗に言う「慰謝料請求」ですが、夫との婚姻関係を継続する場合は相手の女性だけに請求するのが一般的な流れです。

この場合、浮気相手の女性が不倫の事実を認めていれば手間取ることはありせん。しかし、実際には、そのようなケースは少なく、事実を否定する女性の方が多いです。そのため、慰謝料請求をするには、夫と相手女性が不倫関係にあったという証拠を確保する必要があります。ここで重要なのが、証拠となる資料の内容です。実は、法的には「不倫」という言葉はなく、既婚者が配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを「不貞行為」と呼びます。また、不貞行為は民法上の違反にあたるため、責任追及をすることができるのです。

したがって、「不倫の証拠」とは、不貞行為を証明する資料ということになります。具体的には、夫と浮気相手の女性が一緒にラブホテルへ入退店する画像などが望ましいです。さらに、性行為中の画像や動画などは顔が確認できるものであれば最も有効性が高いと言えます。ただし、そのような資料を部外者が確保するのは難しいので、一般的に使われる資料としてはホテルや相手の自宅などに2人で出入りする画像などが多いです。

相手の女性に慰謝料を請求する

たとえ夫の浮気を許しても、それだけで異性問題が解決したとは言えません。既婚男性と関係を持った浮気相手には、関係解消を求めるだけでなく社会的な制裁を行うのが理想的な解決策です。そのため、不倫の証拠を確保した後は、浮気相手の女性に対して制裁の意味を込めて慰謝料を請求しましょう。流れとしては、不倫に対する慰謝料請求の意思を確実に相手に伝えるため、請求書を内容証明郵便で送付します。

ただし、この請求書を相手が受け取っても、必ずしも支払いに応じるとは限りません。相手が請求額に納得しない場合は、支払額や条件について協議する必要があります。また、相手によっては、不倫を認めず全く反応を示さないこともあるでしょう。そのようなケースでは、訴訟によって慰謝料の請求を行います。既に相手の女性が不倫を認めて慰謝料支払いの意思を示している場合は、話し合いで交渉を進めた方が効率良く決着がつきます。なお、慰謝料を請求する際は、相手女性の住所や連絡先が必要となるので、不明の場合は、浮気相手の人物特定は必須となります。

なぜ浮気をしたのか夫婦で話し合う

トラブルが発生した時、問題を解決するには一定の手順を踏んでいくのが一般的です。まずは起きた事柄を正しく理解し、その原因を突き止め、最後に対策を考えて実行します。夫婦間の異性問題も同様で、夫を許し再発を防ぐためには、事実を把握して浮気の理由を探らなければなりません。その上で、同じ問題を繰り返すことのないよう、対策を講じれば良いのです。

浮気・不倫問題の解決には、夫婦の話し合いが欠かせません。夫から浮気の全容を確認し、他の異性に走った理由を突き止めましょう。ただし、話し合いを行うときは、感情的にならないよう注意をしてください。思いのままに話を進めてしまうと相手と意見が対立したとき、話し合いだけでは済まなくなる可能性もあります。意見は冷静に述べることで、建設的な話し合いが成立するのです。

再発防止のため誓約書を作成する

夫の浮気を許すときは、再発防止の意味も込めて、夫婦関係を継続するための条件を定めましょう。さらに、その内容を公的に有効な文書として残すため「誓約書」を作成することが重要です。具体的には、浮気の事実を認めて同じことを繰り返さないという反省の文章を記します。万が一約束を破ったときは、慰謝料などのペナルティが発生することも明確に記しておきましょう。さらに、今後浮気相手とは連絡を取らない、2人で合わないなどの具体的な条件も加えておくと浮気防止に効果的です。

なお、この誓約書は、夫だけでなく浮気相手の女性にも作成してもらうと一層浮気の防止に役立ちます。内容は、夫同様、浮気の事実を認める旨と、今後は2度と連絡を取らない、会わないなどの具体的な文書で記しまましょう。もしも誓約書に不安がある場合は、弁護士に相談して作成を依頼するのも得策です。

証拠が見つからない時は探偵に相談

さて、慰謝料の請求に欠かせない不倫の証拠ですが、前述したように「不貞行為」を証明する画像や動画は簡単に入手できるものではありません。夫と浮気相手の女性が揃ってラブホテルへ入退店する画像は、四六時中に渡って夫を尾行しなければ撮影できないでしょう。しかし、そのような行為を素人が行うのは現実的ではなく、不可能に近いと言えます。そのため、決定的な不倫の証拠を確保したいと思ったら、調査のプロである探偵事務所に相談するのが得策です。

探偵事務所では、経験豊富な調査員が尾行や張り込みを行って浮気の事実を徹底的に調べます。1つの案件に対して2~3人の調査員で行うため効率良くターゲットを追跡することができるのです。そのため、素人の尾行と違って、ターゲットにバレる心配もありません。また、調査で判明した内容は、調査報告書にまとめて提出されるので、そのまま証拠資料として活用することも可能です。

探偵事務所は調査を専門としているため、証拠の確保だけでなく浮気相手の人物特定も依頼することができます。浮気が判明しても相手が誰だか分からない状態では、慰謝料請求もできません。そのようなときは、浮気相手の調査も併せて依頼すると良いでしょう。不安なときは、まず無料相談を利用して悩みを打ち明けることをおすすめします。

夫婦の関係性に悩んだときは専門家に相談

夫婦の関係性を修復する上で、上手く改善の方向に進まない場合は、「夫婦カウンセラー」に問題を相談すると良いでしょう。夫婦カウンセラーは、夫婦にまつわるさまざまな問題をカウンセリング形式で解決へと導く仕事です。夫の浮気や、夫婦の問題は、なかなか身近な人々には打ち明け難いものがあります。しかし、夫婦カウンセラーなら、近しい人物ではないので、気兼ねせずに問題を相談することができます。

夫と2人だけではこじれそうな問題も、第三者のアドバイスを受けて話し合いを行えばスムーズな解決策が見つかるかもしれません。したがって、夫婦仲に暗雲が立ち込めてきたときは、迷わずカウンセラーに相談し解決の糸口を探しましょう。

不倫被害者が知っておくべきこと

不倫被害を受けた妻

夫に不倫をされた場合、被害者である妻側は夫と相手女性に対して責任を追求できる立場にあります。しかし、実際の不倫被害では、傷ついた妻側が逆に追い詰められる事態となってしまうことも少なくないのです。多くの女性は、不倫をした夫を許すかどうか審判を下すのは自分だと思い込んでしまいますが、必ずしも優位な立場にあるわけではありません。そこで、不倫の被害にあったとき、気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。

不倫は証拠がなければ責任追及できない

前述の通り、不倫をした当事者の2人に責任を追求するためには事実を認めさせなければなりません。しかし、相手が事実を否定したときは、不倫を証明する物証が必要となるのです。また、不倫の証拠は2人の間に肉体関係があると判断できるものを用意しましょう。

たとえ夫の様子から不倫を確信できたとしても、あいまいな資料では証拠としての効力は望めません。たとえば、夫と浮気相手のLINEに「好き」「愛してる」などのメッセージがあったとします。一般的には、十分に浮気をしていると判断できそうですが、肉体関係の有無は定かでないため法的な効力は低いです。そのため証拠を確保する際には、法的にも有効な資料であることが肝心だと言えます。

不倫をした夫から離婚を切り出されたら

基本的に、不倫をした側からの離婚請求が認められることはありません。しかし、これまでの判決では以下のような条件の場合、不倫をした側からの離婚請求が認められたケースもあります。まず、夫婦の間に未成熟の子供がいないこと、そして、すでに長期間に渡って夫婦が別居生活を送っていること、さらに不倫被害にあった配偶者が経済的に困窮しないと見込めることの3点です。もしも、この項目に当てはまる状況であれば、夫からの離婚が認められる可能性もありますので用心した方が良いでしょう。

相手女性にできる制裁は慰謝料請求だけ

夫の不倫が発覚したら、誰でも深く傷つき精神的な苦しみを味わうものです。そのため、浮気相手の女性に対して、猛烈な怒りを感じることもあるでしょう。夫が既婚者とわかっていながら、肉体関係を持った女性に対しては、許せないという感情を抱くのは無理もありません。そして、相手の女性に制裁を加えたいと思う気持ちも理解できます。しかし、相手の女性に対して被害者が行える制裁方法は「慰謝料請求」以外にありません。

たとえ相手の女性が一切反省せずに憎たらしさを覚えても、社会的な制裁方法は一つだけなのです。そのため相手の女性の勤め先に対して不倫した事実を公表したり、近所の住人に口外したりすることも断じて行ってはなりません。それらの行為は不適切で、場合によっては「脅迫罪」だと認定されてしまうので気をつけましょう。

不倫で請求できる慰謝料の相場とは

夫の不倫という悲しい事実に遭遇したのだから、慰謝料くらいは自分の思う金額をもらって良いのではないかと考える人もいるのではないでしょうか?

しかし、実は不倫の慰謝料金額には相場というものがあります。また、その相場を超える金額を示しても、現実に支払われる可能性は少ないです。具体的な金額は、50万から300万程度で、不倫のあった経緯や状況などによってその金額が決定されます。

慰謝料請求できないケースとは

相手の女性が夫を既婚者だと知って肉体関係を持った場合、基本的には慰謝料請求の対象となります。しかし、その女性も既婚者であった場合は、相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性が高く相殺される結果となりかねません。そのため、既婚者同士で不倫をした場合は、慰謝料請求を取りやめるケースも多いです。

そのほか、相手の女性が夫を既婚者だと知らずに肉体関係を持った場合は、慰謝料請求の対象にはなりません。また、その場合は、夫側が既婚者であることを伏せて関係に及んだと見做され、逆に慰謝料を請求される可能性もあるので注意が必要です。

まとめ

不倫は大切な家族を深く傷つける不誠実な行為です。そのため、家庭を顧みず他の女性との不貞行為に走った夫の罪はとても重いと言えるでしょう。どんなに愛する夫でも、不倫をしている事実が判明したら、簡単に許せる人はいません。しかし、縁あって夫婦になった相手との離婚を、ためらわずに決断するのは難しいものです。夫の不倫を夫婦にとっての試練と考えるのはどうでしょう? 

離婚をしないという選択肢を選び、夫を許すことで夫婦の絆がさらに強固なものへと変わる未来が待っているかもしれません。そして、不倫を許すと決めた時は、然るべき対応をとって、同じ過ちを防ぐ対策をしましょう。

不貞行為の証明のための証拠探しや、不倫相手の身元調査が必要な場合は、探偵事務所への依頼をお勧めします。当サイトでは実績のある探偵社を紹介していますのでぜひご活用ください。